SAS 6/iR のグローバルホットスペアに関する考慮事項
SAS 6/iR コントローラでは、2 台のグローバルホットスペアを割り当てることができます。コントローラのファームウェアは、ホットスペアとして割り当てた物理ディスクが取り外された後も、ホットスペアの割り当てを記憶しています。つまり、ディスクが取り外された場合、ホットスペアが存在していないにも関わらず、グローバルホットスペアが存在するとファームウェアが見なす可能性があります。このような場合、ファームウェアがホットスペアは既に割り当てられていると認識するため、新しいグローバルホットスペアの割り当てが不可能になる可能性があります。
冗長仮想ディスク内で物理ディスクが故障した場合、故障したディスクはホットスペア上に最構築されます。この場合、コントローラのファームウェアは、故障したディスクを格納しているスロットをホットスペアとして再割り当てします。このような状況下では、ディスクの故障や取り外し後に、以前グローバルホットスペアとして割り当てられていなかったディスクがホットスペアになります。
コントローラのファームウェアが常に正常な物理ディスクをグローバルホットスペアとして確保するようにするためには、次を行います。
- グローバルホットスペアとして割り当てられている物理ディスクの取り外しや再割り当てを行う前に、グローバルホットスペアとして割り当てられているホットスペアの割り当てを解除し、別の物理ディスクをグローバルホットスペアとして再割り当てする前にホットスペアの割り当てを解除します。
- 故障した、または取り外された物理ディスクを直ちに交換します。これにより、ファームウェアがホットスペアであると見なす正常なディスクが確実にスロットに格納されることになります。