PERC 6/E および PERC 6/I コントローラ上のホットスペアに関する考慮事項
PERC 6/E および PERC 6/I コントローラ上では、ホットスペアを割り当てることは、障害の発生した物理ディスクを交換するために別の物理ディスクを割り当てることと同等の意味を持ちます。複数の冗長仮想ディスクが物理ディスクに存在する場合、物理ディスクの冗長部分のすべてが再構築されます。
仮想ディスクを作成する場合、仮想ディスクに含まれる物理ディスクは異なったサイズにすることができます。ホットスペアを RAID 1 または 5 仮想ディスクに割り当てるときは、ホットスペアをその仮想ディスクに含まれる最小サイズの物理ディスクと同じ(またはそれより大きい)サイズにする必要があります。
PERC 6/E および PERC 6/I コントローラを使用するときは、異なるサイズの物理ディスクを仮想ディスクに割り当てることができます。仮想ディスクが物理ディスクに割り当てられると、仮想ディスクによって使用されない物理ディスクの部分はすべて使用不能になります。従って、物理ディスクの未使用部分にあるデータは再構築されません。冗長仮想ディスクもまた、メンバーの物理ディスク全体に等しくストライピングまたはミラーリングされます。そのため、再構築を必要とするデータ量は、最も小さな物理ディスクより大きくなることはありません。
RAID 10 または 50 の仮想ディスクは違うサイズの物理ディスクのスパンを含む場合があります。その場合、最も低容量物理ディスクを持つスパンを識別します。ホットスペアには、この物理ディスクを再構築するための大きさが必要になります。例えば、1 つのスパンに、60 MB、60 MB、および 40 MB の 3 つの物理ディスクがあり、もう 1 つのスパンには、60 MB、60 MB、および 50 MB の物理ディスクがある場合、ホットスペアは 50 MB 以上である必要があります。
専用ホットスペアは、同じ物理ディスクを共有する一連の仮想ディスクにのみ割り当てることができます。グローバルホットスペアは、コントローラの冗長仮想ディスクすべてに割り当てられます。グローバルホットスペアのサイズは、コントローラ上のすべての仮想ディスクの中で一番小さな物理ディスクのサイズと同じかそれ以上である必要があります。
グローバルホットスペアを割り当てた後、コントローラに作成された新しい仮想ディスクのうち次の状況下にあるものは、ホットスペアによって保護されません。
- コントローラが SAS コントローラであり、ディスクサイズがグローバルホットスペアより大きい。
この場合、新しい仮想ディスクを作成した後でグローバルホットスペアの割り当てを解除し、サイズの大きい新しいホットスペアを割り当て直してコントローラ上にあるすべての冗長仮想ディスクに対応できるようにします。コントローラが SAS テクノロジを使用しているかを調べるには、「RAID コントローラテクノロジ:SATA および SAS」を参照してください。