第 5 章 基本的な構文

目次
HTML からの脱出
命令の分離
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HTML からの脱出

PHPがファイル処理を開始する際、PHPが処理するテキストを単純に出力し ます。このため、あるHTMLファイルの拡張子を.phpに変更した場合でも、 出力は同じとなります。

PHPの命令をファイルの中に挿入したい場合、以下の手段のどれかにより 「PHPモード」に入ることにより、PHPにそれを示す必要があります。

例 5-1HTMLからの脱出法


1.  <? echo ("この方法は最も簡単で、SGMLの処理命令です\n"); ?>
 
2.  <?php echo("XHTMLまたはXMLドキュメントを処理したい場合は、この方法が良いでしょう\n"); ?>

3.  <script language="php">
        echo ("(FrontPageのような) いくつかのエディタ は処理命令を好み
        ません");
    </script>

4.  <% echo ("オプションでASP形式のタグを使用可能です"); %>
    <%= $variable; # これは、"<%echo .." のショートカットです。%>
     

最初の方法は、短縮型のタグが有効な場合にのみ利用可能です。 短縮型のタグは、PHPの設定ファイルに short_open_tagを設定する か--enable-short-tags オプションを configure に 指定して PHP をコンパイルすることにより、有効にできます。

2番目の方法は、次世代のXHTMLをPHPで容易に実装することが可能とする ので、好ましい方法です。

4番目の方法は、ASP型式のタグが asp_tags の設定により有効となっ ている場合にのみ使用可能です。

注意 ASP 型のタグのサポートは、3.0.4で追加されました。

ブロックの閉じ括弧(右括弧)タグは、直後に改行がある場合、それを含ん だものになります。

PHP は、次のような構造を使用可能です。

例 5-2高度なエスケープ処理


<?php

if ( boolean-expression )
{
    ?>
<strong>This is true.</strong>
    <?php
}
else
{
    ?>
<strong>This is false.</strong>
    <?php
}
      ?>
     
このコードは期待通りに動作します。これは、PHPが?> および <?phpの中のテキストをecho()命令として処理す るためです。