エンクロージャおよびバックプレーン

物理ディスクはエンクロージャに入れたり、またはシステムのバックプレーンに接続することができます。バックプレーンとその物理ディスクが内部にあるりますが、エンクロージャは外部でシステムに接続されています。

バックプレーン

Storage Management ツリー表示にあるコントローラと コネクタ を拡張することで、バックプレーン オブジェクトを表示することができます。Storage Management では、バックプレーンと取り付けられた物理ディスクの状態が表示されます。バックプレーンはコントローラコネクタに接続され、物理ディスクを持っているという点でエンクロージャに似ていますが、外部エンクロージャに関連した(温度プローブ、アラームなど)管理機能は搭載していません。

エンクロージャ

Storage Management では、さまざまなエンクロージャおよびそのコンポーネントを管理できます。エンクロージャの中の物理ディスクだけでなく、エンクロージャのファン、電源装置、および温度プローブの状態などもモニタできます。Storage Management ツリー表示にあるコントローラ、コネクタ、およびエンクロージャオブジェクトを拡張することで、これらのコンポーネントを表示することができます。

Storage Management では、エンクロージャのホットプラグ機能を使用できます。ホットプラグ機能は、オペレーティングシステムが実行中にコンポーネントをシステムに追加する操作と定義されます。

メモ: この機能には、コントローラに取り付けられた物理デバイスに最新のファームウェアが搭載されている必要があります。サポートされている最新のファームウェアについては、デルサポート Web サイト(support.dell.com)をご参照ください。

エンクロージャをホットプラグまたはホット再設定した後で左のツリーを更新すると、状態と設定の変更が表示されます。この場合、システムを再起動する必要はありません。

メモ: Storage Management ではエンクロージャをホット削除できません。Storage Management でこの変更を有効にするには、システムの再起動が必要になります。

Storage Management は、エンクロージャのファン、電源装置、および 温度プローブのプロパティを表示します。また、アラートログに表示されるエンクロージャの状態の変更もアラートを通じて通知します。

次の項目は、Storage Management が管理するエンクロージャコンポーネントおよび管理機能の詳細について説明しています。

SMART サーマルシャットダウン
エンクロージャの物理ディスク
エンクロージャファン
エンクロージャ電源装置
エンクロージャ温度プローブ
エンクロージャ管理モジュール(EMM)
エンクロージャおよびバックプレーンの正常性
エンクロージャおよびバックプレーンのプロパティおよびタスク

エンクロージャの物理ディスク

エンクロージャの物理ディスクはツリー表示のエンクロージャオブジェクトの下に表示されます。ツリー表示でディスクを選択すると、ディスクの状態情報が表示されます。

エンクロージャファン

ファンはエンクロージャの冷却モジュールのコンポーネントです。ファンはツリー表示のエンクロージャオブジェクトを拡張することで表示されます。ファン オブジェクトを選択すると、状態に関する情報が表示されます。

エンクロージャ電源装置

エンクロージャの電源装置はツリー表示の 電源装置 オブジェクトの下に表示されます。電源装置 オブジェクトを選択すると、状態に関する情報が表示されます。

エンクロージャ温度プローブ

エンクロージャの温度プローブは、温度 オブジェクトの下に表示されます。温度 オブジェクトを選択すると、状態に関する情報が表示されます。状態に関する情報は、現在の温度(摂氏)、温度プローブの警告およびエラーしきい値を含みます。エラーしきい値にはデフォルト値が設定されており、これを変更することはできません。警告しきい値は設定を変更できます。警告しきい値の設定方法については、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

エンクロージャの温度に関する情報は、次の項目をご参照ください。

エンクロージャの温度の確認
温度プローブ値の設定
温度プローブプロパティおよびタスク
SMART サーマルシャットダウン

エンクロージャ管理モジュール(EMM)

エンクロージャに表示されているエンクロージャ管理モジュール(EMM)はツリー表示の EMM オブジェクトに表示されます。EMM オブジェクトを選択すると、個別の EMM モジュールとその状態情報が表示されます。

エンクロージャには 1 つまたは複数の EMM が含まれていることがあります。EMM モジュールはエンクロージャのコンポーネントをモニタします。次のようなコンポーネントがあります。

ファン
電源装置
温度プローブ
物理ディスクの挿入または取り外し
エンクロージャの LED

エンクロージャのアラームが有効になっていると、特定の条件が発生したときに EMM がアラームをアクティベートします。アラームとアラームをアクティブにする条件を有効にするには、「アラームを有効にする(エンクロージャ)」をご参照ください。EMM の詳細については、エンクロージャのハードウェアマニュアルをご参照ください。

エンクロージャのすべての EMM モジュールは同じバージョンのファームウェアが必要です。個別の EMM モジュールのプロパティを表示してファームウェアのバージョンを確認することができます。

SMART サーマルシャットダウン

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

エンクロージャ管理は、エンクロージャの温度が危険な範囲に達したときにオペレーティングシステム、サーバー、およびエンクロージャを自動的にシャットダウンする機能を提供します。シャットダウン発生時の温度は、エンクロージャ温度プローブの最小エラーしきい値及び最大エラーしきい値により決定されます。これらのしきい値はデフォルト設定であり、変更できません。

メモ: サーマルシャットダウンは Ultra SCSI、Ultra2 SCSI、Ultra160 SCSI、LSI 1020、LSI 1030 および LSI PCI-e U320 コントローラには適用されません。

PowerVault 20xS および PowerVault 21xS エンクロージャでのサーマルシャットダウン

PowerVault 20xS エンクロージャおよびand PowerVault 21xS エンクロージャでは、エンクロージャが摂氏 0 度または 50 度に達すると、オペレーティングシステムがシャットダウンされ、サーバーの電源が切れます。サーバーの電源が切れると、エンクロージャの電源も切れます。

PowerVault 220S および PowerVault 221S エンクロージャのサーマルシャットダウン

PowerVault 220S および PowerVault 221S では、「チャネルの冗長性およびサーマルシャットダウン」を実装していない場合、摂取 0 度または 50 度に達したときにオペレーティングしいステムとサーバーがシャットダウンします。コマンドラインインタフェース(CLI)を使って、SMART サーマルシャットダウンを有効にするチャネル冗長性を実装した場合、摂氏 0 度または 50 度に達したときにエンクロージャだけがシャットダウンします。シャットダウンしても冗長データが他のチャネルに接続されたエンクロージャの中に入っているためデータを失うことにはなりません。

温度が摂氏 55 度に達したとき、PowerVault 220S および PowerVault 221S のエンクロージャは自動的にシャットダウンします。このシャットダウンは、チャネル冗長性を実装しているか、また Storage Management をインストールしているかどうかに関係なく起こります。

コマンドラインインタフェースを使用して、Smart サーマルシャットダウンを有効にすることができます。詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/manuals で『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェース ユーザーズガイド』をご覧ください。

PowerVault 220S および PowerVault 221S エンクロージャのモード変更

PowerVault 220S または PowerVault 221S エンクロージャのバス設定スイッチを切り替えるときに、エンクロージャの電源はオフになっている必要があります。バス設定スイッチを使って、エンクロージャを分割バス、統合バス、またはクラスタモードに変更します。PowerVault 220S または PowerVault 221S エンクロージャモードをエンクロージャの電源がオンのまま変更すると、Storage Management はエンクロージャを表示しなくなり、異常な動作をとることがあります。また、エンクロージャでのバス設定スイッチは頻繁に切り替えるものではありません。

エンクロージャの管理

エンクロージャタスク」のドロップダウンメニューに加えて、エンクロージャの管理には次の操作が必要な場合があります。

エンクロージャのサービスタグの識別 — エンクロージャのサービスタグを識別するには、ツリー表示のエンクロージャを選択して 情報/設定 タブをクリックします。情報/設定 タブはサービスタグとその他のエンクロージャ プロパティを表示します。
物理ドライブの取り外し準備 — 物理ドライブの取り外しを準備できるようにするタスクは、物理ディスクコマンドです。「取り外し準備」をご参照ください。
トラブルシューティング — トラブルシューティング手順の一般的な情報については、「トラブルシューティング」をご参照ください。
間違った物理ディスクの取り外し — 取り外す予定のディスクの LED 表示を点滅させることによって、間違った物理ディスクが取りはずされるのを防ぐことができます。「点滅および点滅解除(物理ディスク)」をご参照ください。
間違った物理ディスクを削除してしまった場合は、「間違った物理ディスクを取り外してしまった場合の回復」をご参照ください。
エンクロージャの空いているコネクタの特定
エンクロージャの温度の確認
エンクロージャの EMM ファームウェアバージョンの検証

エンクロージャおよびバックプレーンの正常性

この画面には、エンクロージャまたはバックプレーンと接続されているコンポーネントについての状態が表示されます。

エンクロージャおよびバックプレーンの状態

コンポーネントの状態は重大度別に表示されます。警告または重要/エラー状態で示されたコンポーネントは早急に対処して、データ損失をできる限り防ぐ必要があります。コンポーネントの状態は、コンポーネントとその低レベルオブジェクトの総合的なステータスを示す場合があります。詳細については、「ストレージコンポーネントの正常性状態の特定」をご参照ください。

コンポーネントで警告または重要状態が報告された理由を見つけるには、アラートログを調べると便利です。トラブルシューティングの詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。

重大度

コンポーネントの状態

正常/OK: コンポーネントが期待どおりに機能しています。

警告/非重要: プローブまたはその他のモニタデバイスによって許容レベル以上または許容レベル以下の読み取り値が検出されました。コンポーネントは機能するかもしれませんが故障する可能性があります。コンポーネントはまた、正常な状況で機能していない可能性があります。データが失われた可能性があります。

重要/失敗/エラー: コンポーネントは故障したか、コンポーネントは機能するかも障害が発生しそうです。コンポーネントは即座の注意が必要です。また、交換が必要な場合もあります。データが失われた可能性があります。

エンクロージャおよびバックプレーンの情報

エンクロージャおよびバックプレーンの詳細については、次の項目をご参照ください。

エンクロージャおよびバックプレーン
エンクロージャおよびバックプレーンのプロパティおよびタスク

エンクロージャおよびバックプレーンのコンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目をご参照ください。

物理ディスク

エンクロージャおよびバックプレーンのプロパティおよびタスク

このウィンドウを使用して、エンクロージャまたはバックプレーンについての情報を表示し、エンクロージャタスクを実行します。

エンクロージャおよびバックプレーンのプロパティ

エンクロージャまたはバックプレーンのプロパティは、コントローラのモデルによって異なります。エンクロージャまたはバックプレーンのプロパティには次の内容が含まれることがあります。

プロパティ

定義

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」をご参照ください。

メモ: エンクロージャが冗長パスモードでコントローラに接続している場合は(「冗長パス設定」を参照)、EMM への接続が 1 つでも喪失すると、エンクロージャの状態が低下と表示される可能性があります。

名前

エンクロージャまたはバックプレーンの名前が表示されます。

状況

エンクロージャまたはバックプレーンの現在の状態が表示されます。可能な値には次のようなものがあります。

準備完了 — エンクロージャまたはバックプレーンは正常に機能しています。

低下 — エンクロージャに障害が発生し、機能が低下した状況で動作しています。低下状況はバックプレーンに適用されません。

失敗 — エンクロージャまたはバックプレーンに障害が発生し、機能を停止しました。

コネクタ

このプロパティにはエンクロージャまたはバックプレーンが接続されているコネクタ番号が表示されます。この番号はコントローラハードウェアのコネクタ番号と一致します。コントローラ タイプによって、コネクタは SCSI チャネルまたは SAS ポートになります。

エンクロージャ ID

このプロパティには、Storage Management によってエンクロージャに割り当てられたエンクロージャID が表示されます。Storage Management はシステムに付属しているエンクロージャに 0 で始まる番号を付けます。この番号は、omreport コマンドで報告されるエンクロージャ ID 番号と同じです。コマンドラインインタフェースの詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/manuals で『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェース ユーザーズガイド』をご覧ください。

ターゲット ID

このプロパティには§バックプレーン(サーバーに対して内部)の SCSI ID またはコントローラコネクタが接続されているエンクロージャが表示されます。値は通常、6 です。

設定

エンクロージャの動作モードが表示されます。可能な値には次のようなものがあります。

結合 — エンクロージャが結合バスモードで動作していることを示します。

分割 — エンクロージャが分割バスモードで動作していることを示します。

統合 — エンクロージャが結合モードで動作していることを示します。

クラスタ — エンクロージャがクラスタモードで動作していることを示します。クラスタモードはクラスタが有効になっている RAID コントローラでのみ使用できます。詳細については、「クラスタが有効になっている RAID コントローラ」をご参照ください。

結合、分割、およびクラスタの各モードについての詳細は、エンクロージャのハードウェアマニュアルをご参照ください。エンクロージャをケーブル接続して異なるモードに対応できるようにするための詳細は、エンクロージャのハードウェアマニュアルをご参照ください。

PowerVault™ 220S または PowerVault 221S エンクロージャのバス設定スイッチを切り替える際には、エンクロージャの電源はオフになっている必要があります。詳細については、「PowerVault 220S および PowerVault 221S エンクロージャのモード変更」をご参照ください。

バージョン 1.8 カーネル搭載で EMM が 1 つしかない旧式の PowerVault 200S エンクロージャには、分割バス モードだけが表示され、結合バス モードは表示されないことがあります。このような状況では、結合バス モードまたは該当する場合は クラスタ モード以外は使用できません。

ファームウェアバージョン

エンクロージャファームウェアのバージョンが表示されます。

サービスタグ

エンクロージャのサービスタグ番号が表示されます。Dell™ サポートと連絡を取る場合には、この番号が必要となります。この番号を使用すると、この番号をエンクロージャに付いているサービスタグの番号と照合させることによってご利用環境における特定のエンクロージャを識別することができます。たとえば、複数のエンクロージャがあり、そのうちの 1 つにエラーが発生した場合、サービスタグ番号を使用してエラーが発生したエンクロージャを特定することができます。

資産タグ

エンクロージャの資産タグ情報が表示されます。「資産データの設定」タスクを使用すると、このプロパティを変更できます。

資産名

エンクロージャに割り当てられた名前が表示されます。「資産データの設定」タスクを使用すると、このプロパティを変更できます。

バックプレーンパーツ番号

エンクロージャのバックプレーンのパーツ番号が表示されます。

SAS アドレス

このプロパティには SAS バックプレーンの SAS アドレスが表示されます。

分割バスパーツ番号

エンクロージャの分割バスモジュールのパーツ番号が表示されます。分割バスは、エンクロージャの背面に 1 つの三角形の記号が描かれて示されます。

エンクロージャのパーツ番号

エンクロージャのパーツ番号が表示されます。

エンクロージャアラーム

エンクロージャのアラームが有効になっているか無効になっているかが表示されます。

エンクロージャタスク

ドロップダウンメニューエンクロージャタスクを実行するには、次の操作を行います。

1 ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2 コントローラオブジェクトを展開します。
3 コネクタ オブジェクトを展開します。
4 エンクロージャオブジェクトを選択します。
5 情報/設定 サブタブを選択します。
6 使用できるタスク ドロップダウンメニューからタスクを選択します。
7 実行 をクリックします。

ドロップダウンメニューエンクロージャタスク

アラームを有効にする(エンクロージャ)
アラームを無効にする(エンクロージャ)
資産データの設定
点滅
温度プローブ値の設定

使用可能なレポート

レポートを表示するには次の手順を実行します。

1 ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2 コントローラオブジェクトを展開します。
3 コネクタ オブジェクトを展開します。
4 エンクロージャオブジェクトを選択します。
5 情報/設定 サブタブを選択します。
6 レポートの選択 ドロップダウンメニューからレポートを選択します。
7 実行 をクリックします。

使用可能なレポート

スロット占有レポートの表示

アラームを有効にする(エンクロージャ)

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

アラームの有効 タスクは、エンクロージャのアラームを有効にする場合に使用します。有効になると、エラー LED が点灯するたびにアラームが鳴ります。これは、次のようなイベントを示すために起こります。

エンクロージャ温度が警告しきい値を超えた場合。
電源装置、ファン、またはエンクロージャ管理モジュール(EMM)が故障した場合。
分割バスがインストールされていない場合。(分割バスは、エンクロージャの背面に 1 つの三角形の記号が描かれて示されます。)

アラームを無効にする(エンクロージャ)

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

アラームを無効にする タスクは、エンクロージャアラームを無効にする場合に使用します。無効になっていると、エンクロージャが温度の警告しきい値を超えたり、ファン、電源装置、コントローラに不具合が生じたときもアラームは鳴りません。既にアラームが鳴っている場合は、このタスクでオフにすることができます。

資産データの設定

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

資産データの設定 タスクを使用して、エンクロージャの資産タグと資産名を指定します。詳細については、「資産データの設定」をご参照ください。

点滅

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

点滅 タスクを使用すると エンクロージャの LED(赤外線発光ダイオード)を点滅します。このタスクは、エンクロージャを見つけるのに使用できます。エンクロージャの LED には異なった色と点滅パターンが表示されます。点滅色およびパターンに関する情報は、『エンクロージャハードウェアマニュアル』をご参照ください。

温度プローブ値の設定

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

温度プローブ値の設定 タスクを使用して、エンクロージャの温度プローブのアラームとエラーしきい値を指定します。詳細については、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

スロット占有レポートの表示

この機能に対応するコントローラについては、 「対応機能」をご参照ください。

スロット占有レポートの表示タスクでは、選択したエンクロージャの使用中または未使用のスロットの詳細を表示できます。物理ドライブスロットの占有状態を示す図が提供されます。各スロットにマウスオーバーすると、物理ディスク ID やサイズなどのスロットの詳細を確認できます。

エンクロージャの空いているコネクタの特定

この機能に対応するコントローラについては、 「対応機能」をご参照ください。

空いているコネクタにエンクロージャを取り付けていない場合は、この目的に使用できるコントローラ上のチャネルを見つける必要があります。空いているコネクタを特定するには、次のようにします。

1 コントローラオブジェクトが展開されるまで、Storage Management ツリー表示を展開します。コントローラオブジェクトが展開されると、コントローラのコネクタがツリー表示に表示されます。コネクタには 0 から順に番号が付けられています。
2 ストレージに接続されていないコネクタの特定 コネクタが既にストレージに接続されている場合は、コネクタ オブジェクトを展開するとエンクロージャまたはバックプレーンと接続されている物理ディスクが表示されます。ツリー表示で展開できない コネクタ オブジェクトは、現在ストレージに接続されていない空いているチャネルです。Storage Management では各コネクタ番号が表示されます。この数字は、コントローラハードウェアのコネクタ番号に対応しています。これらの番号を使用して、ツリー表示で表示されている空いているコネクタのうちどれがコントローラハードウェアで空いているコネクタか特定することができます。

エンクロージャの温度の確認

この機能に対応するコントローラについては、 「対応機能」をご参照ください。

エンクロージャの温度を確認するには次のようにします。

1 温度 オブジェクトが表示されるまで、ツリー表示を拡張します。
2 温度 オブジェクトを選択します。温度プローブが報告する温度が、右ペインの 読み取り値 列に摂氏で表示されます。

エンクロージャの温度に関する情報は、次の項目をご参照ください。

エンクロージャ温度プローブ
温度プローブ値の設定
温度プローブプロパティおよびタスク
SMART サーマルシャットダウン」(Ultra SCSI、Ultra2 SCSI、Ultra160 SCSI、LSI 1020、LSI 1030、および LSI PCI-e U320 コントローラには適用されません)。

エンクロージャの EMM ファームウェアバージョンの検証

この機能に対応するコントローラについては、 「対応機能」をご参照ください。

エンクロージャ管理モジュール(EMM)のファームウェアは同じレベルにある必要があります。EMM ファームウェア間で不一致がある場合は、EMM の状態は「低下」と表示されます。

EMM ファームウェアバージョンを検証するには次のようにします。

1 EMM オブジェクトが表示されるまで、ツリー表示を拡張します。
2 EMM オブジェクトを選択します。各 EMM のファームウェアバージョンが、右ペインの ファームウェアバージョン 列に表示されます。

エンクロージャの EMM に関連する情報については、「エンクロージャ管理モジュール(EMM)」をご参照ください。

エンクロージャコンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目をご参照ください。

物理ディスクのプロパティおよびタスク
EMM プロパティ
ファンプロパティ
電源装置プロパティ
温度プローブプロパティおよびタスク

資産データの設定

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

エンクロージャの資産タグと資産名は変更することができます。指定する新規資産タグと資産名は、エンクロージャの 情報/設定 サブタブに表示されます。

エンクロージャの資産タグと資産名を変更するには、次のようにします。

1 新規資産タグ テキストボックスに新しいタグ名をタイプします。ご利用環境の在庫番号やその他の有用な情報を指定することができます。資産タグは通常、エンクロージャハードウェアを参照しています。
2 新規資産名 テキストボックスに新しい資産名をタイプします。ストレージ環境をまとめるのにわかりやすい名前を指定することができます。たとえば資産名で、エンクロージャに保管されているデータの種類やエンクロージャの場所を参照することができます。
3 変更の適用 をクリックします。終了して変更をキャンセルする場合は、エンクロージャ情報ページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1 ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2 コントローラオブジェクトを展開します。
3 コネクタ オブジェクトを展開します。
4 エンクロージャオブジェクトを選択します。
5 情報/設定 サブタブを選択します。
6 使用できるタスク ドロップダウンメニューから 資産データの設定 を選択します。
7 実行 をクリックします。

温度プローブ値の設定

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

温度プローブは、エンクロージャの温度をモニタします。温度プローブにはそれぞれ警告しきい値とエラーしきい値があります。警告しきい値は、エンクロージャが許容範囲を超えて高温または低温に近づいていることを示します。警告しきい値は変更できます。

エラーしきい値は、エンクロージャがデータ損失の原因になり得る危険な温度に達したことを示します。エラーしきい値はデフォルト値を変更できません。

温度プローブの警告しきい値を変更するには、次のようにします。

1 エンクロージャの温度プローブは画面の 温度プローブ の項目にリストされています。変更するプローブを選択します。
2 画面の 新規温度プローブ値の設定 項目で 新しい値の設定 を選択します。
3 最小警告しきい値 のテキストボックスに最小許容温度を入力します。このテキストボックスのラベルは、指定できる範囲を示します。
4 最大警告しきい値 のテキストボックスに最大許容温度を入力します。このテキストボックスのラベルは、指定できる範囲を示します。
5 変更の適用 をクリックします。

温度プローブの警告しきい値をデフォルトの値に戻す場合には、デフォルト値にリセット ボタンを選択して 変更の適用 をクリックします。デフォルト値が 最小警告しきい値 と 最大警告しきい値 テキストボックスに表示されます。

メモ: 一部のエンクロージャでは、Storage Management が現在のエンクロージャの温度および温度プローブの状態を表示するまでに多少の遅延が生じる場合があります。詳細については、「Storage Management で温度プローブ状態の更新に生じる遅延」をご参照ください。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1 ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2 コントローラオブジェクトを展開します。
3 コネクタ オブジェクトを展開します。
4 エンクロージャオブジェクトを選択します。
6 情報/設定 サブタブを選択します。
6 使用できるタスク ドロップダウンメニューから 温度プローブ値の設定 を選択します。
7 実行 をクリックします。

スロット占有レポートの表示

この機能に対応するコントローラについては、 「対応機能」をご参照ください。

スロット占有レポートの表示タスクでは、選択したエンクロージャの使用中または未使用のスロットの詳細を表示できます。物理ドライブスロットの占有状態を示す図が提供されます。各スロットにマウスオーバーすると、物理ディスク ID やサイズなどのスロットの詳細を確認できます。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1 ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2 コントローラオブジェクトを展開します。
3 コネクタ オブジェクトを展開します。
4 エンクロージャオブジェクトを選択します。
5 情報/設定 サブタブを選択します。
6 使用できるタスク ドロップダウンメニューから スロット占有レポートの表示 を選択します。
7 実行 をクリックします。

EMM プロパティ

このウィンドウを使用すると、エンクロージャ管理モジュール(EMM)についての情報を表示できます。

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。

正常/OK

警告/非重要

重要/致命的

詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」をご参照ください。

名前

このプロパティには EMM の名前が表示されます。

状況

このプロパティには EMM の現在の状況が表示されます。

準備完了 — EMMは正常に機能しています。

低下 — EMM に障害が発生し、機能が低下した状況で動作しています。

失敗 — EMM に障害が発生し、機能を停止しました。Storage Management は SES コマンドを使ってエンクロージャと通信ができない可能性があります。失敗状況は、エンクロージャが何らかの理由で Storage Management からの状態クエリに応答しない場合に表示されます。たとえば、ケーブルを切断すると、この状況が表示されます。

不在 — EMM がエンクロージャ内に在存しません。

インストールされませんでした— EMM がエンクロージャ内に在存しません。

パーツ番号

EMM モジュールのパーツ番号が表示されます。

種類

このプロパティには、EMM が SCSI SES モジュールか、またはSCSI ターミネータであるかを表示します。

SCSI SES モジュール — SCSI SES モジュールは、ホストサーバーにレポートする SES および SAFTE、すべてのシステムのLED インジケータ制御、温度センサー、冷却モジュール、電源などのあらゆる環境要素の監視を提供します。

SCSI ターミネータ — PowerVault™ 220S または PowerVault 221S エンクロージャ が EMM の冗長 SCSI SES モジュールタイプで構成されていない場合のみ、 SCSI ターミネータカードを使用します。2 つの SCSI SES モジュールを装備するシステムでは、SCSI の終結は EMM を介して行います。

ファームウェアバージョン

EMM にロードされたファームウェアのバージョンが表示されます。エンクロージャのすべての EMM モジュールは同じレベルのファームウェアが必要です。

SCSI 率

このプロパティには、SCSI の最高速度(SCSI エンクロージャでサポートする EMM)が表示されます。

ファンプロパティ

このウィンドウを使用すると、エンクロージャのファンについての情報を表示できます。

ファンはエンクロージャの冷却モジュールのコンポーネントです。次の表はファンプロパティを説明したものです。

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。

正常/OK

警告/非重要

重要/致命的

詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」をご参照ください。

名前

このプロパティにはファンの名前が表示されます。

状況

このプロパティにはファンの現在の状況が表示されます。

準備完了 — ファンは正常に機能しています。

低下 — ファンに障害が発生し、機能が低下した状況で動作しています。

オフライン — ファンまたは電源装置がエンクロージャから除去されました。

失敗 — ファンに障害が発生し、機能を停止しました。Storage Management は SES コマンドを使ってエンクロージャと通信ができない可能性があります。失敗状況は、エンクロージャが何らかの理由で Storage Management からの状態クエリに応答しない場合に表示されます。たとえば、ケーブルを切断すると、この状況が表示されます。

不在 — ファンがエンクロージャ内に在存しません。

パーツ番号

ファンのパーツ番号が表示されます。

このプロパティは、E.17 ファームウェア以降を搭載した PowerVault™ 22xS エンクロージャでは表示されません。

速度

ファン速度が表示されます。速い、中、遅い、および停止の値があります。ファンが、オフライン状況にある場合、速度プロパティ値は不明です。

ファン速度を変更させるイベントの詳細は、ハードウェアマニュアルをご参照ください。

電源装置プロパティ

このウィンドウを使用すると、エンクロージャの電源装置についての情報を表示できます。

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。

正常/OK

警告/非重要

重要/致命的

詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」をご参照ください。

名前

このプロパティには電源装置の名前が表示されます。

状況

このプロパティには電源装置の現在の状況が表示されます。

準備完了 — 電源装置は正常に機能しています。

低下 — 電源装置に障害が発生し、機能が低下した状況で動作しています。

失敗 — 電源装置に障害が発生し、機能を停止しました。Storage Management は SES コマンドを使ってエンクロージャと通信ができない可能性があります。失敗状況は、エンクロージャが何らかの理由で Storage Management からの状態クエリに応答しない場合に表示されます。たとえば、ケーブルを切断すると、この状況が表示されます。

不在 — 電源装置がエンクロージャ内に在存しません。

パーツ番号

電源装置のパーツ番号が表示されます。

このプロパティは、E.17 ファームウェア以降を搭載した PowerVault™ 22xS エンクロージャでは表示されません。

温度プローブプロパティおよびタスク

この機能に対応するエンクロージャについては、 「対応機能」をご参照ください。

このウィンドウを使用すると、エンクロージャの温度プローブについての情報を表示できます。

温度プローブプロパティおよびタスク

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」をご参照ください。

メモ: 一部のエンクロージャでは、Storage Management が現在のエンクロージャの温度および温度プローブの状態を表示するまでに多少の遅延が生じる場合があります。詳細については、「Storage Management で温度プローブ状態の更新に生じる遅延」をご参照ください。

名前

このプロパティには温度プローブの名前が表示されます。

状況

このプロパティには温度プローブの現在の状況が表示されます。

準備完了 — 温度プローブは正常に機能しています。

低下 — 温度プローブに障害が発生し、機能が低下した状況で動作しています。

失敗 — 温度プローブに障害が発生し、機能を停止しました。Storage Management は SES コマンドを使ってエンクロージャと通信ができない可能性があります。失敗状況は、エンクロージャが何らかの理由で Storage Management からの状態クエリに応答しない場合に表示されます。たとえば、ケーブルを切断すると、この状況が表示されます。

最小エラーしきい値を超えました — エンクロージャの温度が最小警告しきい値を下回りました。詳細については、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

最大エラーしきい値を超えました — エンクロージャの温度が最大警告しきい値を上回りました。詳細については、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

不在 — 温度プローブがエンクロージャ内に在存しません。

非アクティブ — 温度プローブがエンクロージャに存在しますが、モニタする EMM がインストールされていません。

読み取り値

温度プローブによって報告されたエンクロージャの現在の温度が表示されます。

警告しきい値

最小 プロパティと 最大 プロパティは、現在警告しきい値に設定されている温度を示します。詳細については、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

エラーしきい値

最小 プロパティと 最大 プロパティは、現在エラーしきい値に設定されている温度を示します。詳細については、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

温度プローブの設定プロパティおよびタスク

温度プローブの警告しきい値を変更するためのウィザードを起動するには、温度プローブの設定ボタンをクリックします。エンクロージャに含まれている各温度プローブの警告しきい値は変更できます。詳細につは、「温度プローブ値の設定」をご参照ください。

温度プローブの設定ウィザードを起動するには、次の操作を行います。

1 ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェ クトを表示します。
2 コントローラオブジェクトを展開します。
3 コネクタ オブジェクトを展開します。
4 エンクロージャオブジェクトを展開します。
5 温度オブジェクトを選択します。
6 温度プローブの設定をクリックします。