第 31章. 日付と時刻の設定

日付と時刻のプロパティツールで、 ユーザーは、システムの日付と時刻の変更、システムで使用するタイムゾーンの設定、 タイムサーバーとシステム クロックを同期するためのネットワークタイムプロトコル (Network Time Protool - NTP)の設定、などを変更することができます。

このツールを使用するには、X window Systemを実行していて、rootの権限を持っている必要があります。 デスクトップからアプリケーションを起動するには、メインメニューボタン => システム設定 => 日付と時間の順で進むか、 シェルプロンプト (例、XTermまたはGNOMEターミナル)でコマンドの redhat-config-dateを入力します。

31.1. 時刻と日付のプロパティ

図31-1で示すように、 最初に現れるタブ付きのウィンドウでは、システムの日付と時刻及びNTPデーモンの設定をします (ntpd)。

図 31-1. 時刻と日付のプロパティ

日付変更をするには、「月」の左右矢印を使って月を変更し、 「年」の左右の矢印を使って年を変更し、 週の中の日付をクリックすると日付を変更できます。 OKボタンをクリックすると変更が反映されます。

時刻の変更は、時刻 セクションののとなりにあるそれぞれの上下矢印を使います。 OKボタンをクリックすると変更が反映されます。

ネットワークタイムプロトコル(The Network Time Protocol-NTP)デーモンは、 遠隔タイムサーバー またはタイムソース(サテライトなど)とシステム クロックを同期します。 このアプリケーションで NTP デーモンが遠隔サーバーとシステムクロックを同期するよう設定できます。 この機能を有効にするには、ネットワークタイムプロトコール(ntp)を有効にする を選択します。これで、サーバプルダウンメニューが有効になります。 事前設定されているサーバーのひとつを選ぶこともできるし、 プルダウンメニューに任意のサーバー名を入力することもできます。 システムは、 OKをクリックするまでNTPサーバーと同期を開始しません。 OK をクリックすると、 設定が保存されNTPデーモンが開始します(すでに実行している場合は再開します)。

OKボタンをクリックすることによって、 日付と時刻、NTPデーモンの設定、タイムゾーンの設定などに加えられたすべての変更が適用され、 プログラムが終了します。