概要
Dell OpenManage Server Administrator Storage Management は、システムのローカル接続された RAID および非 RAID ディスクストレージの設定に対する強化機能を提供します。Storage Management を使用すると、対応しているすべての RAID と非 RAID コントローラおよびエンクロージャのコントローラとエンクロージャ機能を、単一のグラフィカルインタフェースまたはコマンドラインインタフェースから実行できるので、コントローラ BIOS ユーティリティを使用する必要がありません。ウィザード形式のグラフィカルインタフェースには、初心者と上級ユーザー向けの機能が用意されています。コマンドラインインタフェースはフル装備されており、スクリプト実行可能です。Storage Management を使うと、データの冗長性を設定したり、ホットスペアを割り当てたり、またはエラー物理ディスクを再構成することによってデータを保護することができます。データを破壊するようなタスクを実行することもできます。Storage Management を使用する際には、お使いのストレージ環境と Storage Management についてよく理解しておくことが必要です。
Storage Management は SCSI、SATA、ATA および SAS をサポートしますが、ファイバチャネルはサポートしません。
詳細は次の項目をご参照ください。
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「はじめに」 |
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「RAID の概念についての理解」 |
Storage Management のアラートの詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/manuals にある『Dell OpenManage Server Administrator メッセージリファレンスガイド』をご覧ください。
本リリースの最新情報
Storage Management の本リリースでは、次の新機能が提供されます。
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ファームウェアバージョン 6.1 以降の PERC コントローラでは、RAID 10 で、22 個または 26 個の物理ドライブを使用したシングルスパンの仮想ディスクを作成できます。 |
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PERC H700 および PERC H800 コントローラでは、ホットスペア用の持続性ドライブスロットを割り当てることができます。 |
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ファームウェアバージョン 7.1 以降を搭載した PERC H700 および PERC H800 コントローラでは、ホットスペアと未構成ディスクをスピンダウンすることで、物理ディスクの電力消費量を管理できます。 |
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PERC H700 および PERC H800 コントローラでは、セキュリティキーの作成中、分散 Web Server を実行しているシステム上のファイルにパスフレーズを保存できます。 |
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PERC H700 および PERC H800 コントローラでは、そのディスクグループに使用可能なスペースがある場合は、物理ディスクを追加せずに、仮想ディクスを再設定することにより容量を拡張できます。 |
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ストレージダッシュボードおよびコントローラ情報ページで、巡回読み取りレポート、整合性チェックレポート、スロット占有レポートを表示できます。 |
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スロット占有レポートは、エンクロージャ情報ページでも表示できます。 |
このバージョンの Storage Management のユーザーズガイドには、アラートメッセージとコマンドラインインタフェースについての記載がなくなりました。
アラートメッセージの詳細については『Dell OpenManage Server Administrator メッセージリファレンスガイド』、コマンドラインインタフェースの詳細については『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェース ユーザーズガイド』を参照してください。これらのマニュアルは、デルサポートサイト support.dell.com/manualsにあります。
Storage Management でのインストール上の注意事項
次項では、Storage Management をインストールする上での注意事項について説明します。
Storage Management をインストールする場合における PERC コンソールと FAST の互換性問題
ストレージデバイス構成の信頼性を維持するため、FAST または PowerEdge RAID コントローラ (PERC) コンソールがインストールされたシステムに Storage Management をインストールした構成はサポートされていません。最初に FAST および PERC コンソールをアンインストールしてから、Storage Management をインストールするようにしてください。特に、FAST もインストールされているシステム上で Storage Management を使用する場合には、Storage Management または FAST 機能はランタイムで無効になっている場合があります。
Storage Management は FAST と PERC コンソールが提供するすべての Storage Management 機能を置き換えます。さらに、Storage Management には FAST と PERC コンソールでは提供されない機能が用意されています。
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メモ: Storage Management をインストールする前に FAST をアンインストールすることを強くお勧めします。FAST および Storage Management の両方がインストールされているシステムで FAST をアンインストールすると、Adaptec のフィルタドライバもアンインストールすることになります。この場合、Adaptec フィルタドライバを復元するには、Storage Management を再インストールする必要があります。この状態を回避するには、Storage Management をインストールする前に FAST がアンインストールされていることを確認してください。 |
Linux ユーティリティとの互換性
Dell または他社製の RAID Storage Management ユーティリティがインストールされている Linux システムへの Storage Management のインストールは、サポートされていません。Storage Management をインストールする前にこれらのユーティリティをアンインストールすることをお勧めします。Storage Management はこれらのユーティリティが提供する Storage Management 機能を置き換えます。Dell またはベンダーが提供する Linux ユーティリティには、たとえば次のようなものがあります。
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LinFlash |
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DellMgr |
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DellMON |
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LINLib |
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MegaMgr |
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MegaMON |
Linux オペレーティングシステム で必要なドライバとファームウェア
Linux オペレーティングシステム で Storage Management をインストールすると、システム上のドライバとファームウェアが Storage Management をインストールし使用するのに必要なレベルに達しているかどうかを検出できません。Linux システムでインストールする場合には、ドライバとファームウェアバージョンが必要なレベルを満たしているかどうかに関係なく、インストールを完了できます。ただし、ドライバとファームウェアバージョンが必要なレベルを満たさない場合には、Storage Management が提供するすべての機能にアクセスできない可能性があります。Storage Management のランタイムで、アプリケーションログファイルの古いファームウェアバージョンに関する通知をチェックします。サポートされるコントローラファームウェアおよびドライババージョンの完全なリストについては、Storage Management の readme.txt をご参照ください。
コントローラファームウェアおよびドライバのバージョン要件
Storage Management が正しく機能するためには、コントローラに 最少要求バージョンのファームウェアとドライバがインストールされている必要があります。readme.txt ファイルに記載されているファームウェアおよびドライバは、各コントローラにおいて最小限サポートされているバージョンです。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバおよびファームウェアの要件は、デルのサポート Web サイト(support.dell.com)をご参照ください。
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メモ: 最新の storport ドライバをダウンロードする場合は、support.microsoft.com/kb/943545 の Microsoft サポート技術情報を参照してください。 |
Storage Management のインストールに必要最小限のファームウェアおよびドライバがないと、Storage Management はコントローラの表示やその他の機能を実行できない場合があります。コントローラ上に非対応のファームウェアやドライバを検知した場合、Storage Management はアラート「2131 」および「2132 」を生成します。
アラートメッセージの詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/manuals にある『Dell OpenManage Server Administrator メッセージリファレンスガイド』をご覧ください。
対応コントローラ
Storage Management の本リリースでは次のコントローラがサポートされています。
Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバおよびファームウェアの要件は、デルのサポート Web サイト(support.dell.com)をご参照ください。
対応 RAID コントローラ
Storage Management は以下の RAID コントローラに対応します。サポートされる RAID コントローラが使用する技術については、「RAID コントローラ 技術: SCSI、SATA、ATA、および SAS」をご参照ください。
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PERC 3/SC、3/DC、3/QC、4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4/IM、4e/Si、4e/Di、および CERC ATA100/4ch |
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PERC 3/Si、3/Di、CERC SATA1.5/6ch および CERC SATA1.5/2s |
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PERC 5/E |
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Integrated PERC 5/i および PERC 5/i Adapter |
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Integrated SAS 5/iR および SAS 5/iR Adapter |
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PERC 6/E |
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Integrated PERC 6/I および PERC 6/I Adapter |
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PERC 6/I Modular |
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CERC 6/I コントローラ |
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SAS 6/iR コントローラ |
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PERC S100 および S300 |
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PERC H200 Adapter、PERC H200 Integrated、PERC H200 Modular |
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PERC H800 Adapter、PERC H700 Adapter、PERC H700 Integrated、PERC H700 Modular |
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メモ: PERC 4/IM コントローラの統合ミラーリングを使うと、サーバー内部に存在する物理ディスクをミラーできます。統合ミラーを実装するには、PERC 4/IM BIOS を使用します。実装が済んだら、Storage Management は統合ミラーを仮想ディスクとして識別します。ただし、Storage Management を使って PERC 4/IM コントローラ上に仮想ディスクを作成することはできません。Storage Management は PERC 4/IM コントローラが提供するその他の機能をサポートします。詳細については、「統合ミラーリングおよび PERC 4/IM コントローラ」をご参照ください。 |
対応非 RAID コントローラ
Storage Management は以下の非 RAID コントローラに対応します。
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Ultra SCSI、Ultra2 SCSI、Ultra160 SCSI、LSI 1020、LSI 1030、および LSI PCI-e U320 |
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Integrated SAS 5/i |
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SAS 5/E |
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SAS 6Gbps Adapter |
対応 エンクロージャ
Storage Management の本リリースでは次のエンクロージャがサポートされています。
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Dell PowerVault 20xS および 21xS ストレージシステム |
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Dell PowerVault 220S および 221S ストレージシステム |
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Dell PowerVault MD1000 および MD1120 ストレージシステム |
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Dell PowerVault MD1200 および MD1220 ストレージシステム |
ディスク管理およびボリューム管理のサポート
Storage Management にはディスクとボリューム管理は含まれていません。ディスクおよびボリューム管理を実装するには、オペレーティングシステムが提供するネイティブディスク管理およびボリューム管理ユーティリティを使用する必要があります。
セキュリティキー管理のサポート
Storage Management では、セキュリティ対応コントローラ上でのセキュリティキーの作成、変更、削除が可能です。PERC H700 および H800 コントローラファミリーはセキュリティ対応です。これらのセキュリティ対応コントローラ上では、Storage Management グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) または コマンドラインインタフェース (CLI) を使ってセキュリティを有効にできます。セキュリティキーを設定すると、自己暗号化ディスク (SED) を使ってセキュア仮想ディスクを作成できるようになります。セキュア仮想ディスクに保存されたデータは暗号化されます。
コマンドラインインタフェースの詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/manuals にある『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェース ユーザーズガイド』をご覧ください。
セキュリティキー
コントローラはセキュリティキーを使って、自己暗号化ディスク (SED) へのアクセスをロックまたはロック解除します。セキュリティキーは、1 つのセキュリティ対応コントローラに対し 1 つのみ作成できます。
セキュリティキー識別子とパスフレーズを使って、セキュリティ対応コントローラ上にセキュリティキーを作成します。
セキュリティキー識別子
セキュリティ識別子はパスフレーズに対するユーザ指定のテキストラベルです。この識別子は、外部セキュア SED ドライブのインポート時の認証においてどのパスフレーズを入力するかを特定するのに役立ちます。
パスフレーズ
パスフレーズは、コントローラがセキュリティキーを作成するために使用するユーザ指定の文字列です。
セキュリティキー作成の詳細については、「セキュリティキーの管理」を参照してください。