Dell EMC Server Administrator Storage Management 9.1

物理ディスクまたは物理デバイスのプロパティ

物理ディスクまたは物理デバイスについての情報を表示して物理ディスクまたは物理デバイスを実行するには、物理ディスクまたは物理デバイスのプロパティのページを使用してください。
メモ: 物理デバイスは PCIe SSD のみに該当します。
表1. Physical Disk Properties(物理ディスクプロパティ)
プロパティ 定義
ステータス これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度または正常性を示します。

正常正常 /OK

警告警告 / 非重要

重要重要 / 失敗 / エラー

詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」を参照してください。
電源状態 物理ドライブの電源状態を表示します。電源状態は、H700 コントローラおよび H800 コントローラのみで表示され、仮想ディスクページの物理ディスクには表示されません。
スピンダウン 物理ドライブのスピンダウン完了状態を示します。指定された期間中ドライブ上で無動作状態が続いた場合、ホットスペアと未設定ディスクのみがスピンダウン完了状態になることができます。
移行 物理ドライブがスピンダウン完了状態からスピンアップ完了状態に移行中であることを示します。
スピンアップ 物理ドライブがスピンアップ完了状況であることを示します。
Name(名前) 物理ディスクまたはデバイスの名前が表示されます。この名前には、コネクタ番号と、その後に続くディスク番号が含まれています。
State(状態) 物理ディスクまたはデバイスの現在の状態が表示されます。可能な値は次のとおりです。
  • 準備完了 — 物理ディスクまたはデバイスが正常に機能しています。ディスクが RAID コントローラに取り付けられている場合には、準備完了 はディスクが仮想ディスクで使用できることを示します。物理ディスクまたはデバイスを仮想ディスクで使用すると、状況は オンライン に変更されます。
  • オンライン — 物理ディスクが仮想ディスクの一部であり、正常に機能しています。詳細に関しては、「オンラインとオフラインの設定」を参照してください。
  • 劣化 — 物理ディスクまたはデバイスに障害が発生し、劣化 状況で稼働しています。
  • 故障 — 物理ディスクまたはデバイスに障害が発生し、動作しなくなっています。この状態は、冗長仮想ディスクの一部である物理ディスクまたはデバイスがオフラインになったか非アクティブになったときにも表示されます。詳細に関しては、「オンラインとオフラインの設定」を参照してください。
  • オフライン — 物理ディスクまたはデバイスが故障したか、不良セグメントが含まれています。不良セグメントの削除 タスクが物理ディスクドロップダウンメニューに表示されているかどうかを確認してください。システムを更新し、物理ディスクの不良セグメントを削除します(「不良セグメントの削除」)。このタスクが表示されていない場合、物理ディスクやデバイスは復元できません。
  • 再構築中 — 冗長仮想ディスクからのデータが、物理ディスクまたはデバイス上に再構築されています。
  • 非互換 — 物理ディスクまたはデバイスが再構築に適していません。物理ディスクまたはデバイスは小さすぎるか、あるいは互換性のない技術を使用しています。たとえば、SAS ディスクを SATA ディスクで、あるいは SATA ディスクを SAS ディスクで再構築することはできません。
  • 取り外し済み — 物理ディスクまたはデバイスが取り外されています。この状況は、仮想ディスクの一部である物理ディスクにのみ該当します。
  • クリアクリア タスクが物理ディスクまたはデバイスで実行されています。物理ディスクまたはデバイスが低速初期化されている仮想ディスクのメンバーの場合も、物理ディスクまたはデバイスによって クリア 状況が表示されることがあります。詳細に関しては、「物理ディスクのクリアとクリアのキャンセルの実行」および「低速および高速初期化」を参照してください。
  • SMART アラートが検知されました — 物理ディスクまたはデバイスで SMART アラート(予測エラー)が検出されています。物理ディスクまたはデバイスは故障する可能性があり、交換する必要があります。この状況は、非 RAID コントローラに接続された物理ディスクまたはデバイスに該当します。
  • 不明 — 物理ディスクまたはデバイスが故障したか、使用できない状態です。場合によっては、フォーマット、初期化、低速および高速初期化 タスクを実行することで、物理ディスクまたはデバイスを使用可能な状態に戻すことができます。フォーマット、初期化、低速および高速初期化 タスクが物理ディスクまたはデバイスのドロップダウンメニューに表示されない場合、このディスクまたはデバイスは回復できません。
  • 外部 — 物理ディスクは別のコントローラから移動されたもので、仮想ディスクの全部または一部(外部設定)を含んでいます。電源喪失、ケーブル障害、または他のエラーイベントによりコントローラとの通信を失った物理ディスクまたはデバイスも、外部 状態を表示することがあります。詳細に関しては、「外部設定操作」を参照してください。
  • 非対応 — 物理ディスクまたはデバイスが非対応の技術を使用しているか、サービスプロバイダ認定のものではない可能性があります。この物理ディスクは、Storage Management で管理できません。
  • 交換メンバーディスクの交換 タスクが物理ディスクまたはデバイスで実行されます。メンバーディスクの交換の詳細に関しては、「メンバーディスクの交換」と「復帰可能ホットスペアの有効化」を参照してください。
    メモ: データのコピー操作は、このタスクの実行中いつでもキャンセルできます。
  • 非 RAID — 非 RAID ディスクは、未設定のディスクとは異なり、オペレーティングシステムに認識されるので、ダイレクトパススルーモードでのディスクの使用が可能になります。H310 コントローラでサポートできる非 RAID ディスクの最大数は 64 です

非 RAID ディスクには次のタスクを実行できます。

  • 位置指定オプションでの識別。
  • 点滅または点滅停止操作の実行。
  • ディスクの起動可能なデバイスとしての選択。

このディスクでは、次のタスクは実行できません。

  • ディスクのオフラインまたはオンラインへの強制。
  • 仮想ディスクの一部としての選択。
  • ホットスペアの割り当て。
  • 再構築、コピーバック、メンバー交換、または再構築のソースまたはターゲットとして選択。
  • 節電のためのスピンダウン。
  • 起動可能なデバイスとしての選択。

Certified(認定済み) 物理ディスクまたはデバイスがサービスプロバイダ認定のものかどうかを表示します。
ミラーセット ID 別の物理ディスクまたはデバイスからデータを複製したメンバー物理ディスクまたはデバイスの、ミラーセット ID を表示します。
容量 ディスクの容量が表示されます。
障害予測 物理ディスクまたはデバイスが SMART アラートを受信したかどうか、またその結果、障害が予測されるかどうかを表示します。SMART 予測エラーの分析の詳細に関しては、「RAID コントローラにおけるディスク信頼性の監視」を参照してください物理ディスクの交換に関する詳細に関しては、「SMART アラートを受けた物理ディスクの交換」を参照してください。

アラートログを見直し、SMART 予測エラーに関するアラートを物理ディスクまたはデバイスが生成していないかどうかも確認してください。これらのアラートは SMART アラートの原因の識別に役立ちます。次のアラートは SMART アラートの応答として生成されます。

  • 2094
  • 2106
  • 2107
  • 2108
  • 2109
  • 2110
  • 2111
アラートメッセージの詳細に関しては、『Server Administrator メッセージリファレンスガイド』を参照してください。

Progress(進行状況) 物理ディスクまたはデバイス上で実行中の操作の進行状況が表示されます。
暗号化対応 物理ディスクまたはデバイスが自己暗号化ディスク(SED)かどうかが表示されます。可能な値は はい または いいえ です。
暗号化済み 物理ディスクがコントローラに対して暗号化されているかどうかが表示されます。可能な値は はいいいえ です。非 SED の場合、値は 該当なし です。
Bus Protocol(バスプロトコル) 物理ディスクまたはデバイスが使用している技術を表示します。可能な値は次のとおりです。
  • SAS
  • SATA
デバイスプロトコルNon-Volatile Memory Express(NVMe)などの物理デバイスのデバイスプロトコルを表示します。
Media(メディア) 物理ディスクまたはデバイスのメディアタイプが表示されます。可能な値は次のとおりです。
  • HDD — ハードディスクドライブ。HDD は、磁性面を持つ高速回転プラッタ上にデジタル符号化データを保存する、不揮発性ストレージデバイスです。
  • SSD — ソリッドステートドライブ。SSD は、ソリッドステートメモリを使用して永続的なデータを保存するデータストレージデバイスです。
  • 不明 — Storage Management は物理ディスクまたはデバイスのメディアタイプを判断できません。
Remaining Rated Write Endurance(残留定格書き込み耐久性) 書き込み作業負荷の量に基づいた SSD 更新 / 交換についての情報を表示します。このフィールドは、SSD の NAND(否定論理積)型フラッシュチップの合計数の累積仕様を基に、SSD で使用可能な残りのプログラムまたは消去サイクルの合計を示します。
メモ: このオプションは Micron PCIe SSD、非揮発性メモリ Express(NVMe)PCIe SSD および SAS/SATA SSD に該当します。
使用されている RAID ディスク容量 このプロパティには、コントローラの仮想ディスクが使用している物理ディスクまたはデバイスの容量が表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクまたはデバイスには 適用されません

場合によっては、物理ディスクまたはデバイスの容量の一部が使用されているにもかかわらず、使用されているRAID ディスク容量の値にゼロが表示されることがあります。この現象は使用容量が 0.005 GB 以下の場合に発生します。使用されたディスク容量を計算するアルゴリズムは 0.005 GB 以下の数値を 0 に丸めます。0.006 GB から 0.009 GB の間の使用ディスク容量は 0.01 GB に丸められます。

使用できる RAID ディスク容量 ディスク上の使用できる容量が表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに接続された物理ディスクには 適用されません
ホットスペア ディスクがホットスペアに割り当てられているかどうかが表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクには 適用されません
Vendor ID(ベンダー ID) ディスクのハードウェアベンダが表示されます。
Product ID(製品 ID) デバイスの製品 ID を表示します。
Firmware Revision(ファームウェアリビジョン) 物理デバイスのファームウェアバージョンを表示します。
Serial No.(シリアル番号) ディスクのシリアル番号が表示されます。
パーツ番号 物理ディスクの PPID(Piece Part Identification)を表示します。
T10 保護情報機能物理ディスクがデータ整合性をサポートしているかどうかを示します。可能な値は はいいいえ です。
Sector Size(セクタサイズ)物理ディスクのセクタサイズが表示されます。可能なオプションは 512B および 4KB です。
PCIe Negotiated Link Speed(PCIe ネゴシエート済みのリンク速度) 物理デバイスの、現在のネゴシエーション後の転送速度を GT/s で示します。
PCIe Maximum Link Speed(PCIe 最大リンク速度) 物理デバイスの、可能な転送速度を GT/s で示します。
製造日 物理ディスクが製造された月日を表示します。
製造週 物理ディスクが製造された週を表示します。
製造年 物理ディスクが製造された年を表示します。
SAS Address(SAS アドレス) 物理ディスクの SAS アドレスが表示されます。SAS アドレスは各 SAS ディスクに固有です。
PCIe ネゴシエート済みのリンク幅物理デバイスの、現在のネゴシエーション後のリンク幅を表示します。
PCIe Maximum Link Width(PCIe 最大リンク幅)物理デバイスの、可能リンク幅を表示します。
ISE 対応物理ディスクまたはデバイスがインスタントセキュア削除(ISE)対応デバイスかどうかを表示します。可能な値は はいいいえ です。