セキュリティウィンドウには、お客様が送受信するウェブページやメッセージなどの、安全性に関する情報が表示されます。また、ウィンドウ内で各項目を選択すると、それぞれに対して、現在のセキュリティ状態に関する情報が表示されます。
セキュリティ情報ウィンドウは、ウィンドウの左下角にある鍵のアイコンをクリックすることで開くことができます。 アイコンが鍵のかかった状態の場合は、ウィンドウ内で選択されている項目や内容、およびお客様の接続が暗号化されていることを示します(暗号化されている場合は、送信者側のコンピュータとお客様のコンピュータ間の誰であっても、メッセージや情報を読むことができません)。メッセージによっては、差出人を確認するための、署名付きデジタル証明書が添付されていることがあります。メッセージは、暗号化、署名付き、または両方を行うことができます。
セキュリティ情報ウィンドウを開き、トピックを選択する: 鍵アイコンをクリックするか、または[Communicator]メニューから、[ツール]、そして[セキュリティ情報]を選択します。これにより、ウィンドウ、またはウィンドウ内の選択されている項目に関するセキュリティ情報が表示されます。このウィンドウから、他のトピックを選択することができます。
ウェブページに関するセキュリティ情報を表示する: ウェブサイトを表示している間に鍵アイコンをクリックすると、セキュリティウィンドウに、そのウェブページのセキュリティ状態が表示されます。ページに関するより詳しい情報を表示するには、[ページ情報を開く]をクリックします(暗号化されているかどうかに関わらず表示されます)。[証明書を表示]をクリックすると、デジタル証明書の内容が表示されます(暗号化されているページのみ)。
注意: ブラウザウィンドウに暗号化されたページが表示された後、そのページは暗号化されていない状態で、ディスクキャッシュ内に残ります。従って、お客様の Netscape ディスクキャッシュにアクセスできる人は誰でも、そのページ内容を見れることになります。
メールサーバやニュースサーバに関するセキュリティ情報を表示する: Messenger ウィンドウ内の鍵アイコンをクリックすると、セキュリティウィンドウにメールサーバの接続状態が表示されます。メッセージの差出人の認証に関するより詳しい情報を表示するには、[表示]ボタンをクリックします。
既に受信したメッセージに関するセキュリティ情報を表示する: Messenger ウィンドウで、メールやニュースグループメッセージを選択し、鍵アイコンをクリックすると、セキュリティ情報ウィンドウにそのメッセージの状態が表示されます。ニュースグループメッセージを選択した場合、ニュースサーバに関するセキュリティ情報も表示されます。
トラブルシューティング: ウェブページを復号することができません、メッセージ改ざんの可能性があるという警告が表示されます、暗号化メッセージの送信や暗号化メッセージの転送が行えません。
証明書は、個人、ウェブサイト、JavaScript や Java アプレットなどの身元証明に使用することのできる、固有のデジタル ID です。すべての証明書には、公開鍵、保証する対象の名前、有効期限、証明書を発行した証明書認証機関(CA)の名前が含まれています。これらの証明書は、署名を行う際や、署名の信頼性を確認する際に、公開鍵暗号化法を使用します。また、暗号化アルゴリズムによって対応づけられる公開鍵と秘密鍵の組により保護されます。これらの鍵は、情報を暗号化したり復号化したりするために用いられます。
証明書についての詳しい情報を得る: まず、鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開きます。次に、[証明書]を選択します。
自分の証明書を入手する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開きます。ウィンドウが開いたら、[証明書]、[本人]の順に選択します。ウィンドウの内容を下方にスクロールし、[証明書の入手]をクリックすると、証明書を発行する証明書認証機関(CA)に接続されます。
複数台のコンピュータを使用している場合や、使用するコンピュータを取り替える場合には、証明書を移すために、インポート機能とエクスポート機能を使う必要があります。暗号化機能を利用するためには、お使いのコンピュータ上にお客様の証明書がなければいけません。
別のコンピュータから証明書をインポートする: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開きます。ウィンドウが開いたら、[証明書]、[本人]の順に選択します。ウィンドウの内容を下方にスクロールし、[証明書をインポート]をクリックします。パスワードが設定されていない場合は、設定を促す表示があります。次に、証明書の入ったファイルを選び、[OK]をクリックします。
証明書をエクスポートする: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開きます。ウィンドウが開いたら、[証明書]、[本人]の順に選択します。ウィンドウの内容を下方にスクロールし、[エクスポート]をクリックします。
作成ウィンドウで、鍵アイコンをクリックします。セキュリティ情報ウィンドウに、このメッセージに対する暗号化やデジタル署名が行えるかどうかが表示されます。受取人の証明書の入手方法や、自分の証明書を送信する際のオプションについては、以降の説明をご覧ください。
メッセージの暗号化や署名がうまくできない場合は、トラブルシューティングをご覧ください。
自分の証明書を表示、確認、削除する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて、[証明書]、[本人]の順に選択します。一覧から証明書を選択し、[表示]、[確認]、[削除]のいずれかをクリックします。
メールメッセージで送られてきた証明書を表示、編集、確認、削除する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて、[証明書]、[他人]の順に選択します。一覧から証明書を選択し、[表示/編集]、[確認]、[削除]のいずれかをクリックします。[表示/編集]をクリックすると、証明書認証機関に関する情報が表示され、その認証機関が発行する証明書の受け付けや、その認証機関が認証するサイトへのメッセージ送信に関するオプションを変更できます。
署名者の証明書を編集、確認、削除する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて、[証明書]、[署名者]の順に選択します。一覧から証明書を選択し、[表示/編集]、[確認]、[削除]のいずれかをクリックします。[表示/編集]をクリックすると、証明書認証機関に関する情報が表示され、その認証機関が発行する証明書の受け付けや、その認証機関が認証するサイトへのメッセージ送信に関するオプションを変更できます。
お客様のコンピュータをお客様以外の誰かが使い、無断でお客様の証明書を使用するというようなことが起きないようにするには、パスワードが必要です。
パスワードを設定、変更する: 鍵アイコンをクリックしてセキュリティ情報ウィンドウを開き、[パスワード]を選択します。ウィンドウに表示される操作方法に従い、パスワードを設定します。[詳細]をクリックすると、パスワードに関する詳しい説明が表示されます。パスワードを入力したら、[OK]をクリックします。次に、Communicator がパスワードを要求する頻度を選択する画面が表示されます。
パスワードを忘れてしまったり、誰かが勝手に設定してしまった場合は、トラブルシューティングをご覧ください。
Netscape には、安全とみなされない状況に対して、警告を発生する機能があります。この機能を設定するには、鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて、[Navigator]を選択します。
表示する警告を選択します。すべての項目を選択しておくことをおすすめします。警告が発生する場面で、配慮すべき事柄を説明します。
暗号化サイトに入るとき: ページは暗黙のうちに復号化されます。セッションが完了したら、ダウンロードしたファイルを消去したり、安全な場所に移したりする必要があるかもしれません。
暗号化サイトから出るとき: ローカルドライブ上の復号化されているファイルを、削除する必要があるかもしれません。ウェブページは転送している間のみ暗号化されます。
暗号化/非暗号化の混ざったページを表示するとき: システムが安全でないと感じたとき、そのようなページは開かない方が無難です。
サイトに非暗号化情報を送信するとき: この警告により、暗号化していないフォームや情報を、送信してしまったり、電子メールで送ってしまうというようなことを避けることができます。
表示する警告を選択したら、ポップアップメニューをクリックし、ウェブサイトから証明書を要求された場合の Navigator の動作を選択します。複数のウェブページで、異なる種類の証明書を使用している場合は、[毎回尋ねる]を選択しておきます。一般的には、[自動選択]にしておきます。
注意: 詳しい知識をお持ちの方以外は、[詳細セキュリティ(SSL)設定]のオプションを変更したり、ボタンをクリックしたりしないでください。
メッセージを送信する際のセキュリティに関する設定を行う: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティウィンドウを開いて[Messenger]を選択します。希望する項目を選択します。メッセージを暗号化するには、受取人のセキュリティ証明書が必要です。メッセージに署名するには、自分の証明書が必要です。
メッセージに添付する証明書の選択と変更を行う: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティウィンドウを開いて[Messenger]を選択します。複数の証明書をお持ちの場合は、使用する証明書を選択します。お客様に誰でも暗号化メッセージを送信できるよう、証明書をディレクトリに置くには、[証明書をディレクトリに送信する]をクリックし、ディレクトリを選択します。
注意: S/MIME をよくご存じの方以外は、[S/MIME 暗号の選択]をクリックしないでください。
Java アプレットや JavaScript の証明書を確認することができます。また、アクセス権の変更や、署名者のアプレットやスクリプトの自動ダウンロードを止めるために、証明書を削除することもできます。Communicator から、アプレットやスクリプトのダウンロードに関する確認が表示された場合の対処方法については、トラブルシューティングをご覧ください。
Java アプレットや JavaScript 証明書の情報を確認する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて[Java/JavaScript]を選択します。証明書を選び、[証明書を表示]を選択します。
アクセス権限を変更する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて[Java/JavaScript]を選択します。証明書を選び、[特権を編集]を選択します。Java セキュリティの詳細ダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスには、Java アプレットや JavaScript が持つアクセス、およびそれから要求されるアクセスに関する詳しい説明が表示されます。アクセス権を今回のセッションだけ許可するのか、それとも将来に渡り許可するのかは、選択することができます。
自動アクセスを止め確認を求めるようにする: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティ情報ウィンドウを開いて[Java/JavaScript]を選択します。証明書を選び、[削除]を選択します。
暗号化モジュールは、スマートカードサポート、専用キー配布スキーマ、FIPS 互換などの暗号化サービスを提供する、個別に読み込み可能なソフトウェアです。
セキュリティモジュールを表示、編集する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティウィンドウを開いて[暗号化モジュール]を選択します。モジュールを選び、[表示/編集]をクリックします。
セキュリティモジュールを追加する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティウィンドウを開いて[暗号化モジュール]を選択します。[追加]をクリックし、モジュール名とパスを入力します。
セキュリティモジュールを削除する: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティウィンドウを開いて[暗号化モジュール]を選択します。モジュールを選び、[削除]をクリックします。削除の前に確認の表示がありますので、内容をよくお読みの上、[OK]をクリックしてください。
セキュリティモジュールからログアウトする: 鍵アイコンをクリックし、セキュリティウィンドウを開いて[暗号化モジュール]を選択します。[すべてログアウト]をクリックします。