Server Administrator Storage Management 8.3

ディスクキャッシュポリシー

お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。

メモ: ソリッドステートディスク(SSD)および SAS 12 Gbps アダプタは、キャッシュポリシー機能に対応していません。

ディスクキャッシュポリシー機能は、PERC ハードウェアコントローラに接続されている非 RAID SAS/SATA 物理ディスク(HDD)と、ソフトウェア RAID S130 コントローラに接続されている RAID SAS/SATA 物理ディスクでサポートされています。この機能は、コントローラのモードに依存せず、コントローラが RAID または HBA モードで実行されている場合に通常通り機能します。

仮想ディスクの全メンバーの物理ディスクキャッシュポリシーを設定するには、ディスクキャッシュポリシーを有効にします。この機能を有効にすると、物理ディスクはデータを物理ディスクに書き込む前に物理ディスクキャッシュに書き込みます。データはディスクに書き込むよりもキャッシュに書き込む方が早いため、この機能を有効にするとシステムのパフォーマンスが向上します。

PERC ハードウェアコントローラに接続されている非 RAID ディスクのディスクキャッシュポリシーのオプションは、次のとおりです。

  • 有効ディスクキャッシュポリシーは有効です。
  • 無効ディスクキャッシュポリシーは無効です。
  • 変更なし — ディスクはデフォルトの書き込みキャッシュモードを使用します。
    メモ: 変更なし オプションは、ファームウェアバージョンが最新の PERC 9 ハードウェアコントローラでのみ適用可能です。
    メモ: 物理ディスクのディスクキャッシュポリシー設定を工場 出荷時のデフォルト設定に復元したい場合は、サーバーを再起動する必要があります。

ソフトウェア RAID S130 コントローラに接続されている RAID ディスクのディスクキャッシュポリシーのオプションは、次のとおりです。

  • デフォルト — ディスクはデフォルトの書き込みキャッシュモードを使用します。
  • 有効ディスクキャッシュポリシーは有効です。
  • 無効ディスクキャッシュポリシーは無効です。
  • 非整合 — このオプションでは、仮想ディスク内のすべての物理ディスクにおけるディスクキャッシュポリシーが一様ではありません。例えば、ある仮想ディスクに 3 台の物理ディスクが含まれており、1 台目の物理ディスクのディスクキャッシュポリシーが 有効、2 台目の物理ディスクでは 無効、3 台目の物理ディスクでは デフォルト になっている場合がこれに当たります。この場合、その仮想ディスクのディスクキャッシュポリシーの状態は 非整合 と表示されます。

メモ: SATA ドライブベースの仮想ディスクでは、ディスクキャッシュポリシーのデフォルト設定は有効になっており、SAS ドライブベースの仮想ディスクでは無効になっています。
メモ: SAS 6i/R および PERC H200 コントローラシリーズでは、ディスクキャッシュポリシー設定は仮想ディスクを作成した後に初めて使用可能になります。

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