Dell EMC Server Administrator Storage Management 9.1

再構築のエラーを伴う完了

冗長(パリティ)情報を含むディスクの一部が破損している場合、再構築がエラーを伴って完了します。再構築プロセスは、ディスクの正常な部分からデータを復元することはできますが、破損している部分からの復元はできません。

再構築が破損している部分以外のすべてのディスクのデータを復元できる場合は、作業の正常な完了を表示すると同時にアラート 2163 も生成されます。アラートメッセージに関する情報は、『Server Administrator メッセージリファレンスガイド 』を参照してください。

再構築はセンスキーエラーも報告することがあります。その場合は、次の処置を実行して最大限のデータを復元します。

  1. 劣化した仮想ディスクを新しい(未使用の)テープドライブにバックアップします。

    • バックアップが正常に完了した場合 — バックアップが正常に完了した場合、仮想ディスクのユーザーデータは破損していないことになります。その場合は、手順 2 へ進みます。
    • バックアップ中にエラーが発生した場合 — バックアップ中にエラーが発生した場合は、ユーザーデータが破損しており、仮想ディスクから復元することはできません。この場合におけるリカバリの唯一の可能性は、仮想ディスクの前回のバックアップからの復元になります。
  2. テープドライブにバックアップした仮想ディスクに対して、整合性チェック を実行します。

  3. テープドライブから正常な物理ディスクに仮想ディスクを復元します。