Dell EMC Server Administrator Storage Management 9.1

RAID レベルと連結のパフォーマンスの比較

次の表は、最も一般的な RAID レベルに関するパフォーマンスの特徴を比較したものです。この表は、RAID レベルを選択する際の一般的な指針です。使用する環境条件を評価した後で RAID レベルを選択してください。
メモ: 次の表には、Storage Management でサポートされているすべての RAID レベルが表示されているわけではありません。Storage Management でサポートされるすべての RAID レベルの詳細に関しては、「RAID レベルと連結の選択」を参照してください。
表1. RAID レベルと連結のパフォーマンスの比較
RAID レベルデータの可用性 読み取りパフォーマンス 書き込みパフォーマンス 再構築パフォーマンス 必要な最小ディスク数 使用例
連結ゲインなしゲインなしゲインなし該当なしコントローラによって 1 または 2冗長 RAID レベルよりも高いコスト効率。非重要データ向き。
RAID 0なし大変良好 大変良好 該当なしN 非重要データ。
RAID 1優秀 大変良好 2N(N = 1)小規模のデータベース、データベースログ、および重要情報。
RAID 5連続読み取り:良。トランザクション読み取り:大変良好ライトバックキャッシュを使用しない限り普通 普通 N + 1(N = ディスクが最低限 2 台)データベース、および読み取り量の多いトランザクションに使用。
RAID 10優秀 大変良好 普通 2N x X データの多い環境(大きいレコードなど)。
RAID 50大変良好 普通 普通 N + 2(N = 最低限 4 台)中規模のトランザクションまたはデータ量が多い場合に使用。
RAID 6優秀 連続読み取り:良。トランザクション読み取り:大変良好ライトバックキャッシュを使用しない限り普通 不良N + 2(N = ディスクが最低限 2 台)重要情報。データベース、および読み取り量の多いトランザクションに使。用
RAID 60優秀 大変良好 普通 不良X x (N + 2)(N = 最低限 2 台)重要情報。中規模のトランザクションまたはデータ量が多い場合に使用。

N = 物理ディスク数

X = RAID セットの数