Server Administrator Storage Management 8.3

グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除

注意: SAS 6/iR コントローラでは、二つの物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てることができます。SAS 6/iR コントローラで物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てると、物理ディスクのデータ損失につながる可能性があります。システムまたはブートパーティションがこれらの物理ディスク上にある場合、これも破棄される可能性があります。重要データを含んでいない物理ディスクのみを割り当ててください。

お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。

グローバルホットスペアは、ディスクグループの一部になっている未使用のバックアップディスクです。ホットスペアはスタンバイモードになります。仮想ディスクで使用されている物理ディスクに障害が発生すると、割り当てられたホットスペアが有効になり、システムに割り込みされたり介入要求されることなく、故障した物理ディスクと置換されます。ホットスペアが有効になると、故障した物理ディスクを使用していたすべての冗長仮想ディスクのデータが再構築されます。

ホットスペアの割り当ては、ディスクの割り当てを解除し、必要に応じて別のディスクを割り当てることで変更できます。複数の物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てることができます。

メモ: SAS 6/iR コントローラでは、ブートパーティションを持つ物理ディスクをホットスペアとして割り当てることはできません。
メモ: PERC S100 および S300 コントローラでは、グローバルホットスペア上に空き容量があれば、故障した物理ディスクを交換した後もスペアとして機能します。

グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除は手動で行う必要があります。グローバルホットスペアは特定の仮想ディスクには割り当てられません。仮想ディスクにホットスペアを割り当てる場合(仮想ディスク内のエラーが発生した物理ディスクを置き換えます)、専用ホットスペアの割り当てと割り当て解除 を使用します。

メモ: 仮想ディスクを削除する場合に、コントローラに関連付けられた最後の仮想ディスクを削除すると、割り当てられたグローバルホットスペアがすべて自動的に割り当て解除されることがあります。ディスクグループの最後の仮想ディスクを削除すると、割り当て済みの専用ホットスペアがすべて自動的にグローバルホットスペアになります。
メモ: PERC H310、H700、H710、H710P、H800、H810、H730P、H830, および PERC FD33xD/FD33xS コントローラでは、選択したドライブのいずれかが スピンダウン 状況である場合、「The current physical drive is in the spun down state. Executing this task on this drive takes additional time, because the drive needs to spun up」(現在の物理ドライブはスピンダウンの状態です。このドライブでこのタスクを実行するには、ドライブがスピンアップする必要があるため、さらに時間がかかります)というメッセージが表示されます。

ホットスペアに関連したサイズ要件とその他の考慮事項を把握しておいてください。

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