製作著作 © 2007 Red Hat, Inc. 及びその他 [1]
次のトピックがリリースノートに含まれます:
インストール関連の注記
機能の更新
ドライバーの更新
カーネル関連の更新
他の更新
技術プレビュー
解決済みの問題
既知の問題
Red Hat Enterprise Linux 5.1 の一部の更新は、このリリースノートに記載がないかも知れません。リリースノートの最新バージョンは以下の URL で見ることができます:
http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-5-manual/index.html
次のセクションでは、Red Hat Enterprise Linux 5.1 のインストール及び Anaconda に特有の情報を説明します。
既にインストール済みの Red Hat Enterprise Linux 5 をアップグレードするには、Red Hat Network を使用して変更のあったパッケージを更新する必要があります。
Anaconda を使用して Red Hat Enterprise Linux 5.1 の新規インストールをするか、又は、Red Hat Enterprise Linux 5 の最新の更新バージョンから Red Hat Enterprise Linux 5.1 へとアップグレードを実行することもできます。
Red Hat Enterprise Linux 5 CD-ROM の内容をコピーしている場合(例えば、ネットワークベースのインストールの準備をしている場合等)、オペレーティングシステム用の CD-ROM のみをコピーすることに注意して下さい。補助 CD(Supplementary CD-ROM)やレイヤード製品(layered product)の CD-ROM はコピーしないで下さい。これらの CD-ROM は Anaconda の正常な動作に必要なファイルを 上書きしてしまいます。
補助 CD や他のレイヤード製品 CD の内容は Red Hat Enterprise Linux 5.1 のインストールが終了した後に インストールする必要があります。
完全仮想化ゲスト上に Red Hat Enterprise Linux 5.1 をインストールしている場合、 kernel-xen カーネルは使用しないでください。 このカーネルを完全仮想化ゲスト上で使用すると、システムがハングする原因になります。
完全仮想化ゲスト上での Red Hat Enterprise Linux 5.1 のインストールにおいて インストール番号を使用している場合は、そのインストール中に Virtualization パッケージグループは確実に選択解除して下さい。Virtualization パッケージ グループオプションは kernel-xen カーネルをインストールしてしまいます。
paravirtualized のゲストはこの問題の影響を受けないことに注意して下さい。 Paravirtualized ゲストは常に、kernel-xen カーネルを使用します。
Red Hat Enterprise Linux 5 から 5.1 へアップグレードしている時に、 Virtualized カーネルを使用する場合、アップグレードが終了した時点で再起動する 必要があります。
Red Hat Enterprise Linux 5 の hypervisor と 5.1 の hypervisor は ABI 互換ではありません。アップグレード毎に再起動しないと、アップグレードした Virtualization RPM は実行中のカーネルに一致しません。
iSCSI インストールとブートは元来、Red Hat Enterprise Linux 5 では、技術プレビューとして 導入されたものです。この機能は完全にサポートされていますが、以下のような制限が あります。
以下の状態に応じて、この機能には三つの設定があります:
ハードウェア iSCSI イニシエータ(QLogic qla4xxx など)を使用している場合。
iSCSI (iSCSI Boot Firmware、又は、iSCSI ブート機能を特徴とする Open Firmware のバージョン)用の firmware ブートサポートを持つシステム上で open-iscsi イニシエータを 使用している場合。
iSCSI 用の firmware ブートサポートのないシステム上で open-iscsi イニシエータを使用している場合。
ハードウェア iSCSI イニシエータを使用している場合は、そのカードの BIOS セットアップ ユーティリティを使用して、リモートストレージにアクセスを取得する為の IP アドレスと他の パラメータを入力することができます。リモートストレージの論理ユニットは、標準の sd デバイスとして Anaconda 内で利用できて、追加の設定は 必要ありません。
リモートストレージサーバーを設定する為にイニシエータの修飾名 (IQN) を決定する必要が ある場合は、インストール中に以下の手順に従ってください:
インストール用に使用するディスクドライブを選択するインストーラページに行きます。
を クリックします。
を クリックします。
iSCSI IQN が画面上に表示されます。
iSCSI 用の firmware ブートサポートを持つシステム上で open-iscsi ソフトウェアイニシエータを使用している場合は、その firmware のセットアップユーティリティを 使用して、リモートストレージにアクセスする為に必要な IP アドレスと他のパラメータを入力します。 これを実行すると、リモート iSCSI ストレージからブートするようにシステムを設定できます。
現在、 Anaconda は firmware で維持されている iSCSI 情報には、アクセスしません。 その為、ユーザーはインストール中にターゲット IP アドレスを手動で入力する必要が あります。それを実行するには、上述の手順に従ってイニシエータの IQN を決定します。 その後、イニシエータ IQN が表示されるのと同じインストーラページでインストール先となる iSCSI ターゲットの IP アドレスを指定します。
iSCSI ターゲットの IP アドレスを手動で指定した後は、iSCSI ターゲットの論理ユニットが インストール用に利用できるようになります。Anaconda で 作成された initrd はここで iSCSI ターゲットの IQN と IP アドレスを 取得します。
iSCSI ターゲットの IQN か IP アドレスが将来変更になる場合は、各イニシエータ上で iBFT 又は、Open Firmware セットアップユーティリティに入り、対応するパラメータを 変更します。その後、以下のようにして、それぞれの(iSCSI ストレージに保存された) initrd を修正します。
gunzip を使用して、initrd を 展開します。
cpio -i を使用して開きます。
init ファイル内で、文字列 iscsistartup を 含んだ行を見つけます。この行には、iSCSI ターゲットの IQN と IP アドレスも含まれています。ここで、 新規の IQN と IP アドレスに更新します。
cpio -o を使用して initrd の再パックをします。
gunzip を使用して initrd の再圧縮をします。
Open Firmware / iBFT firmware で維持されている iSCSI 情報を取得する為のオペレーティング システムの能力は、将来のリリース用に企画されています。そのような拡張機能は、iSCSI ターゲットの IP アドレスや IQN が変更になる度に、各イニシエータ用に initrd を 修正する必要性を解消するでしょう。
iSCSI 用の firmware ブートサポートのないシステム上で open-iscsi ソフト ウェアイニシエータを使用している場合は、ネットワークブート機能(PXE/tftp など)を使用します。 このケースでは、以前に説明してある同様の手順に従って イニシエータ IQN を 決定して、iSCSI ターゲットの IP アドレスを指定します。それが完了すると、initrd をネットワークブートサーバーに コピーしてネットワークブート用のシステムをセットアップします。
同様に、 iSCSI ターゲットの IP アドレス、又は IQN が変更された場合、initrd も それに応じて変更される必要があります。これを実行するには、以前に説明のある手順を使用して、各イニシエータ用の initrd を修正します。
EXT3 の最大容量は現在、16TB(8TB から拡張)となっています。この強化は元来、 技術プレビューとして Red Hat Enterprise Linux 5 に含まれていましたが、今回の更新で 今では完全にサポートされています。
今回は、セキュリティ更新のみ をインストールする為に yum を制限することが可能になりました。これを実行するには、 yum-security プラグインをインストールして、以下のコマンドを 実行します:
yum update --security
今回は親サービスを邪魔すること無く、クラスター内のリソースを再スタートすることが可能です。 これは、 実行中のノード上の /etc/cluster/cluster.conf で __independent_subtree="1" 属性を使用してリソースを独立としてタグを付けることで設定できます。
例えば:
<service name="example"> <fs name="One" __independent_subtree="1" ...> <nfsexport ...> <nfsclient .../> </nfsexport> </fs> <fs name="Two" ...> <nfsexport ...> <nfsclient .../> </nfsexport> <script name="Database" .../> </fs> <ip/> </service>
ここでは、二つのファイルシステムリソースが使用されています: One と Two です。One が失敗した場合、それは Two に影響しないで再起動されます。Two が 失敗した場合、全てのコンポーネント(One、One の子、及び Two の子)が再起動されます。どんな場合でも Two とその子は、One で用意されたリソースに 依存しません。
Samba は特定のサービスストラクチャを要求し、そのため、 独立したサブツリーを持つサービス内では使用できません。これは、数種の他のリソースにも 該当します。ですから、__independent_subtree="1" 属性は 注意して使用して下さい。
仮想化に関する以下の更新がこのリリースに含まれています:
仮想化カーネルは今回 kdump 機能を使用できます。
AMD-V は今回のリリースでサポートされています。これにより、 完全仮想化ゲスト用のライブドメイン移動が可能になります。
仮想化カーネルは現在、256GB までの RAM をサポートできます。
in-kernel socket API は今回、拡張されました。これは、ゲスト間で sctp を 実行している時に発生するバグを修正する為に実行されています。
仮想ネットワーキングは今回、仮想ライブラリである libvirt の一部と なっています。 libvirt はマシン上の全てのローカルゲスト用の 仮想 NAT/router とプライベートネットワークをセットアップするコマンドセットを持っています。 これは、特に外部から routable である必要のないゲストにとって便利になります。また、 ラップトップ上で仮想化を使用する開発者にとっても役に立ちます。
仮想ネットワーキング機能は、仮想ネットワーク用の dhcp を 処理する dnsmasq にへの依存を追加することに注意してください。
libvirt に関する詳細情報については、http://libvirt.org を参照して下さい。
libvirt は今回、不活動中の仮想マシンを管理できます。 libvirt は、マシンを停止したり開始したりせずにドメインを 定義と定義解除することでこれを達成します。この機能は virsh define や virsh undefine のコマンドに似ています。
この拡張により、Red Hat 仮想マシンマネージャは全ての利用可能なゲストを表示できる ようになります。これで、ユーザーはこれらのゲストを GUI から直接開始することができます。
kernel-xen パッケージのインストールは今では、elilo.conf の不正/不完全な作成の原因にはなりません。
完全仮想化のゲストは、今回ホット移行をサポートします。
xm create コマンドは、今回 virt-manager 内に グラフィカルな同等物を持っています。
Nested Paging (NP) は今回サポートがあります。この機能は 仮想化環境内でのメモリー管理の複雑性を低減します。更に、NP はメモリー集中タイプの ゲストでの CPU 使用を低減します。
今のところ、NP はデフォルトで有効になっていません。ご使用のシステムが NP をサポート している場合、パラメータ hap=1 で hypervisor を起動する ことにより NP を有効にすることが推奨されます。
仮想化機能のこの更新には、64-bit ホスト上の paravirtualized 32-bit ゲストのインストールと 稼働ができる機能が含まれています。しかし、この機能は、技術プレビューとして提供されている為、 実稼働環境の使用にはサポートがありません。
共有ページ表(Shared page tables) は今回、 hugetlb メモリー用にサポートがあります。これにより、 ページ表のエントリは複数のプロセスで共有することができます。
複数プロセス間の共有ページ表は、より少ないキャッシュスペースを消費します。 これがアプリケーションのキャッシュヒット率を向上させて、より良いアプリケーション パフォーマンスと継ります。
tick_divider=<value> オプションは ユーザースペースアプリケーションへの同じ可視 HZ タイミング値を維持しながらシステムクロックのレートを 調節することができるようにする sysfs パラメータです。
tick_divider= オプションを使用することによって、ユーザーは CPU のオーバーヘッドを低減し、タイミング操作とプロファイリングの精度を犠牲にした 効率の向上ができるようになります。
標準の 1000Hz クロック用に役に立つ <values> は以下のようになります:
2 = 500Hz
4 = 250Hz
5 = 200Hz
8 = 125Hz
10 = 100Hz ( 以前の Red Hat Enterprise Linux のリリースで使用された値)
仮想化カーネルはゲスト上の複数タイマーレートをサポートしないことに注意して下さい。dom0 は全てのゲストに渡って固定されたタイミングレートを 使用します。これは複数タイミングレートが原因となる負荷を低減します。
Anaconda は今回、dm-multipath デバイスを検出、作成、 及びインストールする能力を持っています。この機能を有効にするには、カーネルブート行に パラメータ mpath を追加します。
この機能は当初、Red Hat Enterprise Linux 5 に技術プレビューとして導入されていました。 このリリースでは完全にサポートがあります。
dm-multipath は、Dell MD3000 用の inbox サポート機能も持ちます。しかし、dm-multipath を使用して MD3000 にアクセスする複数ノードは迅速なフェイルバックを演じることはできません。
更に、使用中のシステムが multipath と非 multipath の両方のデバイスを所有している場合には、 Anaconda 内で を 使用することが推奨されます。そのような状況で を 使用すると、同じ論理ボリュームグループ内に両方のタイプのデバイスを作成してしまいます。
今のところ、この機能には以下のような制限があります:
ブートロジカルユニット番号 (LUN)へ1つのパスしかない場合、Anaconda は mpath が指定されていても、SCSI デバイスへインストールします。 ブート LUN へのマルチパスを有効にして、initrd を再生した後でも、 オペレーティングシステムは、dm-multipath デバイスではなく、 SCSI デバイスからブートします。
しかし、ブート LUN に最初からマルチパスがある場合は、Anaconda は カーネルブートライン内にmpath が指定された後に、該当する dm-multipath デバイスに正しくインストールします。
デフォルトでは、user_friendly_names は multipath.conf 内で yes に セットしてあります。これは、dm-multipath root デバイスの サポート実装内で要求されているセッティングです。そのため、user_friendly_names を no に設定して、 initrd を再生成すると以下のようなメッセージが出てブート失敗となります:
Checking filesystems fsck.ext3: No such file or directory while trying to open /dev/mapper/mpath0p1
SAN デスクデバイスからブートできる機能が、今回サポートされています。 この場合、SAN はファイバーチャンネルか、iSCSI のインターフェイスを照合します。 この機能は、dm-multipath を使用した複数パスを 介したシステム対ストレージ接続用サポートを特徴とします。
複数のホストバスアダプタ (HBA) を使用する設定では、現在のアダプタを介した全ての パスが失敗する状態では、システムの BIOS が他のアダプタからブートするようにセットする 必要があるでしょう。
nfsroot は今回の更新で 完全サポートがあります。これにより、ユーザーは NFS を介してマウントされた root ファイルシステム(/)を持つ Red Hat Enterprise Linux 5.1 を操作できるようになります。
nfsroot は当初、Red Hat Enterprise Linux 5 では、Stateless Linux の技術プレビュー機能のサブセットとして 導入されていました。Stateless Linux の完全な実装はまだ技術プレビューの状態です。
今のところ、nfsroot には以下のような制限があります:
各クライアントは、NFS サーバー上で独自の個別 root ファイルシステムを持つ必要があります。 この制限は、読み込み専用 root が使用中でも適用されます。
SWAP は NFS 上でサポートがありません。
SELinux は nfsroot クライアント上では有効にできません。 一般的に Red Hat では、SELinux を無効にすることは推奨していません。この意味で、 このアクションに関するセキュリティ問題を十分に考慮する必要があります。
nfsroot のセットアップ方法について以下の手順を参考に してください。この手順はユーザーのネットワークデバイスが eth0 であり、関連のネットワークドライバーが tg3 だと 想定しています。ユーザーのシステム設定に応じてこれを変更する必要があります。
次のコマンドを使用してユーザーのホームディレクトリ内に initrd を作成します:
mkinitrd --with=tg3 --rootfs=nfs --net-dev=eth0 --rootdev=<nfs server ip>:/<path to nfsroot> ~/initrd-<kernel-version>.img <kernel-version>
この initrd は Red Hat Enterprise Linux 5.1 カーネルを 使用して作成する必要があります。
次に、先に生成してある initrd から zImage.initrd イメージを作成します。zImage.initrd は、一つのイメージ内に圧縮されたカーネルと initrd です。以下のコマンドを使用します:
mkzimage /boot/System.map-<kernel-version> ~/initrd-<kernel-version>.img /usr/share/ppc64-utils/zImage.stub ~/zImage.initrd-<kernel-version>
作成した zImage.initrd-<kernel-version> を tftp サーバーのエキスポート可能な 場所にコピーします。
nfs サーバー上のエキスポートしたnfsroot ファイルシステムに必要なバイナリとモジュールが含まれていることを確認して下さい。これらのバイナリと モジュールは、最初の手順で initrd の作成の為に使用したカーネルのバージョンに 対応する必要があります。
DHCP サーバーが zImage.initrd-<kernel-version> ターゲットに向けてクライアントをポイントするように設定します。
これを実行するには、DHCP サーバーの /etc/dhcpd.conf ファイルへ以下のエントリを追加します:
next-server <tftp hostname/IP address>; filename "<tftp-path>/zImage.initrd";
<tftp-path> ではこのパスを tftp の展開ディレクトリの中から zImage.initrd へ 指定する必要があることに注意してください。例えば、zImage.initrd への 絶対パスが /tftpboot/mykernels/zImage.initrd であり、/tftpboot/ が tftp の展開ディレクトリであれば、<tftp-path> は mykernels/zImage.initrd とする必要があります。
最後にネットワークデバイスから最初にブートするようにシステムのブート設定パラメータを 設定します。 (この例ではネットワークデバイスは eth0 です。)
GFS2 は GFS の累計的進展です。今回の更新では、オンディスクファイルシステム 形式への変更を必要とする数種の重要な改善を適用しています。GFS ファイルシステムは、ユーティリティ gfs2_convert を使用して GFS2 に変換できます。このユーティリティが GFS ファイルシステムのメタデータを適切に更新します。
GFS2 は元来 Red Hat Enterprise Linux 5 では技術プレビューとしてリリースされましたが、今回は この更新で完全なサポートがあります。ベンチマークテストでは、以下の部分で より速いパフォーマンスを見せています:
単独ディレクトリ及びより速いディレクトリのスキャンでの大量使用(Postmark benchmark)
同期 I/O 操作(fstest ベンチマークテストでは、TIBCO などの メッセージングアプリケーション用にパフォーマンス向上を見せています)
固定したオーバーヘッドがない為、キャッシュの読み込み
事前割り当てファイルへのダイレクト I/O
NFS ファイル処理のルックアップ
割り当て情報が今はキャッシュされるため、df
更に GFS2 は以下のような変更を持ちます:
ジャーナルは今回は、メタデータではなく平文(隠蔽済)ファイルです。このジャーナルは 追加のサーバーがファイルシステムをマウントする時に動的に追加できます。
ディスク割り当ては今回有効になっており、マウントオプション quota=<on|off|account> で無効に出来ます。
quiesce は復元用のジャーナルを再現するためのクラスター上に 必要でなくなりました。
nanosecond timestamps が今回サポートされています。
ext3 の様に、GFS2 は今回 data=ordered モードをサポートします。
属性セッティング lsattr() と chattr() は、今回、標準の ioctl() を経由してサポートされています。
16TB 以上のサイズのファイルシステムが今回サポートされます。
GFS2 は標準のファイルシステムであり、非クラスター設定内で使用可能です。
ドライバー更新プログラム(DUP) は、サードパーティベンダー(OEM など)がディストリビューションのコンテナとして標準パッケージを使用して、自身のデバイスドライバーと他の Linux カーネルモジュールを、 Red Hat Enterprise Linux 5 システムに追加することができるように設計されています。
Red Hat Enterprise Linux 5.1 は特に DUP に対して数種の更新を適用します:
install-time Driver Update RPM は今回、Driver Update ディスクを介してサポートされています。
システムのブートパスに影響する bootpath Driver Updates が今回サポートされています。
ALSA (Advanced Linux Sound Architecture) のサードパーティ パッケージングサポートは現在、無用になりました。
更に、各種の更新が承認済のカーネル ABI シンボルホワイトリストに適用されています。 これらのホワイトリストは、サードパーティドライバーによって使用する為の カーネルによって用意されたシンボルとデータ構造を決定する為にパッケージングドライバーに よって使用されます。
詳細情報については、http://www.kerneldrivers.org/RedHatKernelModulePackages を参照して下さい。
acpi: Lenovo ラップトップでの数種の ACPI 問題とドッキングステーション問題に対処する為に ibm_acpi モジュールが更新されています。
ipmi: ハードウェア割り込みがベースボード管理コントローラに割り当てられている場合には、kthread はもう実行されません。
sata: SATA/SAS はバージョン 2.6.22-rc3 に アップグレードされました。
openib と openmpi: OFED (OpenFabrics Enterprise Distribution) バージョン 1.2 にアップグレードされました。
powernow-k8: Greyhound を完全に サポートする為にバージョン 2.0.0 にアップグレードされました。
xinput:完全な RSA サポートを有効にする為追加されました。
aic94xx: 埋め込み型シケンサーfirmware の v17 へのアップグレードに 伴い、バージョン 1.0.2-1 へアップグレードされました。これらの更新は以下の変更を適用します:
エキスパンダのあるプラットフォーム上での固定 ascb のレース状態が 修正されました。
REQ_TASK_ABORT と DEVICE_RESET ハンドラーが追加されました。
物理ポートは今回、エラーの発見後、適切にクリーンアップされています。
phys は今回、有効になっており、sysfs を 通じて無効にできます。
DDB のレース状態を防止する為に DDB ロックの使用が延長されました。
ALSA はバージョン 1.0.14 に更新されました。この更新は以下の修正を適用します:
IBM Taroko (M50) のノイズ問題を修正しました。
Realtek ALC861 は今回サポートされます。
xw8600 と xw6600 のミュート問題を修正しました。
ADI 1884 Audio は今回サポートされます。
xw4600 上のオーディオ設定問題を修正しました。
PCIX と PCI-Express 用の最大読み込み要求サイズをセットする為の機能コールを追加しています。
IBM System P マシンは今回、PCI-Express ホットプラギングを サポートします。
SB600 SMBus をサポートする為に必要なドライバーと PCI ID を追加しました。
e1000 ドライバー: I/OAT-対応チップセットをサポートする 為にバージョン 7.3.20-k2 に更新しました。
bnx2 ドライバー: 5709 ハードウェアをサポートする為にバージョン 1.5.11 に更新しました。
B44 イーサネットドライバー: アップストリームバージョン 2.6.22-rc4 から 取り戻しました。これは以下のような変更を適用します:
数種の endianness 修正がなされています
DMA_30BIT_MASK 定数が今回使用されます。
skb_copy_from_linear_data_offset() が今回使用されます。
spin_lock_irqsave() は今回より安全な割り込み無効化を特徴とします。
サンプルエラーチェックは復元中に実行されます。
マルチキャーストへ数種の修正が適用されました。
チップリセットは今回、以前予想されていたより長くかかります。
Marvell sky2 ドライバー: ifup/ifdown コマンドが繰り返し使用された時にカーネルがパニックを起こす原因となるバグを修正する為にバージョン 1.14 に更新されています。
forcedeth-0.60 ドライバー: このリリースに今回含まれています。 これは、NVIDIA の MCP55 マザーボードチップセットと対応するオンボード NIC を使用しているお客様用に数種の重要なバグ修正を適用します。
ixgb ドライバー: 最新のアップストリームバージョン(1.0.126) に更新されました。
netxen_nic ドライバー: NetXen 10GbE ネットワーク カード用のサポートを有効にする為にバージョン 3.4.2-2 が追加されました。
Chelsio 10G イーサネットネットワークコントローラが今回サポートされます。
s2io デバイスへ PCI エラー復元用のサポートが追加されました。
Broadcomm ワイヤレスイーサネットドライバーは今回、nx6325 カード用の PCI ID をサポートします。
ifup を介して BCM4306 をスタートしようとしている時に、ASSERTION FAILED エラーの原因になっていたバグは修正されました。
ixgb ドライバー: Intel 10-gigabit イーサネットカード用に EEH PCI エラーリカバリサポートを追加する為に更新されました。詳細情報は /usr/share/doc/kernel-doc-<kernel version>/Documentation/pci-error-recovery.txt を参照して下さい。
qla3xxx ドライバー: iSCSI を使用しない QLogic iSCSI アダプタ用のネットワーキングサポートを提供する為に再度有効にして、バージョン 2.03.00-k3 に 更新されました。
Intel PRO/Wireless 3945ABG ネットワークドライバー: バージョン 1.2.0 に更新されています。この更新は、一部のラップトップで、特定の条件下で発生する ソフトロックアップバグを含む数種の問題を解決します。
qla2xxx ドライバー: バージョン 8.01.07-k6 に更新されています。 これは以下のような数種の変更を適用します:
iIDMA は今回サポートされます。
以下のファイバーチャンネル属性は今回サポートされています:
シンボリックノード名
システムホスト名
ファブリック名
ホストポートの状態
trace-control async イベントは現在は、ログされません。
リセット処理ロジックは修正されました。
MSI-X は今回サポートがあります。
IRQ-0 割り当ては今回、システム毎に処理されます。
NVRAM 更新はすぐに効果を発揮します。
このリリースには、バージョン 2.6.21.3 のアップストリーム変更を 2.6.22-rc-4 からの パッチと共に含める為に IPMI ドライバーセットが収納されて います。この更新は、以下のような変更(その他)が特徴です:
ipmi_si_intf 内の初期化していないデータバグが修正されました。
別のドライバーが割り込みをサポートする場合、kipmid は 今では開始されません。
ユーザーは force_kipmid を介してカーネルデーモン enable を書き換えることができます。
チャンネル毎のコマンド登録は今回サポートされます。
MAX_IPMI_INTERFACES はもう使用されません。
ホストシステムインターフェイスは今回サポートされます。
firmware 更新をサポートする為にメンテナンスモードが追加されました。
pigeonpoint IPMC の為の poweroff サポートが追加されました。
BT サブドライバーは今回、長期のタイムアウトでも継続します。
稼働中削除後の適切なクリーンアップの為に pci_remove 処理が 追加されています。
新しいモジュールパラメータに関する詳細情報については /usr/share/doc/kernel-doc-<kernel version>/Documentation/IPMI.txt を参照して下さい。
このリリースへ Red Hat Enterprise Linux 4 から SCSI ブラックリストが転入されました。
aic79xx ドライバー用の PCI ID が追加されました。
aacraid ドライバー: PRIMERGY RX800S2 と RX800S3 をサポートする為にバージョン 1.1.5-2437 へ更新されています。
megaraid_sas ドライバー: バージョン 3.10 に更新されました。 この更新では、bios_param のエントリポイントを定義し、 IOCTL メモリープールを追加し、数種のマイナーバグ修正を適用しています。
Emulex lpfc ドライバー: バージョン 8.1.10.9 に更新されています。この更新では、主に以下のような数種の変更を適用します:
ioctl パス内で host_lock 管理が 修正されました。
AMD チップセットは今回、自動的に検出され、DMA が 1024 バイトに低減されています。
dev_loss_tmo の間、発見がアクティブの場合は ノードは削除されません。
8GB リンクスピードは今回有効です。
qla4xxxドライバーが、以下のような変更を適用する為に更新されています。
IPV6、QLE406x、ioctl モジュール用のサポート追加
ロックアップの原因となる mutex_lock バグの修正
いずれかのインターフェイスをロード/アンロードしようとするときに qla4xxx と qla3xxx のロックアップ問題の 解決
mpt fusion ドライバー: バージョン 3.04.04 に更新されました。 この更新は、主に以下のような変更を適用します:
数種のバグ処理エラーを修正しています。
mptsas は今回、ターゲットリセットをシリアル化します。
mptsas と mptfc は今回、ロジカルユニットナンバー (LUN) をサポートし、255 以上をターゲットとします。
極端な DVD ドライバーパフォーマンスの低下の原因となった mptspi ドライバー後退は今回修正されています。
LSI SCSI デバイスが BUSY ステータスを返す場合、I/O 試行は 数回の再トライ後でも失敗しません。
RAID アレーは自動リビルドの後でも使用できるようになりました。
arcmsr ドライバー: Areca RAID コントローラ用のサポートを提供する為に含まれています。
3w-9xxx モジュール: 3ware 9650SE を正しくサポートする為に更新されました。
CIFS クライアントはバージョン 1.48aRH に更新されました。これは、1.48a リリースを 土台にしており、以下の変更を適用するパッチが付いています:
マウントオプション sec=none は anonymous マウントに 結果します。
CIFS は今回、POSIX 拡張が有効な場合、umask を受け付けます。
パケット署名を要求する sec= マウントオプションは修正されました。
EMC Celerra 製品(NAS Code 5.5.26.x とそれ以下)の 使用者にとって、EMC NAS 上で共有にアクセスしている場合、CIFS クライアントがハングする ことに注意して下さい。この問題は以下のカーネルメッセージが特徴となります:
kernel: CIFS VFS: server not responding kernel: CIFS VFS: No response for cmd 162 mid 380 kernel: CIFS VFS: RFC1001 size 135 bigger than SMB for Mid=384
CIFS マウントの後、そこではどんなファイルも読み込み/書き込みが出来なくなります。 そして、そのマウントポイント上での I/O の試みをするアプリケーションはハングします。 この問題を解決する為には、NAS Code 5.5.27.5 又はそれ以降(EMC Primus ケース番号 emc165978 を使用)に更新して下さい。
MODULE_FIRMWARE タグは今回、サポートされます。
ICH9 コントローラは今回サポートされています。
Greyhound プロセッサは今回、CPUID コール内でサポートされています。
Oprofile は今回、新しい Greyhound パフォーマンスカウンターイベントをサポートします。
Directed DIAG は今回、z/VM 使用を向上する為にサポートされています。
Intel グラフィックスチップセットは今回、DRM カーネルモジュールを介してサポートされています。更に、DRM API は、ダイレクトレンダリングを サポートする為にバージョン 1.3 にアップグレードされました。
ACPI パワーマネジメントが更新されて、S3 suspend-to-RAM と S4 hibernate が向上しました。
gaim は現在では、pidgin と呼ばれます。
Intel microcode は バージョン 1.17 に 更新されました。これは、新しい Intel プロセッサ用のサポートを 追加します。
EMC Clariion ストレージ上で、dm-multipathを 使用する Implicit active-active フェイルオーバーは今回サポートされています。
中国語フォント Zysong は 今ではfonts-chinese パッケージの一部としてインストールされていません。Zysong は今回は、fonts-chinese-zysong として別にパッケージされて います。fonts-chinese-zysong パッケージは 補助 CD (付録 CD)内に収納されています。
fonts-chinese-zysong パッケージは 中国国家標準 GB18030 を サポートする為に必要であることに注意して下さい。
Challenge Handshake Authentication Protocol (CHAP) のユーザー名とパスワードは それぞれ 256 文字までの限界を持ちます。
pump はこの更新では、無用になりました。その為、 netconfig を通じたネットワークインターフェイスの設定は ifcfg スクリプトの損傷に結果する可能性があります。
ネットワークインターフェイスを適切に設定するには、代わりに system-config-network を使用します。更新された system-config-network パッケージをインストールすることで、netconfig を 削除します。
rpm --aid は、もうサポートがありません。パッケージを 更新したり、インストールする場合は、yum の使用が推奨されます。
技術プレビュー 機能とは、現在 Red Hat Enterprise Linux 5.1 講読 サービスの基ではサポートされていないもので、その機能が完成していない可能性が あります。全般的に実稼動環境使用には適切ではありません。しかしこれらの機能は お客様の便宜として、及び幅広い機能案内として含まれています。
お客様はこれらの機能が非実稼動環境では役に立つことを発見されるかも知れません。お客様には、技術プレビューに対してそれが完全サポートになる前に自由にフィードバックと機能的提案を提供して頂くことが推奨されます。Errata は重要度の高いセキュリティ問題について提供されることになります。
技術プレビュー機能の開発の途中で、他の機能がテスト用に公開されるようになるかも知れません。Red Hat の意図は、技術プレビュー機能を将来のリリース内で完全にサポートすることです。
ステートレス Linux とは システムがいかに実行され、管理されるべきかに関する新しい考え方です。大規模システムの交換を簡潔化することにより、その provisioning (供給) と management (管理) を簡単にするようにデザインされています。これは基本的には、多数のステートレスシステムを介して複製と管理されるように準備されたシステムイメージを確立することにより、達成できるものであり、オペレーティングシステムを読み込み専用で実行します。(詳細は /etc/sysconfig/readonly-root を参照)
現在の開発状態では、ステートレス機能は意図する目標のサブセットです。その意味で、その能力はまだ「技術プレビュー」の状態です。
以下に Red Hat Enterprise Linux 5 に含まれている初期能力のリストを示します:
NFS 上でステートレスイメージを実行
loopback over NFS を経由してステートレスイメージを実行
iSCSI 上で実行
ステートレスコードのテストに興味のある方は、http://fedoraproject.org/wiki/StatelessLinuxHOWTO にある HOWTO を読んで、その後 stateless-list@redhat.com に参加されるよう推奨します。
ステートレス Linux 用に有効にするインフラストラクチャ部分は元来、Red Hat Enterprise Linux 5 で 導入されたものです。
AIGLX は他の面では完全にサポートのある X サーバーの 技術プレビューです。これは標準デスクトップ上の GL 加速効果を有効にする目的を 持っています。このプロジェクトの構成は次のようになります:
軽度に修正された X サーバー
新規のプロトコルサポートを追加する Mesa パッケージの更新
これらのコンポーネントをインストールすることにより、少しの変更で使用中の デスクトップ上の GL 加速効果を持つことができ、さらに X サーバーを交換すること なしに加速効果を有効/無効にする機能も持てます。AIGLX はまた、リモート GLX アプリケーションを有効にして、ハードウェア GLX 加速を活用できるようにします。
devicescape スタックは iwlwifi 4965GN ワイヤレスドライバーを有効にします。このスタックにより、一部の ワイヤレスデバイスはどんな Wi-Fi ネットワークにでも接続できるようになります。
このスタックはアップストリームで未だ認定されていないコードベースを持っています。 更には、このスタックの安定性はテストを通して十分に検証される必要があります。その為、 このリリースではこのスタックは技術プレビューとして含まれています。
FS-Cache は、リモートファイルシステム用のローカル キャッシング機能です。これにより、ユーザーはローカルでマウントされたデスクに NFS データをキャッシュできるようになります。FS-Cache 機能を設定するには、 cachefilesd RPM をインストールして、/usr/share/doc/cachefilesd-<version>/README にある案内を参照して下さい。
<version>を、インストール済みの cachefilesd の該当するバージョンで入れ換えます。
Systemtap はフリーソフトウェア(GPL) インフラストラクチャを 提供して Linux システム稼動に関する情報収集を簡単にします。これにより、パフォーマンスや 機能問題の診断を手助けします。systemtap の援助を得て、開発者は今では、他の方法でデータの収集に必要となる退屈で混乱する器機検査、再コンパイル、インストール、再起動の繰り返しなどをする必要がなくなりました。
Linux target (tgt) フレームワークにより、一つのシステムは SCSI イニシエータを持つ他のシステムへ ブロックレベル SCSI ストレージをサービスできるようになります。この機能は当面、Linux iSCSI ターゲットとして導入され、どの iSCSI イニシエータに対してもネットワーク上でストレージの サービスをします。
iSCSI ターゲットをセットアップするには、scsi-target-utils RPM をインストールして、以下にある説明を参照して下さい:
/usr/share/doc/scsi-target-utils-<version>/README
/usr/share/doc/scsi-target-utils-<version>/README.iscsi
<version> を、インストール済みパッケージの該当するバージョンで入れ換えます。
詳細情報には、man tgtadm を参照して下さい。
firewire-sbp2 モジュールはこの更新では、技術プレビューとして 含まれています。このモジュールは FireWire ストレージデバイスとスキャナーとの接続を 有効にするものです。
現在、FireWire は以下の項目をサポートしません:
IPv4
pcilynx ホストコントローラ
複数 LUN ストレージサービス
ストレージデバイスへの非独占アクセス
更に、FireWire のこのバージョンには以下のような問題がまだ存在します:
SBP2 ドライバー内でのメモリー漏れは、マシンが反応しない原因になる可能性があります。
このバージョンのコードは big-endian マシンでは正常に機能しません。これは、 PowerPC で予想外の動作を起こす可能性があります。
SATA 装着のシステムが起動プロセス中に休止して、復帰する前にエラーメッセージを表示する 原因となった SATA バグは今回修正されています。
複数起動システムでは、parted は今回、Windows Vista™ がインストールされている最初のプライマリパーティションの最初のセクターを保存します。 この状態で、Red Hat Enterprise Linux 5.1 と Windows Vista™ の 両方を持つ複数起動システムを設定している場合、後者は今ではブート不能にはなりません。
rmmod xennet は今回は、もう domU が クラッシュする原因にはなりません。
メモリーを node 0 に設定していない 4-socket AMD Sun Blade X8400 Server Module システムは今回は、 ブート時にパニックを起こしません。
conga と luci はフェイスオーバー ドメインの作成と設定に使用することができます。
yum を通じて、Cluster Storage グループを インストールしている場合、このトランザクションはもう失敗しません。
インストール中の間違えた SELinux コンテキストは今ではもう /var/log/faillog と /var/log/tallylog に割り当てられません。
スプリットインストールメディア(例: CD や NFSISO)を使用して Red Hat Enterprise Linux 5.1 をインストールする場合、今回はもう amanda-server のインストール時にエラーが発生しません。
EDAC は今では、最新の k8 プロセッサ上のメモリーを正しいサイズで報告します。
gdm を経由して Gnome デスクトップにリモートログインしても、 今ではもうログイン画面がハングする原因にはなりません。
複数マウントの正しい動作を妨害していた autofs バグは 今回修正されています。
bttv カーネルモジュールで tvtime と xawtv を実行しても、もうシステムがフリーズする原因にはなりません。
utrace への数種のパッチが以下の修正に適用されます:
ptrace の使用時にレース状態でクラッシュの原因となったバグを 修正しました。
一部の PTRACE_PEEKUSR コールから間違えた EIO を返すように なっていた後退は修正されました。
一部の wait4 コールが特定の状況下で子がエキサイトした時に目を覚ますのを 阻止していた 後退は修正されました。
SIGKILL が時おりプロセスを終了することを阻止していた後退は 修正されました。これは、ptrace が 特定の状況下のプロセスで実行 された場合に発生していました。
アラームと定期的 RTC 割り込みが正しく動作するのを阻止していた RealTime Clock (RTC) バグは 今回修正されています。
Anaconda の中で初めて ボタンを クリックすると、ウィンドウがリリースノートを描写するのに少々の遅れがあります。この待ち時間の間、 ウィンドウ内に空白に見えるリストが出現します。この描写はすぐに完了しますので、ほとんどのユーザーは この空白に気づかないかも知れません。
この遅れはその大部分が、パッケージインストールの工程がインストール全体で最も CPU 集中の工程であると いう事実が理由となります。
NVIDIA グラフィクスカードを使用する一部のマシンは、 グラフィカルインストーラを使用する時、又はグラフィカルログイン中に、グラフィクスや フォントの異常表示をする可能性があります。これを迂回するには、仮想コンソールに切り替えて、 その後、オリジナルの X ホストに戻ります。
MegaRAID ドライバーを使用するホストバスアダプタは、"I2O"エミュレーションモードではなく、 "Mass Storage" エミュレーションモードで動作するように設定される必要があります。これを 行なうには、以下のステップを実行します:
MegaRAID BIOS 設定ユーティリティ に入ります。
アダプターセッティングメニュー に入ります。
他のアダプターオプション の下で、Emulation を 選択して大量保存(Mass Storage) にセットします。
アダプタが間違えて "I2O" エミュレーションモードに設定された場合、システムは i2o ドライバーをロードしようとします。これは失敗して、正しいドライバーのロードを 阻止してしまいます。
以前の Red Hat Enterprise Linux のリリースでは、一般的に MegaRAID ドライバーより先に I20 ドライバーをロードすることはありません。これに関係なく、Linux で使用する場合は、 ハードウェアは常に "Mass Storage" エミュレーションモードに設定すべきです。
Cisco Aironet MPI-350 ワイヤレスカードを装備している ラップトップでは、ワイヤ付きイーサネットポートを使用してネットワークベースの インストールをする間に、DHCP アドレスの取得をしようとしてハングする可能性があります。
これを回避するには、インストール用のローカルメディアを使用します。別の方法として、 インストール前にラップトップ BIOS 内のワイヤレスカードを無効にすることも出来ます。 (インストールの後にワイヤレスカードは再度、有効にできます)
今のところ、system-config-kickstart パッケージの選択と 選択解除をサポートしていません。system-config-kickstart を 使用する場合、パッケージの選択 オプションはそれが無効で あるような表示をします。これは、パッケージの選択 が yum を使用してグループ情報を取得するのにも関わらず、yum を Red Hat Network へ 接続できないことが原因です。
今のところ、キックスタートファイル内でパッケージセクションを手動で更新する必要があります。system-config-kickstart を使用してキックスタートファイルを開く場合、その中の全てのパッケージ情報は維持され、保存時に書き込まれます。
/var/log/boot.log へのブートタイムロギングは、本リリースの Red Hat Enterprise Linux 5 では利用できません。同等の機能が将来の更新で 追加されます。
Red Hat Enterprise Linux 4 から Red Hat Enterprise Linux 5 にアップグレードする場合、デプロイメントガイドは 自動的にはインストールされません。アップグレードを完了した後で、pirut を 使用して手動でこれをインストールする必要があります。
X が稼働中で、vesa 以外のドライバーを使用している場合、 システムは kexec/kdump カーネルに正しく 再起動しないかも知れません。この問題は ATI Rage XL グラフィクス チップセットでのみ存在します。
ATI Rage XL を持つシステムで X が稼動している場合、それが kexec/kdump カーネルに正しく再起動するために 確実に vesa ドライバーを使用して下さい。
仮装化機能のインストールは、 HP システムのモデル番号 xw9300 と xw9400 では time went backwards の警告の原因になる可能性があります。
xw9400 マシンでこの問題を回避するには、BIOS 設定を変更して HPET タイマーを 有効にします。このオプションは xw9300 マシンには使用不可であることに注意して下さい。
これは、HP の今後の BIOS 更新で解決されることになります。
nVidia CK804 チップセットを持つマシン上の Red Hat Enterprise Linux 5 を使用する場合、 以下のようなカーネルメッセージを受ける可能性があります:
kernel: assign_interrupt_mode Found MSI capability kernel: pcie_portdrv_probe->Dev[005d:10de] has invalid IRQ. Check vendor BIOS
これらのメッセージは特定の PCI-E ポートが IRQ を要求していないことを示します。 更に、これらのメッセージは如何なる面でもマシンの操作に影響することはありません。
取り出し可能なストレージデバイス(CD や DVD など)は、 root としてログインしている場合には 自動的にマウントしません。その場合、グラフィカルファイルマネージャを通じて手動でデバイスを マウントする必要があります。
別の方法として、以下のコマンドを使用してデバイスを /media に マウントします:
mount /dev/<device name> /media
Calgary IOMMU チップはこの更新ではデフォルトで サポートはありません。このチップ用にサポートを有効にするには、カーネルコマンドライン オプション iommu=calgary を使用します。
IBM System z は伝統的な Unix スタイルの物理的な コンソールを提供しません。そのため、IBM System z 用の Red Hat Enterprise Linux 5 は初期プログラムロード中に firstboot の 機能をサポートしていません。
IBM System z 上の Red Hat Enterprise Linux 5 用に正しい 初期化を設定するには、インストールの後で、次のコマンドを実行します:
/usr/bin/setup — setuptool パッケージで 提供されています。
/usr/bin/rhn_register — rhn-setup パッケージで提供されています
Red Hat Network 経由で Red Hat Enterprise Linux 5 から Red Hat Enterprise Linux 5.1 へアップグレードしている場合、 yum は redhat-beta 鍵をインポートするように要求しないかも知れません。 そのような場合、アップグレードの前に手動で redhat-beta 鍵をインポートして下さい。これを実行するには、 以下のコマンドを使用します:
rpm --import /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-beta
設定済のファイラー上で LUN が削除されると、その変更はホスト上では反映されません。 そのようなケースでは、LUN がその時点で 滞留(stale)状態になるため、 dm-multipath が 使用されると lvm コマンドは 無限にハングします。
これを迂回するには、滞留している LUN に特有の /etc/lvm/.cache 内にある 全てのデバイスと mpath リンクエントリを削除します。
次のコマンドを使用してこれらのエントリが何かを調べます:
ls -l /dev/mpath | grep <stale LUN>
例えば、<stale LUN> が 3600d0230003414f30000203a7bc41a00 の場合、以下のような結果が 出ます:
lrwxrwxrwx 1 root root 7 Aug 2 10:33 /3600d0230003414f30000203a7bc41a00 -> ../dm-4 lrwxrwxrwx 1 root root 7 Aug 2 10:33 /3600d0230003414f30000203a7bc41a00p1 -> ../dm-5
これは、3600d0230003414f30000203a7bc41a00 が二つの mpath リンク : dm-4 及び dm-5 にマップされていると言う意味です。
その状況では、以下の行が /etc/lvm/.cache から削除される 必要があります:
/dev/dm-4 /dev/dm-5 /dev/mapper/3600d0230003414f30000203a7bc41a00 /dev/mapper/3600d0230003414f30000203a7bc41a00p1 /dev/mpath/3600d0230003414f30000203a7bc41a00 /dev/mpath/3600d0230003414f30000203a7bc41a00p1
CD / DVD から完全仮装化の Windows™ ゲストを作成しようとしている場合、 ゲストインストールの 第二段階は再起動では継続されない可能性があります。
これを回避するには、 /etc/xen/<name of guest machine> の編集で CD / DVD デバイスのエントリに正しい記名をします。
単純ファイルへのインストールが仮装デバイスとして使用される場合、/etc/xen/<name of guest machine> の disk の行は以下のようになります:
disk = [ 'file:/PATH-OF-SIMPLE-FILE,hda,w']
ホスト上に /dev/dvd として位置している DVD-ROM デバイスは hdc と言うエントリを 'phy:/dev/dvd,hdc:cdrom,r' の 様に追記することでインストールの第二段階で利用可能になることができます。そのため、 ディスクの行は以下のようにすべきです:
disk = [ 'file:/opt/win2003-sp1-20061107,hda,w', 'phy:/dev/dvd,hdc:cdrom,r']
使用する正確なデバイスパスはハードウェアにより変化します。
sctp モジュールがカーネルに追加されていない場合は、 -A inet オプションか、あるいは -A inet6 オプションを付けた netstat を実行すると、 以下のようなメッセージを出して異常終了します。
netstat: no support for `AF INET (sctp)' on this system.
これを防止するには、sctp カーネルモジュールをインストールします。
完全仮想化ゲスト上に Red Hat Enterprise Linux 3.9 をインストールすると、動作が非常に遅くなる可能性が あります。更にはそのインストール後のゲストの起動後に hda: lost interrupt エラーが発生する可能性があります。
このブートアップエラーを防止する為には、ゲストが SMP カーネルを使用するように 設定します。
現在のカーネルは起動時にシリアルポートに表示する前にDTR(Data Terminal Ready) シグナルの表明をしません。DTR 表明は一部のデバイスで要求されている為、結果としてそのようなデバイス上の シリアルコンソールではカーネルブートメッセージは表示されません。
ホスト(dom0) システムを Red Hat Enterprise Linux 5.1 に アップグレードすると、 既存の Red Hat Enterprise Linux 4.5 SMP paravirtualized ゲストがブート不可能になります。 これは、 ホストシステムが 4GB 以上の RAM を持つ場合により発生しやすくなります。
これを迂回するには、各 Red Hat Enterprise Linux 4.5 ゲストをシングル CPU モードでブートして そのカーネルを最新バージョン(Red Hat Enterprise Linux 4.5.z 用)にアップグレードします。
一部のプラットフォーム(HP dc7700など)で使用された AMD 8132 や HP BroadCom HT100 は MMCONFIG サイクルをサポートしません。使用中のシステムが いずれかのチップセットを持っている場合、その PCI 設定は、従来の PortIO CF8/CFC メカニズムを使用する必要があります。これを設定するには、インストール時に カーネルパラメータ -pci nommconfig でシステムをブートして、 再起動後に GRUB に pci=nommconf を追加します。
更に、AMD 8132 チップセットは Message Signaled Interrupts (MSI) をサポートしません。使用中のシステムがこのチップセットを持つ場合、 MSI を無効にする必要があります。これを実行するには、インストール時にカーネルパラメータ -pci nomsi を使用して、起動後に GRUB に pci=nomsi を追加します。
しかし、特定のプラットフォームがカーネルによって既にブラックリストに記載されている場合、 使用中のシステムは前述の pci カーネルパラメータを必要としません。 以下に示した HP プラットフォームは既にカーネルでブラックリスト記載されています:
DL585g2
dc7500
xw9300
xw9400
このリリースに収納されている 仮想マシンマネージャ (virt-manager) はユーザーが paravirtualized ゲストインストーラへ追加のブート引数を 指定することを許可しません。そのような引数が、特定タイプのハードウェア上で、特定タイプの paravirtualized ゲストをインストールする必要がある場合でも許可しません。
この問題は、virt-manager の将来のリリースで対処されます。 コマンドラインから paravirtualized ゲストをインストールする状態で任意のカーネル引数を 指定するには、virt-install を使用します。
デフォルトの dm-multipath 設定では、Netapp デバイスは、以前に失敗したパスの復元の後でフェイルバックを完了するのに数分かかる可能性があります。 この問題を解決するには、multipath.conf ファイルのdevices セクションに、以下のような Netapp デバイス設定を追加します:
devices { device { vendor "NETAPP" product "LUN" getuid_callout "/sbin/scsi_id -g -u -s /block/%n" prio_callout "/sbin/mpath_prio_netapp /dev/%n" features "1 queue_if_no_path" hardware_handler "0" path_grouping_policy group_by_prio failback immediate rr_weight uniform rr_min_io 128 path_checker directio }
( amd64 )
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