コントローラ

本項では、Storage Management によってサポートされるコントローラ、およびその他のコントローラ機能について説明します。

コントローラとは?

ほとんどのオペレーティングシステムは、ディスクから直接データを読み取り/書き込みを行うのではなく、コントローラに対して指示の読み取り/書き込みを行います。コントローラはシステム内のハードウェアで、データの書き込みと取得を行うディスクと直接やり取りを行います。コントローラには 1 つまたは複数の物理ディスクと接続しているコネクタ(チャネルまたはポート)、または物理ディスクが入ったエンクロージャがあります。RAID コントローラはストレージ容量または仮想ディスクを増やすために、複数のディスクの容量を使ってディスクの境界を広げることができます。

コントローラでは、再構成の開始、ディスクの初期化などの他のタスクも実行することができます。タスクを完了するには、ファームウェアまたはドライバと呼ばれる特殊なソフトウェアが必要です。コントローラは正しく機能するためには必要な最小バージョンのファームウェアとドライバがインストールされている必要があります。

Storage Management では異なる種類のコントローラがサポートされています。システムにサポートされているコントローラがある場合は、ストレージ オブジェクトをツリービューに展開すると、そのコントローラが表示されます。コントローラを選択してタブを表示し、コントローラタスクを実行したりコントローラのプロパティを表示することができます。

異なるコントローラには、データの読み書きおよびタスクの実行方法に異なる特徴があります。これらの機能を理解すると、ストレージを効率的に管理することができます。次の項目では、サポートされているコントローラとその機能について説明します。

RAID コントローラ 技術: SCSI、SATA、ATA、および SAS

Storage Management は SCSI、SATA、ATA、および SAS 技術を使用する RAID コントローラをサポートします。本項では RAID コントローラの使用をサポートする技術を示します。これらコントローラの詳細については、対応機能 およびコントローラのハードウェアマニュアルを参照してください。

非 RAID SCSI コントローラ

PERC 4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4/IM、4e/Si 、および 4e/Di RAID コントローラは、小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)テクノロジを使用しています。

CERC SATA RAID コントローラ

次のCost Effective RAID Controller(CERC)コントローラは、Serial Advanced Technology Attachment(SATA)テクノロジを使用しています。

CERC SATA1.5/6ch
CERC SATA1.5/2s

CERC ATA RAID コントローラ

次の Cost Effective RAID Controller(CERC) 6/I コントローラファミリーは、Advanced Technology Attachment(ATA)テクノロジを使用しています。

SAS RAID コントローラ

以下のRAID コントローラは、SAS(Serial Attached SCSI)の技術を使用します。

PERC 5/E
PERC 5/i Integrated
PERC 5/i アダプタ
SAS 5/iR Integrated
SAS 5/iR アダプタ
PERC 6/E
PERC 6/I コントローラファミリ
SAS 6/iR コントローラファミリ
PERC S100 および S300 コントローラ
PERC H200、H700、H800 コントローラ

RAID コントローラの機能

異なるコントローラには異なる機能が付いています。システムに複数のコントローラが接続されている場合は、コントローラの 情報/設定 サブタブに表示されているタスクが各コントローラによって異なることがあります。

またコントローラには、異なる読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーがあり、ホットスペアの処理方法もそれぞれ異なります。仮想ディスクを作成してホットスペアを割り当てる場合は、これらの違いを認識しておく必要があります。

次の説明は RAID コントローラの機能およびそれに関する詳細説明のリンクを示します。各コントローラがサポートする機能については、対応機能 を参照してください。

ホットスペア—RAID コントローラでは、ホットスペアは障害が発生したディスクのバックアップです。ホットスペアを持つ仮想ディスクの保護 を参照してください。
データの再構成。故障した物理ディスクが冗長仮想ディスクの一部である場合、その物理ディスクからデータを再構成できます。冗長情報の再構成 を参照してください。
仮想ディスクの拡張— 仮想ディスクの拡張により、仮想ディスクがオンラインの場合でも、ディスクを追加することで仮想ディスクの容量を拡張できます。この機能は、オンライン容量拡張(OLCE)とも呼ばれています。仮想ディスクタスク を参照してください。
RAID 移行— 仮想ディスクの作成後に、RAID レベルを変更できます。仮想ディスクの再設定/移行 を参照してください。
別のコントローラへの物理および仮想ディスクの移行—PERC 4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、および 4e/Di コントローラでは、1 つのコントローラから別のコントローラに物理ディスクと仮想ディスクを移行できます。システム間の物理ディスクおよび仮想ディスクの移動 を参照してください。
読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシー— コントローラがデータを読み取りまたは書き込みする方法は異なる場合があります。読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーは、データの暗号化とシステムパフォーマンスを約束するためのものです。RAID コントローラの読み取り、書き込み、キャッシュ、およびディスクキャッシュポリシー を参照してください。
整合性チェック— 整合性チェックは、仮想ディスクの冗長データの整合性を検証します。必要であればこの機能によって冗長情報が再構成されます。冗長仮想ディスクの整合性の維持 を参照してください。
クラスタサポート—Storage Management は、Microsoft Cluster Server(MSCS)が有効になっている PERC 4/DC および 4e/DC コントローラをサポートしています。クラスタが有効になっている RAID コントローラ を参照してください。
巡回読み取り— 巡回読み取りは、ディスクエラーおよびデータ喪失または破損を防ぐために、ディスクエラーを識別します。詳細については、巡回読み取りモードの設定 を参照してください。
ディスク移行または外部設定— 一部のコントローラでは、1 つまたは複数の仮想ディスクを含む物理ディスクを別のコントローラに移行できます。受信するコントローラは外部設定(仮想ディスク)を認識してインポートします。詳細については、外部設定操作 を参照してください。

コントローラでサポートされている RAID レベル

RAID コントローラは異なった RAID レベルをサポートする場合もあります。コントローラがサポートする RAID レベルについては、対応機能 のコントローラ用にサポートされた RAID レベルのセクションを参照してください。

コントローラでサポートされているストライプサイズ

仮想ディスクを作成する際、仮想ディスクのストライプサイズを指定する必要があります。異なるコントローラは、サポートするストライプサイズには異なる制限があります。コントローラがサポートするストライプサイズについては、対応機能 のコントローラ用仮想ディスクの仕様のセクションを参照してください。

RAID コントローラの読み取り、書き込み、キャッシュ、およびディスクキャッシュポリシー

仮想ディスクを作成する際、仮想ディスクの読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーを指定します。次のサブセクションでは、これらのポリシーについて説明します。

メモ: 読み取り、書き込み、およびキャッシュポリシーは、CERC SATA1.5/2s コントローラではサポートされていません。

読み取りポリシー

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

読み取りポリシーは、コントローラがデータを探すときに仮想ディスクの連続セクタを読み取るかどうかを指定します。

先読み— 先読みポリシーを使用すると、コントローラはデータを検索する際に、仮想ディスクの連続セクタを読み込みます。データが実際に仮想ディスクの連続セクタに書き込まれている場合、先読みポリシーはシステムパフォーマンスを向上します。
先読みなし—先読みなしポリシーを選択すると、コントローラは先読みポリシーを使用しなくなります。
適応先読み—適応先読みポリシーを使用すると、最後に行われた 2 つの読み込み要求がディスクの連続セクタをアクセスした場合に限り、コントローラは先読みを開始します。その後の読み取り要求がディスクセクタをランダムアクセスした場合、コントローラは先読みなしポリシーに戻ります。読み取り要求がディスクの連続セクタにアクセスするかどうかをコントローラは引き続き監視し、必要に応じて先読みを開始します。
読み取りキャッシュが有効—読み取りキャッシュが有効になっていると、コントローラはキャッシュ情報を読み取ってディスクからデータを検索する前に要求されたデータがキャッシュにあるか調べます。最初にキャッシュ情報を読み取ると、ディスクからよりキャッシュから検索した方がデータ(キャッシュにある場合)を速く読み取れるため、より高速の読み取りパフォーマンスが得られます。
読み取りキャッシュが無効—読み取りキャッシュが無効になっていると、コントローラは直接ディスクからデータを読み取り、キャッシュのデータを使用しません。

書き込みポリシー

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

書き込みポリシーは、データがキャッシュに保存されたり、ディスクに書き込まれた後でコントローラが書き込み要求完了信号を送信するかどうかを指定します。

ライトバック—ライトバックキャッシュを使用する場合、コントローラはデータ入力がコントローラキャッシュに入った直後、まだディスクに書き込まれる前に、書き込み要求完了シグナルを送信します。ライトバックキャッシュでは、後に続く読み込み要求がある場合、ディスクよりもアクセスの速いコントローラキャッシュからデータを取得するため、パフォーマンス向上を図ることができます。ライトバックキャッシュでは、コントローラが書き込み完了シグナルの送信を終えていたとしても、システムエラーが発生するとデータが実際にはディスクに書き込まれない事態が起こりうるため、データセキュリティリスクを伴う可能性があります。この場合、データ喪失が発生します。また他のアプリケーションでも、ディスク上のデータが利用可能であると想定した動作をすると、同様の問題が起こります。
メモ: Storage Management では、バッテリを備えていないコントローラに対しては、ライトバックポリシーを選択することはできません。唯一の例外は PERC S100 と S300 です。この制限により、停電の際に、バッテリを備えていないコントローラのデータ損失を防ぐことができます。一部の コントローラでは、ライトバックポリシーを Storage Management では使用できませんが、コントローラ BIOS では使用できる場合が あります。
ライトバックの強制—ライトバックキャッシュを強制使用する場合、コントローラにバッテリが存在しているかを問わず、書き込みキャッシュが有効になります。コントローラにバッテリなくライトバックキャッシュの強制を使用する場合、電源エラーのイベントが生じてデータの喪失が起こるかもしれません。
ライトバック有効—キャッシュが有効なライトバックをしようする場合、指定された期間内に充電されたバッテリを検知しないと、コントローラファームウェアは書き込みキャッシュを無効にします。たとえば、コントローラよっては、72 時間以内にバッテリの充電をファームウェアが検知しない場合は書き込みキャッシュは無効されます。
ライトスルー—ライトスルーキャッシュを使用すると、コントローラは、データがディスクに書き込まれた後にのみ、書き込み要求完了シグナルを送信します。ライトスルーキャッシュでは、システムはデータがディスクに安全に書き込まれた後にのみデータが利用可能であると想定するため、ライトバックキャッシュよりも安全なデータ セキュリティを提供します。
メモ: ライトスルーは、クラスタモードが有効になっている場合のデフォルトの書き込みポリシー設定です。クラスタモードでは、PERC 4/DC および 4e/DC コントローラはライトスルーキャッシュのみを使用します。
書き込みキャッシュ有効は保護されています—書き込みキャッシュが有効な場合、コントローラは物理ディスクにデータを書き込む前に、書き込みキャッシュにデータを書き込みます。書き込みキャッシュにデータを書き込んだ方がディスクに書き込むより時間がかからないため、書き込みキャッシュを有効にするとシステムパフォーマンスが向上します。データを書き込みキャッシュに書き込むと、システムは自由に他の操作を続行できます。その間、コントローラは、書き込みキャッシュから物理ディスクにデータを書き込んで書き込み操作を完了します。書き込みキャッシュ有効は保護されています オプションは、コントローラでバッテリが機能している場合にのみ使用できます。機能しているバッテリが存在すると、停電が起きた場合にもデータを書き込みキャッシュから物理ディスクに確実に書き込むことができます。
メモ: Storage Management では、バッテリのないコントローラに対して 書き込みキャッシュ有効は保護されています ポリシーを選択できません。この制限により、バッテリのないコントローラで停電の際に発生するデータ損失を防ぐことができます。バッテリのないコントローラで 仮想ディスク作成の詳細設定ウィザード を使用すると、ウィザードには、オプションとして 書き込みキャッシュ無効 のみが表示されるか、または書き込みポリシーのオプションは一切表示されません。
書き込みキャッシュ無効—コントローラに機能するバッテリが存在しない場合は、このオプションのみを使用できます。

キャッシュポリシー

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

ダイレクト I/O とキャッシュ I/O のキャッシュポリシーは特定の仮想ディスクの読み込みに適用されます。これらの設定は先読みポリシーに影響しません。キャッシュポリシーは次のとおりです。

キャッシュ I/O—すべての読み取りをキャッシュメモリにバッファします。
ダイレクト I/O—読み取りをキャッシュメモリにバッファしません。ダイレクト I/O を使用する場合、データはコントローラキャッシュとホストシステムに読み取り要求中に同時に転送されます。次の読み取り要求で同じデータブロックのデータが必要である場合には、コントローラキャッシュから直接読み取ることができます。ダイレクト I/O 設定はキャッシュポリシー設定を上書きすることはありません。ダイレクト I/O はデフォルト設定になっています。
メモ: キャッシュポリシーは、バッテリがないコントローラではサポートされていません。

ディスクキャッシュポリシー

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

仮想ディスクのすべての の物理ディスクのキャッシュポリシーを設定するには、ディスクキャッシュポリシー を有効にします。この機能が有効な場合は、物理ディスクはデータを物理ディスクキャッシュに書き込んでから、物理ディスクに書き込みを行います。データはディスクよりもキャッシュに書き込む方が短時間で済むため、この機能を有効にするとシステムパフォーマンスを向上することができます。

キャッシュポリシーは以下のとおりです。

有効— ディスクキャッシュポリシーを有効にします。
無効— ディスクキャッシュポリシーを無効にします。
メモ: PERC 5 と PERC 6 コントローラにおけるデフォルト ディスクキャッシュポリシー は、SATA ドライブに基づいた仮想ディスクでは 有効、SAS ドライブに基づいた仮想ディスクでは、無効 になっています。
メモ: SAS 6i/R および PERC H200 コントローラファミリーでは、ディスクキャッシュポリシーは仮想ディスクを作成した後に初めて使用可能になります。

クラスタが有効になっている RAID コントローラ

メモ: このセクションは、PERC 4/DC および 4e/DC カードを対象にしています。

Storage Management は、Microsoft Cluster Server(MSCS)が有効になっている PERC 4/DC および 4e/DC コントローラをサポートしています。

クラスタ は、クラスタ化されたサーバーが単一のマシンであるかのようにリソースを共有しアクセスできるように接続された複数のサーバーを指しています。クラスタを使うと、クラスタの 1 台のサーバーがダウンタイムを経験しても、別のサーバーが障害が発生したサーバーの処理とワークロード要求を引き受けるため、可用性が向上します。

メモ: Storage Management は、Microsoft Windows クラスタ構成でリソース所有権を設定しません。

クラスタリソースの表示のアップデート

このセクションは、PERC 4/DC および 4e/DC コントローラを対象にしています。

クラスタリソースがフェイルオーバーしたら、Storage Management で最新の共有リソース情報を表示できるようにするために再スキャン操作を実行する必要があります。

ファームウェアのダウンロードおよびクラスタコントローラ

このセクションは、PERC 4/DC および 4e/DC コントローラを対象にしています。

ファームウェアをクラスタコントローラにダウンロードする場合、その前にクラスタにある他のシステムの電源を切ることをお勧めします。再起動した場合、クラスタの他のシステムで適用したファームウェアのアップデートを表示できるはずです。

しかしクラスタの他のシステムをシャットダウンせずにコントローラにファームウェアをダウンロードした場合は、これらのシステムでディスク管理サービスを再起動するまでファームウェアのアップデートが表示されません。たとえばファームウェアをシステム A にダウンロードすると、システム B ではファームウェアのアップデートを表示できないので、システム B のディスク管理サービスを再起動します。

クラスタが有効になっているコントローラでの仮想ディスクの作成と削除

このセクションは、PERC 4/DC および 4e/DC コントローラを対象にしています。

クラスタ構成で PERC 4/DC または 4e/DC コントローラを使用している場合、仮想ディスクの作成または削除を行う前に、クラスタ内のその他のシステムの電源をオフにする必要があります。次の手順は、クラスタが有効になっているコントローラで仮想ディスクの作成および削除を行うときに必要な措置を順番に説明したものです。この手順では、仮想ディスクを作成または削除しているシステムを システム A、クラスタ内の他のシステムを システム B と指定します。

メモ: クラスタ構成のコントローラに仮想ディスクを作成する場合、最大仮想ディスクサイズを指定する必要があります。
1
システム B のクラスタサービスを停止します。
2
システム B の電源をオフにします。
3
システム A 上で仮想ディスクを作成または削除します。仮想ディスクの作成および削除の詳細については、次を参照してください。
仮想ディスクを作成する前の注意事項
仮想ディスクの作成
仮想ディスクタスク:削除
4
システム A を再起動します。
5
システム B を再起動します。

統合ミラーリングおよび PERC 4/IM コントローラ

PERC 4/IM コントローラを使うと、サーバー内部の物理ディスクをミラーできます。この機能を使うと、一つの物理ディスクから別のディスクにシステムの起動ドライブをミラーできるため、いずれかの物理ディスクが失敗した場合でも、システムを稼働状態に維持できます。PERC 4/IM コントローラのファームウェアは、ミラーされたデータを両方の物理ディスクで保持するので、システムの CPU はミラーデータを保持するための追加プロセスを負担することはありません。

PERC 4/IM コントローラでミラーリングを実行するとき、コントローラ BIOS を使って物理ディスクから仮想ディスクを作成します。別のコントローラ上に仮想ディスクを作成するのとは違って、PERC 4/IM コントローラは既にデータを含んでいる物理ディスクのミラーを実装することができます。データはその後ミラーにコピーされます。ミラーに既にあったデータは上書きされます。

コントローラ BIOS を使って統合ミラーを作成後、オペレーティングシステムはミラーを仮想ディスクと見なし、ミラーの仮想ディスクオブジェクトが Storage Management のツリーに表示されます。仮想ディスク オブジェクトを拡張すると、ミラーに含まれるディスクが表示されます。これらの物理ディスクはオペレーティングシステムでは、個々に表示されなくなります。

メモ: PERC4/IM コントローラ上で SMART エラードライブを良好なドライブと交換した場合、Storage Management で新しく挿入されたドライブの正しい状態を表示するには、コントローラ上で再スキャン操作を行う必要があります。

PERC 4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、および 4e/Di コントローラにおけるバックグラウンド初期化

PERC 4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、および 4e/Di コントローラでは、冗長仮想ディスクのバックグラウンドの初期化は、仮想ディスクが作成されてから 0 ~ 5 分以内に自動的に開始されます。冗長仮想ディスクのバックグラウンドの初期化によって、仮想ディスクは冗長データを保守し、書き込みパフォーマンスを改善します。例えば、RAID 5 仮想ディスクのバックグラウンド初期化が完了すると、パリティ情報も初期化されています。RAID 1 仮想ディスクのバックグラウンドの初期化が完了すると、物理ディスクがミラーされます。

バックグラウンドの初期化プロセスによって、コントローラは将来起こる可能性のある冗長データに関する問題を発見し、修正することができます。この点においてバックグラウンドの初期化プロセスは整合性チェックに似ています。

バックグラウンドの初期化は完全に終了するまで実行します。キャンセルすると、バックグラウンドの初期化は自動的に 0 ~ 5 分の間に再開されます。読み書き操作など一部のプロセスは、バックグラウンドの初期化中に行うことができます。仮想ディスクの作成などのプロセスはバックグラウンドの初期化と同時に実行することはできません。これらのプロセスを実行するとバックグラウンドの初期化がキャンセルされてしまいます。

非 RAID コントローラの説明

非 RAID SCSI および SAS コントローラは SCSI および SAS デバイスをサポートする非 RAID コントローラです。これらのコントローラは RAID ではないため、仮想ディスクはサポートされません。Storage Management を使ってこれらの非 RAID コントローラと接続されている SAS デバイスを管理することができます。

メモ: サポートされている機能はコントローラによって異なります。

非 RAID SCSI コントローラ

LSI PCI-e U320 非 RAID コントローラは、小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)テクノロジを使用します。

非 RAID SAS コントローラ

以下の非 RAID コントローラは、SAS(Serial Attached SCSI)の技術を使用します。

SAS 5/i Integrated
SAS 5/E
SAS 6Gbps Adapter

ファームウェア/ドライババージョン

このウィンドウを使用してコントローラのファームウェアとドライバについての情報を表示します。ファームウェアとドライバの詳細については、Storage Management のインストールする前に 参照してください。

ファームウェア/ドライバのプロパティ

ファームウェアとドライバのプロパティは、コントローラのモデルによって異なります。一部のコントローラでは、Storage Management はドライバまたはファームウェアバージョンを取得できないことがあります。この場合、Storage Management には「該当なし」と表示されます。ファームウェアとドライバのプロパティには次が含まれることがあります。

表 6-1. ファームウェアおよびドライバのプロパティ

プロパティ

定義

ファームウェアバージョン

このプロパティには、現在コントローラにインストールされているファームウェアのバージョンが表示されます。

メモ: 一部のコントローラでは、Storage Management がファームウェアバージョンを取得できないことがあります。この場合、Storage Management には「該当なし」と表示されます。

最小要件のファームウェアバージョン

このプロパティには Storage Management に必要な最小のファームウェアバージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラファームウェアが最小要件を満たさない場合にのみ表示されます。

Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバとファームウェアの要件については、support.dell.com を参照してください。

ドライバ バージョン

このプロパティには、現在コントローラにインストールされているドライバのバージョンが表示されます。

メモ: 一部のコントローラでは、Storage Management はドライババージョンを取得できない場合があります。この場合、Storage Management には「該当なし」と表示されます。

最小要件のドライババージョン

このプロパティには Storage Management に必要な最小のドライババージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラドライバが最小要件を満たさない場合にのみ表示されます。

Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバおよびファームウェア要件については、support.dell.com を参照してください。

Storport ドライバ バージョン

このプロパティには、現在システムにインストールされている Storport ドライバのバージョンが表示されます。

最小要件の Storport ドライババージョン

このプロパティには Storage Management に必要な最小の Storport ドライババージョンが表示されます。このプロパティは、オペレーティングシステムの Storport ドライバが最小要件を満たさない場合に表示されます。これは Windows オペレーティングシステムのみに適用されます。

メモ: 最新の storport ドライバをダウンロードするには、support.microsoft.com で Microsoft サポート技術情報記事 943545 を参照してください。

コントローラの正常性

この画面は、コントローラの状態とコントローラに接続されているコンポーネントの状態を表しています。

コントローラの重大度

コンポーネントの状態は重大度別に表示されます。警告または重要/エラー状態で示されたコンポーネントは早急に対処して、データ損失をできる限り防ぐ必要があります。コンポーネントの状態は、コンポーネントとその低レベルオブジェクトの総合的なステータスを示す場合があります。詳細については、ストレージコンポーネントの正常性状態の特定 を参照してください。

コンポーネントで警告または重要状態が報告された理由を見つけるには、アラートログを調べると便利です。トラブルシューティングの詳細については、トラブルシューティング を参照してください。

表 6-2. コンポーネントの重大度

重大度

コンポーネントの状態

正常/OK: コンポーネントが期待どおりに機能しています。

警告/非重要: プローブまたはその他のモニタデバイスによって許容レベル以上または許容レベル以下の読み取り値が検出されました。コンポーネントは機能するかもしれませんが故障する可能性があります。コンポーネントはまた、正常な状況で機能していない可能性があります。データが失われた可能性があります。

重要/失敗/エラー: コンポーネントは故障したか、コンポーネントは機能するかも障害が発生しそうです。コンポーネントは即座の注意が必要です。また、交換が必要な場合もあります。データが失われた可能性があります。

コントローラ情報

コントローラの情報は次の項目を参照してください。

コントローラ
コントローラのプロパティおよびタスク

コントローラのコンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目を参照してください。

RAID コントローラバッテリ
ファームウェア/ドライババージョン
コネクタ
メモ: エンクロージャを冗長パスモードで接続した場合は、コネクタは 論理コネクタ として表示されます。
仮想ディスク

コントローラのプロパティおよびタスク

このウィンドウを使用するとコントローラについての情報を表示して、コントローラタスクを実行することができます。

コントローラのプロパティ

コントローラのプロパティは、コントローラのモデルによって異なります。コントローラのプロパティには次の内容が含まれていることがあります。

表 6-3. コントローラのプロパティ

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。

詳細については、ストレージコンポーネントの重大度 を参照してください。

正常/OK

警告/非重要

重要/致命的

ID

このプロパティには、Storage Management によってコントローラに割り当てられたコントローラ ID が表示されます。Storage Management はシステムに付属しているコントローラに 0 で始まる番号を付けます。この番号は、omreport コマンドによって報告されるコントローラ ID と同じです。コマンドラインインタフェースの詳細については、support.dell.com/manuals で『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェース ユーザーズガイド』を参照してください。

名前

このプロパティにはコントローラの名前が表示されます。

状況

このプロパティにはコントローラの現在の状況が表示されます。可能な値には次のようなものがあります。

準備完了—コントローラが正常に機能しています。

低下—コントローラにエラーが発生し、機能が低下した状況で動作しています。

失敗—コントローラにエラーが発生し、機能が停止しました。

ファームウェアバージョン

このプロパティには、現在コントローラにインストールされているファームウェアのバージョンが表示されます。

メモ: 一部のコントローラでは、Storage Management がファームウェアバージョンを取得できないことがあります。この場合、Storage Management には「該当なし」と表示されます。

最小要件のファームウェアバージョン

このプロパティには Storage Management に必要な最小のファームウェアバージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラファームウェアが最小要件を満たさない場合にのみ表示されます。

Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバとファームウェア要件については、support.dell.com を参照してください。

ドライババージョン

このプロパティには、現在コントローラにインストールされているドライバのバージョンが表示されます。

メモ: 一部のコントローラでは、Storage Management はドライババージョンを取得できない場合があります。この場合、Storage Management には「該当なし」と表示されます。

最小要件のドライババージョン

このプロパティには Storage Management に必要な最小のドライババージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラドライバが最小要件を満たさない場合にのみ表示されます。

Readme ファイルに記載されているファームウェアとドライバは、サポートされている最小バージョンのコントローラを対象としています。これ以降のファームウェアとドライバのバージョンもサポートされています。最新のドライバとファームウェア要件については、support.dell.com を参照してください。

コネクタ数

コントローラが持つコネクタ数が表示されます。各コネクタは物理ディスクまたはエンクロージャに接続できます。コントローラ タイプによって、コネクタは SCSI チャネルまたは SAS ポートになります。

再構成率

再構成率は、再構成が必要になったときに故障したディスクを再生するのに使われるシステムのリソースの割合です。詳細については、再構成率の設定 を参照してください。

メモ: 復帰可能なホットスペア操作では、ここで設定したのと同じ再構成率が使用されます。

バックグラウンドの初期化率

バックグラウンドの初期化(BGI)率は、仮想ディスク作成後のバックグランドの初期化を実行専用のシステムリソースの割合です。詳細については、バックグラウンドの初期化率の設定 を参照してください。

整合性チェック率

整合性チェック率は、冗長仮想ディスクの整合性チェックに使用されるシステムリソースの割合です。詳細については、整合性チェック を参照してください。

再構築率

再構築率は、物理ディスクの追加またはディスクグループにある仮想ディスクの RAID レベルを変更後に、ディスクグループを再構築するために使用するシステムリソースの割合です。詳細については、再構築率の設定 を参照してください。

アラームの状態

コントローラのアラームが有効または無効になっているかを示します。

メモ: このプロパティは SCSI ストレージコントローラに対してのみ表示されます。

エラー時整合性チェックの中止

このプロパティを使用すると、エラー発生時に 整合性チェック を続行せずに停止することができます。このプロパティは、コントローラのファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載したコントローラのみで使用できます。

復帰可能なホットスペア

このプロパティを使用すると、予測エラーの発生時に物理ディスクからホットスペアに、または低下したディスクの交換時にホットスペアから物理ディスクにデータを自動的にコピーできます。詳細については、復帰可能なホットスペア を参照してください。

不可分散

このプロパティでは、同じエンクロージャに接続されたコントローラまたはコネクタを使用して I/O 要求を自動的にルート指定できます。このプロパティは、コントローラのファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載した SAS コントローラのみで使用できます。詳細については、冗長パスビュー を参照してください。

予測エラー時の自動交換

予測エラーが発生した場合は、このプロパティで物理ディスクからホットスペアにコピーを自動的に作成できます。このプロパティは、復帰可能なホットスペア プロパティと併用して使用します。

冗長パスビュー

Storage Management が冗長パス設定を検出したかどうかを示します。冗長パス設定は、両方のコントローラポートが結合モードの同じエンクロージャに接続している場合に検出されます。詳細については、冗長パス設定 を参照してください。

暗号化対応

コントローラが暗号化対応かどうかを示します。はい または いいえ が表示されます。

暗号化キーが存在する

コントローラに暗号化キーがあるかどうかを示します。はい または いいえ が表示されます。

暗号化モード

コントローラがローカルキー管理 (LKM) または Dell キー管理 (DKM) を使用しているか、あるいはこれらを使用していないことを示します。詳細については、暗号化キーの管理 を参照してください。

キャッシュメモリサイズ

コントローラのキャッシュメモリのサイズが表示されます。

巡回読み取りモードの設定

このプロパティには、コントローラの巡回読み取りモードの設定が表示されます。可能な値には次のようなものがあります。

自動—「自動」に設定すると、システムで巡回読み取りが継続的に実行されます。巡回読み取りの一反復が完了すると、次の巡回読み取りはコントローラで指定した周期内に開始するようスケジュールされます。自動モードで巡回読み取りの開始または停止の手動オプションはありません。

手動—「手動」に設定すると、巡回読み取り処理を開始または停止できます。

無効—このプロパティは、巡回読み取り処理が無効であることを示します。

巡回読み取りの詳細については、巡回読み取りモードの設定 および 巡回読み取りの開始と停止 を参照してください。

巡回読み取り状況

このプロパティでは、巡回読み取り処理の現在の状況を表示します。可能な値には次のようなものがあります。

準備完了—巡回読み取り処理が有効で、次回のスケジュール時または手動で開始された時に実行されます。

アクティブ—巡回読み取り処理が現在実行中です。

停止—巡回読み取りは停止しています。

巡回読み取りの詳細については、巡回読み取りモードの設定 を参照してください。

巡回読み取りの反復

このプロパティでは、巡回読み取りの反復数を表示します。

巡回読み取りの詳細については、巡回読み取りモードの設定 を参照してください。

クラスタモード

このプロパティはコントローラがクラスタ設定の一部であることを示します。

SCSI イニシエータ ID

このプロパティには SCSI コントローラの SCSI ID が表示されます。デフォルト値は通常 7 です。BIOS でデフォルト値を変更できます。クラスタモードでは、値は 6 または 7 です。

SCSI ID は、PERC 4/IM コントローラに表示されません。SCSI ID の識別のためにコントローラの BIOS を使用します。

持続的ホットスペア

このプロパティは、PERC H700 および H800 コントローラのみに対して表示されます。可能な値には次のようなものがあります。

有効:ホットスペアドライブに該当するスロットは持続的です。ホットスペアになる資格があるドライブであれば、スロット内のあらゆるドライブがホットスペアとして機能します。

メモ: スロット内のどのドライブもホットスペアとして機能します。ドライブに外部データがあれば、上書きされます。

無効:ホットスペアドライブに該当するスロットは持続的ではありません。スロットからドライブを取り外し、ドライブを取り付けると、スロットはホットスペアとしての機能を停止します。ドライブをホットスペアとして手動で再指定する必要があります。

コントローラタスク

コントローラを設定および管理できます。詳細については、コントローラタスク を参照してください。

使用可能なレポート

巡回読み取りレポート、整合性チェックレポート、スロット占有レポートを表示できます。詳細については、使用可能なレポート を参照してください。

コントローラタスク

コントローラタスクの実行方法:

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューからタスクを選択します。
5
実行 をクリックします。
メモ: コントローラによって対応機能が違います。このため、タスクドロップダウンメニューに表示されるタスクが、ツリー表示で選択されたコントローラによって異なることがあります。コントローラやシステムの設定による制限のためタスクが実行できない場合は、タスクのドロップダウンメニューに「タスクなし」と表示されます。

コントローラタスク

コントローラの再スキャン
仮想ディスクの作成
アラームを有効にする(コントローラ)
アラームを無効にする(コントローラ)
アラーム の静止(コントローラ)
アラームテスト(コントローラ)
再構成率の設定
設定のリセット
ログのエクスポート
外部設定操作
外部設定のインポート
外部設定のインポート/回復
外部設定のクリア
バックグラウンドの初期化率の設定
整合性チェック率の設定
再構築率の設定
巡回読み取りモードの設定
巡回読み取りの開始と停止
保存キャッシュの管理
コントローラプロパティの変更
物理ディスク電源の管理

使用可能なレポート

レポートの表示方法:

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
レポートの選択 ドロップダウンメニューからレポートを選択します。
5
実行 をクリックします。

使用可能なレポート

巡回読み取りレポート
整合性チェックレポート
スロット占有レポート

コントローラの再スキャン

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

SCSI コントローラの再スキャンによって、コントローラに取り付けられたすべてのコンポーネントの(新規または削除したデバイスなど)設定変更をアップデートします。再スキャンが必要な場合については、ストレージ設定変更をアップデートするための再スキャン を参照してください。

メモ: コントローラの再スキャンは、非 RAID SCSI コントローラではサポートされません。システムを再起動しなければ、Storage Management は非 RAID SCSI コントローラの設定変更を認識できません。再起動しないと、設定変更は Storage Management グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)に反映されません。

コントローラを再スキャンするには、次の操作を行います。

1
ツリー表示を展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラ オブジェクトを選択します。
3
設定/情報 サブタブをクリックします。
4
コントローラタスク ドロップダウンメニューから 再スキャン を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

仮想ディスクの作成

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

仮想ディスクの作成 タスクを使って、仮想ディスク作成の簡易設定ウィザード を起動します。詳細については、仮想ディスク作成の簡易設定ウィザード(手順 1/2) を参照してください。

アラームを有効にする(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

アラームを有効にする タスクを使って、コントローラのアラームを有効にします。有効にすると、デバイスにエラーが発生した場合にアラームが鳴ります。

アラームを無効にする(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

アラームを無効にする タスクを使って、コントローラのアラームを無効にします。無効になっていると、デバイスにエラーが発生してもアラームは鳴りません。

アラーム の静止(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

アラームの静止 タスクを使って、鳴っているコントローラアラームを静止します。静止後も、アラームは今後デバイスエラーが発生する場合に備えて有効になっています。

アラームテスト(コントローラ)

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

アラームテスト タスクを使って、コントローラアラームが機能しているかどうかをテストします。アラームは約 2 秒鳴ります。T

メモ: アラームテストタスクは CERC SATA1.5/6ch コントローラでのみ使用できます。

再構成率の設定

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

再構成率の設定 タスクは、再構成率を変更する場合に使用します。詳細については、再構成率の設定 を参照してください。

ログファイルのエクスポート

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

コントローラのログをテキストファイルにエクスポートする場合に使用します。詳細については、ログのエクスポート を参照してください。

コントローラのコンポーネント

接続されているコンポーネントの詳細については、次の項目を参照してください。

バッテリのプロパティおよびタスク
コネクタのプロパティおよびタスク
エンクロージャおよびバックプレーンのプロパティおよびタスク
ファームウェア/ドライバのプロパティ
仮想ディスクプロパティおよびタスク

外部設定操作

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

外部設定操作 タスクでは、インポートできる外部設定のプレビューを表示できます。このタスクはファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載した PERC 6 コントローラでのみ使用できます。詳細については、外部設定操作 を参照してください。

物理ディスク電源の管理

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

物理ディスク電源の管理タスクを使うと、ホットスペアまたは未構成ドライブが指定された期間中無操作状態になると、スピンダウンして物理ディスクの電源消費量を管理できます。このオプションは、ファームウェアバージョン 7.1 以降を搭載した PERC H700 と PERC H800 コントローラでのみ使用できます。

再構成率の設定

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

再構成率の設定 タスクを使用すると、コントローラの再構成率を変更できます。

再構成すると、物理ディスクのすべての内容が再構築されます。0 % ~100 % で設定できる再構成率は、故障した物理ディスクの再構成専用に使用されるシステムリソースの割合を示しています。0 % では、コントローラでの再構成の優先順位は最下位ということで、完了するのに一番長く時間がかかります。また、システムパフォーマンスに最も影響しない設定です。再構成率が 0 % でも、再構成が停止、または一時停止しているということではありません。

100 % では、コントローラでの再構成の優先順位は最上位ということで、完了までにかかる時間は最短です。また、システムパフォーマンスに最も影響する設定です。

PERC 4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、および 4e/Di コントローラでは、コントローラファームウェアは再構成率設定を使用して、以下のタスクのシステムリソースの割り当ても制御します。これらのコントローラに対しての再構成率の設定は、再構成タスクに対してと同じように適用します。

整合性チェック
バックグラウンドの初期化(バックグラウンドの初期化のキャンセル を参照)
完全初期化(BIOS 設定は完全または高速初期化を生じさせるか確定します。フォーマットおよび初期化:低速および 高速初期化 を参照してください。)
再構成(仮想ディスクタスク:再設定(手順 1/3) を参照)

コントローラの再構成率を変更するには、次のようにします。

1
新再構成率 テキストボックスに数値を入力します。値は 0~100 の間である必要があります。
2
変更の適用 をクリックします。変更を保存せずに終了する場合は、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 再構成率の設定 を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

設定のリセット

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

設定のリセット タスクは、コントローラの情報をすべて消去して、設定をはじめからやり直すときに使用します。この操作を行うと、コントローラのデータと仮想ディスクはすべて破壊され、ホットスペアが割り当て解除されます。

この操作を行った後はストレージを完全に再設定する必要があります。

警告: 設定のリセットを行うと、コントローラに接続されているすべての仮想ディスクのデータが永久に破棄されます。システムまたはブートパーティションがこれらの仮想ディスク上にある場合、これも破棄されます。
メモ: コントローラ設定をリセットしても外部設定は削除されません。外部設定を削除するには、外部設定のクリア タスクを使用します。

コントローラの設定をリセットするには次のようにします。

1
コントローラの設定をリセットすることで破棄される仮想ディスクを確認します。必要であればバックアップを作成します。画面下部の 点滅 をクリックすると、仮想ディスクに含まれる物理ディスクが点滅します。
2
コントローラの情報をすべて消去する準備ができたら、設定のリセット をクリックします。コントローラの設定をリセットせずに終了するには、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 設定のリセット を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

ログのエクスポート

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

ログのエクスポート タスクを行うと、コントローラのログがテキストファイルにエクスポートされます。ログにはコントローラのアクティビティの詳細情報が記載されているため、トラブルシューティングの際に便利です。

Microsoft Windows を実行しているシステムでは、ログファイルは windows または winnt ディレクトリにエクスポートされます。Linux オペレーティングシステムが稼動するシステムでは、ログファイルは /var/log ディレクトリにエクスポートされます。

コントローラによって、ログファイル名は afa <mmdd>.log または lsi <mmdd>.log です。<mmdd> には月と日付が入ります。

メモ: VMware ESXi 環境では、ログファイルは 1 つしか作成されません (lsiexport.log)。ログファイルが既にある場合、新たにログファイルをエクスポートすると、既存のログファイルは上書きされます。
メモ: ログファイルのエクスポートコマンドは、PERC 4/IM および CERC SATA1.5/2s でサポートされていません。さらに、非 RAID SCSI コントローラの中にはログファイルのエクスポートコマンドをサポートしないものもあります。

コントローラログファイルをエクスポートするには次のようにします。

準備ができたら ログファイルのエクスポート をクリックします。コントローラのログファイルをエクスポートせずに終了するには、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから ログのエクスポート を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

外部設定操作

メモ: 外部設定操作 は、ファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載した SAS コントローラでのみ使用できます。

外部設定は、1 つのコントローラが別のコントローラに移動した物理ディスク上に存在するデータです。移動した物理ディスク上に存在する仮想ディスクは外部設定とみなされます。

メモ: システムでオペレーティングシステムが稼働中に、外部エンクロージャケーブルを取り外すことはお勧めできません。ケーブルを取り外すと、接続の再確立時に、外部設定になる可能性があります。

外部設定操作 オプションは、コントローラが外部設定が検出する場合にのみ表示されます。このオプションを選択して 実行 をクリックすると、外部設定のプレビュー ページが表示されます。

外部設定のプレビュー 画面では、外部ディスクのプレビューが表示され、外部ディスクのインポート、回復、クリアなどの操作を行えます。また、ロックされた外部設定のインポートまたはクリアも行えます。

Local Key manager(LKM)を使用してロックされた外部設定が検出されると、関連付けられる暗号化キー識別子が表示され、ドライブをロック解除するためのパスフレーズを入力するよう求められます。
Dell Key Manager(DKM)を使用してロックされた外部設定が検出されると、ストレージコントローラは DKM サーバーに接続して、自動的にディスクのロック解除を試みます。何らかの理由で DKM 外部設定をロック解除できない場合、該当するエラーメッセージが表示されます。
コントローラが LKM と DKM を使用してロックされた外部設定の組み合わせを検出した場合、DKM 外部設定はロック解除され、LKM 外部設定をロック解除するためのパスフレーズの入力を求められます。

外部設定のプレビュー / インポート / クリアは、関連するパスフレーズによる認証または DKM サーバー認証を完了すると、行えるようになります。外部設定のロック解除を避け、ロックされていない外部設定のプレビュー / インポート / クリアへ進むには、スキップ または 続行 をクリックします。

外部設定をインポートまたはクリアしたくない場合、または暗号化キー識別子に対応するパスフレーズを忘れてしまった場合は、その物理ディスクの 即時暗号化消去 タスクを実行してください。

警告: 即時暗号化消去 タスクを実行すると、その物理ディスク上のすべてのデータが消去されます。

サポートされてない RAID レベルや不完全ディスクグループなどの条件によっては、外部仮想ディスクのインポートや回復の妨げとなる可能性があります。

外部設定のプロパティ

次の表では、形式の異なるディスクとグローバルホットスペア用に表示されるプロパティについて説明しています。

表 6-4. 外部設定のプロパティ

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。

正常/OK

警告/非重要

重要/致命的

詳細については、ストレージコンポーネントの重大度 を参照してください。

名前

このプロパティには外部設定の名前が表示され、リンクとして使用できます。リンクを使用すると、形式の異なるディスクを構成する物理ディスクにアクセスできます。

状況

このプロパティには 外部設定 の現在の状況が表示されます。

準備完了—外部ディスクのインポートが可能で、インポート後に正常に機能しています。

低下—外部ディスクが機能が低下した状況にあり、インポート後に再構成を行います。

失敗—外部ディスクにエラーが発生し、機能が停止しました。外部設定をインポートすることはできません。

外部設定は次のいずれかの理由により、低下または失敗状態にある可能性があります。

物理ディスクが存在しない—仮想ディスク内のいずれかの物理ディスクが存在しないか、使用できません。
スパンが存在しない—ハイブリッド仮想ディスクの 1 つまたは複数のスパンが存在しません。
古い物理ディスク—設定内の 1 つまたは複数の物理ディスクには、仮想ディスクの他のディスクに対して、古いデータがふくまれている可能性があります。したがって、インポートされた仮想ディスクのデータ整合性が損なわれます。
仮想ディスクの設定がサポートされていない—仮想ディスクには、サポートされていない RAID レベルが存在します。
インポートに使用できる仮想ディスクは、エクスポートに使用できる仮想ディスクの数を超えています。
物理ディスクの互換性がない—物理ディスクの設定が RAID ファームウェアによって認識されていません。
ドライブが孤立している—外部設定内の物理ディスクには、既にアレイ(外部またはネイティブアレイ)の一部である別の物理ディスクと一致する設定情報が含まれています。
メモ: その他の物理ディスクのタスクおよびプロパティについては、物理ディスクのプロパティおよびタスク を参照してください。

レイアウト

このプロパティには外部設定の RAID レベルが表示されます。

注釈

このプロパティは外部仮想ディスクについて詳細情報を提供します。仮想ディスクをインポートできない場合は、エラーの理由が表示されます。

最大数を超えている—インポート用に選択した仮想ディスクの数は、サポートされるディスクの最大数を超えています。
物理ディスクまたはスパンが存在しない—仮想ディスク内にインポートされる物理ディスクまたはスパンがありません。
サポートされていない—選択した RAID レベルはこのコントローラではサポートされていません。
ドライブが孤立している—物理ディスクは以前は RAID ボリュームの一部でしたが、交換されています。設定をクリアする必要があります。
古い物理ディスク—インポートされる仮想ディスク内の物理ディスクには、古いデータが含まれています。
一部が外部—仮想ディスクは既に存在する設定の一部です。この仮想ディスクには、外部物理ディスクが含まれています°

専用ホットスペア

このプロパティには、形式の異なるディスクが専用ホットスペアであるかを表示します。

この情報に基づいて、外部設定をインポート、回復、またはクリアするかを決定できます。

外部設定のインポートをプレビューするには

コントローラタスク ドロップダウンメニューから 外部設定操作 をクリックします。実行 をクリックすると、外部設定のプレビュー 画面が表示されます。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

ファームウェアバージョン 6.1 の SAS コントローラの場合

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるコントローラタスク ドロップダウンメニューから 外部設定操作 を選択します。
5
実行 をクリックします。

外部設定のインポート

コントローラによっては外部設定のインポートができるので、仮想ディスクは物理ディスクに移動しても喪失することはありません。

準備完了 または 低下 状況にある仮想ディスクが含まれる場合のみ、外部設定をインポートできます。つまり、すべての仮想ディスクのデータが存在する必要がありますが、仮想ディスクが冗長 RAID レベルを使用している場合、追加の冗長データは必要ありません。

例えば、外部設定に RAID 1 仮想ディスクの一方のミラーしか含まれない場合、その仮想ディスクは 低下 状況にあり、インポートできません。その一方で、3 つの物理ディスクを使用する RAID 5 として設定されている外部設定が物理ディスクを 1 つしか含んでいない場合、RAID 5 の仮想ディスクは失敗でインポートできません。

仮想ディスク以外に、外部設定はあるコントローラでホットスペアとして割り当てられてから、別のコントローラに移動した物理ディスクから構成される場合があります。外部設定のインポート タスクは、新しい物理ディスクをホットスペアとしてインポートします。物理ディスクは前のコントローラで専用ホットスペアであったが、ホットスペアの割り当て先の仮想ディスクが外部設定にない場合、物理ディスクはグローバルホットスペアとしてインポートされます。

外部設定のインポート タスクは、コントローラが外部設定を検出した場合のみ表示されます。物理ディスクの状況を調べることで物理ディスクに外部設定(仮想ディスクまたはホットスペア)が含まれているかどうかも識別できます。物理ディスクの状況が 外部 の場合、物理ディスクには仮想ディスクの全部または一部が含まれているか、ホットスペアとして割り当てられています。

インポートできない不完全な外部設定は、外部設定のクリア オプションを使用して物理ディスク上の外部データを消去できます。

メモ: 外部設定のインポートタスクは、コントローラに追加された物理ディスクのすべての仮想ディスクをインポートします。1 つ以上外部 仮想ディスクが存在する場合、1 つだけ選択してインポートすることはできません。すべての外部設定がインポートされます。

外部設定のインポート/回復

回復操作は、低下または失敗した、あるいは不在の仮想ディスクを正常な状況に復元するプロセスです。電源喪失、ケーブル接続の障害、または他の不具合によってコントローラとの通信を喪失すると、仮想ディスクが低下、失敗、または、不在状況になることがあります。回復操作が完了すると、再構成またはバックグラウンドの初期化が自動的に開始されます。

回復後の仮想ディスクのデータは整合性を失うことがあります。外部設定のインポート/回復 タスクが完了したら、必ず仮想ディスクデータを確認してください。

場合によっては、仮想ディスクデータが不完全なため、仮想ディスクを回復できないこともあります。

外部設定のインポートまたは回復手順

コントローラに取り付けられた物理ディスク上の全仮想ディスクをインポートまたは回復する準備ができたら、インポート/回復 をクリックします。外部設定をインポートまたは回復せずに終了するには、キャンセル をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

ファームウェアバージョン 6.1 以降の SAS コントローラの場合

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるコントローラタスク ドロップダウンメニューから 外部設定操作 を選択します。
5
実行 をクリックします。
6
外部設定のプレビュー ページの インポート/回復 をクリックします。

ファームウェアバージョン 6.0 以前のコントローラの場合

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
コントローラ タスクから 外部設定のインポート/回復 を選択します。

外部設定のクリア

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

物理ディスクを他のコントローラへ移動後、物理ディスクに仮想ディスク(外部設定)の全部または一部の在存が認められることがあります。物理ディスクの状況を調べることで以前使用した物理ディスクに外部設定(仮想ディスク)が含まれているかどうか識別できます。物理ディスクの状況が 外部 の場合、物理ディスクは全部または一部仮想ディスクを含んでいます。外部設定のクリアタスクを使用して、新しく接続された物理ディスクの仮想ディスクの情報をクリアまたは消去できます。

メモ: 外部設定のクリアタスクを実行すると、コントローラに追加された物理ディスクのすべてのデータが永久に破壊されます。1 つ以上外部 仮想ディスクが存在する場合、1 つだけ選択してクリアすることはできません。すべてがクリアまたは消去されます。データを破壊しないで、仮想ディスクをインポートすることもできます。詳細については、外部設定のインポート および 外部設定のインポート/回復 を参照してください。

外部設定のクリア:

コントローラに追加した物理ディスク上の全仮想ディスクをクリアまたは消去する準備が完了したら 外部設定のクリア をクリックします。外部設定をクリアせずに終了するには、キャンセル をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

ファームウェアバージョン 6.1 以降の SAS コントローラの場合

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるコントローラタスク ドロップダウンメニューから 外部設定操作 を選択します。
5
実行 をクリックします。
6
外部設定のプレビュー ページの クリア をクリックします。

ファームウェアバージョン 6.0 以前のコントローラの場合

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
コントローラ タスクから 外部設定のクリア を選択します。

外部仮想ディスク内の物理ディスク

外部仮想ディスク内の物理ディスク ページには、外部設定に含まれている物理ディスクと専用ホットスペアが表示されます。

次の表では、外部設定内の物理ディスクのプロパティについて説明しています。

表 6-5. 物理ディスクのプロパティ

プロパティ

定義

状態

これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。

正常/OK

警告/非重要

重要/致命的

詳細については、ストレージコンポーネントの重大度 を参照してください。

名前

このプロパティには物理ディスクの名前が表示されます。この名前はコネクタ番号とディスク番号から構成されています。

現在の状況

このプロパティには物理ディスクの現在の状況が表示されます°

インポート後の状況

このプロパティには物理ディスクのインポート後の状況が表示されます。物理ディスクは次のいずれかの状態でインポートできます。

オンライン—物理ディスクはインポートされた仮想ディスクの一部であり、正常に機能しています。

オフライン—物理ディスクは仮想ディスクにインポートされた後にオフラインになります。

外部—物理ディスクを含む仮想ディスクをインポートできず、物理ディスクは外部状態のままになります。

再構成—仮想ディスクのインポート後に、物理ディスクは再構成されます。

交換中— 物理ディスクで メンバーディスクの交換 タスクを実行中です。詳細については、メンバーディスクの交換 および 復帰可能なホットスペア を参照してください。

容量

このプロパティには、ディスクの全容量が表示されます。

予測されたエラー

このプロパティでは、物理ディスクが SMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)アラートを受信したために、失敗が予測されるかを表示します。SMART 予測エラーの分析の詳細については、RAID コントローラにおけるディスクの信頼性のモニタ を参照してください。物理ディスクの交換については、SMART アラートを受けた物理ディスクの交換 を参照してください。

アラートログをもう一度見て、SMART 予測エラーに関するアラートを物理ディスクが生成していないかどうかも確認してください。これらのアラートは SMART アラートの原因の識別に役立ちます。次のアラートは SMART アラートの応答として生成されます。

2094

2106

2107

2108

2109

2110

2111

アラートメッセージの詳細については、support.dell.com/manuals にある『Dell OpenManage Server Administrator メッセージリファレンスガイド』を参照してください。

メモ: PERC4/IM コントローラ上で SMART エラードライブを良好なドライブと交換した場合、Storage Management で新しく挿入されたドライブの正しい状態を表示するには、コントローラ上で再スキャン操作を行う必要があります。

進行状況

このプロパティには、物理ディスクで実行中の操作の進行状況が表示されます。

このプロパティは、物理ディスク上で操作が実行中の場合のみ表示されます。

バスプロトコル

このプロパティは物理ディスクが使用している技術を表示します。可能な値には次のようなものがあります。

SCSI—小型コンピュータシステムインタフェース

SAS—シリアルアタッチド SCSI

SATA—シリアル ATA(SATA)

メディア

このプロパティには物理ディスクのメディアタイプが表示されます。可能な値:

HDD — ハードディスクドライブ。HDD は不揮発性ストレージデバイスで、デジタルエンコードされたデータを高速に回転するプラターの磁気面に保存します。

SSD — ソリッドステートドライブ。SSD は、ソリッドステートメモリを使用して永続的データを保存するデータストレージデバイスです。

不明 — Storage Management は物理ディスクのメディアタイプを特定できません。

使用されている RAID ディスク容量

このプロパティには、コントローラの仮想ディスクが使用している物理ディスク容量が表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクには該当しません。

特定の環境下で、物理ディスクの一部の容量が実際に使用されているにもかかわらず、使用されている RAID ディスク容量 の値に、「0」が表示されることがあります。この現象は使用容量が 0.005 GB 以下の場合に発生します。使用されているディスク容量を計算するアルゴリズムでは、0.005 GB 以下が 0 に切り捨てられます。0.006 GB ~ 0.009 GB の使用ディスク容量は 0.01 GB に切り上げられます。

使用できる RAID ディスク容量

このプロパティには、ディスクの空き容量が表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクには該当しません。

ホットスペア

このプロパティには、ディスクがホットスペアに割り当てられているかどうかが表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクには該当しません。

ベンダー ID

このプロパティには、ディスクのハードウェアベンダーが表示されます。

Product ID

このプロパティにはディスクの Product ID が表示されます。

改訂

このプロパティには、ディスクの改訂番号が表示されます。

シリアル番号

このプロパティには、ディスクのシリアル番号が表示されます。

ネゴシエーション速度

このプロパティには、スピンアップ中、コントローラとの初期通信においてディスクがネゴシエートしたデータ転送速度が表示されます。この速度は、ディスクの速度、コントローラの可能速度、コネクタ上のコントローラの現在の速度、およびエンクロージャ上の EMM(エンクロージャ管理モジュール)の速度によって変化します。

可能速度

このプロパティには、デバイスがデータ転送可能な最高可能速度が表示されます。

製造日

このプロパティは物理ディスクが製造された月日を表示します。

製造週

このプロパティは物理ディスクが製造された年の週を表示します。

製造年

このプロパティは物理ディスクが製造された年を表示します。

SAS アドレス

このプロパティには物理ディスクの SAS アドレスが表示されます。SAS アドレスは各 SAS ディスクに対して固有です。

インポート後の状態

このプロパティは、外部設定がインポートされた後の物理ディスクの状態を表示します。可能な値には次のようなものがあります。

外部
オンライン
オフライン
置換
再構成

バックグラウンドの初期化率の設定

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

バックグラウンドの初期化率の設定 タスクは、バックグラウンドの初期化タスク専用のシステムリソースの容量を変更します。バックグラウンドの初期化タスクの詳細については、PERC 4/SC、4/DC、4e/DC、4/Di、4e/Si、および 4e/Di コントローラにおけるバックグラウンド初期化 を参照してください。

バックグラウンドの初期化率は、バックグラウンドの初期化タスクを実行専用にシステムリソースを 0 % から 100 % の割合で設定可能です。0 % では、コントローラのバックグラウンドでの初期化の優先順位は最下位ということで、完了するのに一番長く時間がかかります。また、システムパフォーマンスに最も影響しない設定です。バックグラウンドの初期化率が 0 % でも、バックグラウンドの初期化が停止、または一時停止しているということではありません。

100% では、コントローラのバックグラウンドでの初期化の優先順位は最上位です。バックグラウンドの初期化時間は最短で、システムのパフォーマンスに最も影響する設定です。

コントローラのバックグラウンドの初期化率を変更するには、次のようにします。

1
新しいバックグラウンドの初期化率 テキストボックスに数値を入力します。値は 0~100 の間である必要があります。
2
変更の適用 をクリックします。変更を保存せずに終了する場合は、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから バックグラウンドの初期化率 の設定を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

整合性チェック率の設定

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

整合性チェック率の設定 タスクは、整合性チェックタスク専用のシステムリソースの容量を変更します。整合性チェックタスクの詳細については、整合性チェック を参照してください。

整合性チェック率は、整合性チェックタスクを実行専用にシステムリソースを 0 % から 100 % の割合で設定可能です。0 % では、コントローラの整合性チェックの優先順位は最下位ということで、完了するのに一番長く時間がかかります。また、システムパフォーマンスに最も影響しない設定です。整合性チェック率 が 0 % でも、整合性チェックが停止、または一時停止しているということではありません。

100% では、コントローラの整合性チェックの優先順位は最上位です。整合性チェック時間は最短で、システムのパフォーマンスに最も影響する設定です。

コントローラの整合性チェック率を変更するには、次のようにします。

1
新しい整合性チェック率テキストボックスに数値を入力します。値は 0~100 の間である必要があります。
2
変更の適用 をクリックします。変更を保存せずに終了する場合は、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 整合性チェック率 の設定を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

関連情報

整合性チェック
整合性チェックのキャンセル

再構築率の設定

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

再構築率の設定 タスクは、再構築タスク専用のシステムリソースの容量を変更します。

再構築タスクは、RAID レベルを変更するか、仮想ディスクを再設定したあとで、仮想ディスクをもう一度作成します。再構築率は、再構築タスクを実行専用にシステムリソースを 0 % から 100 % の割合で設定可能です。0 % では、コントローラでの再構築の優先順位は最下位ということで、完了するのに一番長く時間がかかります。また、システムパフォーマンスに最も影響しない設定です。再構築率が 0 % でも、再構築が停止、または一時停止しているということではありません。

100 % では、コントローラでの再構築の優先順位は最上位ということで、完了までにかかる時間は最短です。また、システムパフォーマンスに最も影響する設定です。

コントローラの再構築率を変更するには、次のようにします。

1
新再構築率 テキストボックスに数値を入力します。値は 0~100 の間である必要があります。
2
変更の適用 をクリックします。変更を保存せずに終了する場合は、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 再構築率の設定 を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

関連情報

仮想ディスクタスク:再設定(手順 1/3)

冗長パス設定

この機能に対応するコントローラについては、対応機能 を参照してください。

冗長パスは、ファームウェアバージョン 6.1 以降の外部 PERC カードのみでサポートされています。システム内部への冗長パスはサポートされていません。Dell PowerVault MD1xxx エンクロージャはサポートされています。

冗長パスについて、エンクロージャは 統合 モードである必要がありますが、特定のポート接続は必要ありません。2 つのケーブルが使用されている限り、いずれかのコントローラポートからいずれかの EMM 入力 ポートへの接続により、冗長パスが作成されます。

デイジーチェーン方式では、冗長パスモードのコントローラに複数のエンクロージャを接続できます。デイジーチェーンエンクロージャでは、最大 3 台の PowerVault MD1000 および MD1120 をPERC 6/E コントローラに接続できます。あるいは、最大 3 台の PowerVault MD1200 および MD1220 をPERC H800 コントローラに接続できます。デイジーチェーン構成(PERC 6/E コントローラ用)の例については、図  6-1 を参照してください。

図 6-1. 
デイジーチェーン構成

コネクタと最初のエンクロージャの間の通信チャネルが喪失した場合は、冗長パス設定自体も喪失します。この場合、論理コネクタの正常性は「重要」と表示されます。パスの正常性 の詳細を表示するには、論理コネクタの 情報 / 設定 サブタブに移動します。このシナリオの概要については、表  6-6 を参照してください。

表 6-6. コンポーネントの正常性

論理コネクタの正常性

コントローラとエンクロージャ 1 間のパス

コネクタ 0 (C0)

コネクタ 1 (C1)

使用可能

使用可能

使用可能

切断

切断

使用可能

ただし、エンクロージャ間の通信チャネルが失われた場合は、冗長パス設定が低下し、論理コネクタの正常性が低下と表示されます。このシナリオの概要については、表  6-7 を参照してください。

表 6-7. コンポーネントの正常性

論理コネクタの正常性

エンクロージャ n とエンクロージャ n+1 間のパス

コネクタ 0 (C0)

コネクタ 1 (C1)

使用可能

使用可能

使用可能

切断

切断

使用可能

この場合、エンクロージャの状態は警告モードになります。エンクロージャ ページには、正常な状態のエンクロージャコンポーネント(EMM、ファン、物理ディスク、電源装置、および温度)がすべて表示されます。エンクロージャの 情報/設定 サブタブを選択します。このページには、エンクロージャがコントローラへの通信パスを喪失したため、エンクロージャが冗長パスモードでなくなったことを示す パスエラー メッセージが表示されます。詳細については、パスの正常性 を参照してください。

冗長パスビューのクリア

システムの起動時に、論理コネクタがパスのエラーメッセージと一緒に表示される場合を考えてみてください。2 番目のコネクタを意図的に取り外した場合は、 パスのエラーメッセージはこの原因と関連性はありません。したがって、接続されたケーブルが故障している、またはケーブルがコントローラに正しく接続されていない可能性があります。どちらの場合も、Storage Management は、再起動前は冗長パス設定であったシステムが現在は冗長パス設定でなくなったことを表示します。冗長パスモードが不要であることが確かな場合は、コントローラプロパティの変更 コントローラタスクにある 冗長パスビューのクリア を使用して既存の冗長パスビューをクリアにします。このオプションを選択すると、冗長パスビューがクリアされ、コネクタはユーザーインタフェースにコネクタ 0 とコネクタ 1 として表示されます。

関連トピック

論理コネクタのプロパティおよびタスク
エンクロージャおよびバックプレーンのプロパティおよびタスク

巡回読み取りモードの設定

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

巡回読み取りは、ディスク エラーおよびデータ 喪失または破壊を防ぐためのディスクエラーを識別する機能があります。巡回読み取りは、仮想ディスクまたはホットスペアを使用しされているディスクのみで実行します。

巡回読み取りはディスク エラーを訂正し データの整合性を復元を可能にします。巡回読み取りタスクはバックグランドで実行します。巡回読み取りモードが自動に設定されている場合、巡回読み取りはその他バックグラウンドタスクが実行されてないアイドル状態のコントローラを初期化します。この場合、巡回読み取り機能はディスクが I/O 動作していないとき、ディスクラーを識別し訂正してシステムパフォーマンスを促進します。

コントローラは、巡回読み取りタスクで競合中のコントローラ動作の量を基にシステムリソースを巡回読み取り専用に調整します。コントローラの多用動作中は巡回読み取り専用タスクに要するシステムリソースは減少します。

以下の状況では、巡回読み取りが物理ディスク上で実行されません。

物理ディスクが仮想ディスクに含まれていないかまたは ホットスペアとして割り当てられています。
仮想ディスクに物理ディスクが含まれて現在以下の 1 つを促進している場合です。
再構成
再設定または再構築
バックグラウンドの初期化
整合性チェック

さらに、巡回読み取りは、多用な I/O 動作を一時停止され I/O 終了時点に再開されます。

巡回読み取りモードの設定:

巡回読み取りモードの設定を選択してラジオボタンをクリックします。以下の設定があります。

自動—モードを「自動」に設定すると、巡回読み取りタスクが開始されます。タスクが完了すると、指定された時間に自動的に実行します。たとえば、一部のコントローラでは巡回読み取りが 4 時間おきに実行され、他のコントローラでは巡回読み取りは 7 日おきに実行されます。巡回読み取りタスクは、各繰り返しタスクの終了後の指定された時間内にシステムは始動し実行を継続します。巡回読み取りタスクが自動モードで実行中にシステムが再起動した場合、巡回読み取りは 0 パーセント(0 %)から再スタートします。When the 巡回読み取りタスクが自動モードに設定されている場合、タスクの開始または停止はできません。自動モードはデフォルト設定です。
メモ: 自動モードで巡回読み取りタスクが実行される頻度に関する詳細は、お使いのコントローラのマニュアルを参照してください。
手動—モードを「手動」に設定すると、巡回読み取りの開始と停止 タスクを使用して、巡回読み取りを開始および停止できます。手動モードに設定されていると、巡回読み取りタスクの初期化ができません。巡回読み取りが手動モードで実行中に、巡回読み取りおよびシステム再起動を開始する場合、巡回読み取りは再起動しません。
無効—モードを「無効」に設定すると、システムで巡回読み取りタスクが実行されません。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 巡回読み取りモードの設定 を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

関連情報

巡回読み取りの開始と停止

巡回読み取りの開始と停止

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

巡回読み取りモードか手動に設定されているとき、巡回読み取り タスクの開始または実行中のタスクの停止ができます。

状況によっては巡回読み取りタスクの実行はできません。詳細については、巡回読み取りモードの設定 を参照してください。

巡回読み取りタスクの開始と停止:

準備完了したら 巡回読み取りの開始 または 巡回読み取りの停止 をクリックします。巡回読み取りを開始または停止せずに終了するには、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 巡回読み取りの開始 または 巡回読み取りの停止 を選択します。
5
実行 をクリックします。

コントローラプロパティの変更 ドロップダウンメニューからこのタスクを検索することもできます。詳細については、コントローラプロパティの変更 を参照してください。

関連情報

巡回読み取りモードの設定

コントローラプロパティの変更

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

コントローラプロパティの変更 タスクでは、複数のコントローラプロパティを同時に変更できます。このタスクはファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載した SAS コントローラでのみ使用できます。

コントローラプロパティの変更 タスクを使用すれば、次のプロパティの一部またはすべてを変更できます。

再構成率
バックグラウンドの初期化率
整合性チェック率
再構築率
エラー時の整合性チェックの中止
復帰可能なホットスペア
Loadbalance
予測エラー時のメンバーの自動交換
冗長パスビュー
持続的ホットスペア
メモ: これらのプロパティはコマンドラインインタフェースを使用して設定することもできます。詳細については、support.dell.com/manualsで『Dell OpenManage Server Administrator コマンドラインインタフェース ユーザーズガイド』をご覧ください。

Storage Management からこのタスクを見つけるには、次のいずれかの操作を行います。

1
ストレージ ツリーで ストレージ を選択します。
2
ストレージダッシュボード ページの 使用できるタスク ドロップダウンメニューから コントローラプロパティの変更 を選択します。
3
実行 をクリックします。

または

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
コントローラタスク ドロップダウンメニューから コントローラプロパティの変更 を選択します。
5
実行 をクリックします。

関連情報

再構成率の設定
バックグラウンドの初期化率の設定
整合性チェック率の設定
再構築率の設定
エラー時整合性チェックの中止
復帰可能なホットスペア
不可分散
冗長パス設定

物理ディスク電源の管理

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

物理ディスク電源の管理 タスクを使うと、ホットスペアと未構成ディスクをスピンダウンすることで物理ディスクの電源消費量を管理できます。このオプションは、ファームウェアバージョン 7.1 以降を搭載した PERC H700 と PERC H800 コントローラでのみ使用できます。

下の表に、物理ディスク電源の管理 オプションのプロパティを示します。

表 6-8. 物理ディスク電源の管理プロパティ

プロパティ

定義

未構成ドライブのスピンダウン

有効 オプションは、指定された期間中無操作であった未構成ディスクをスピンダウンします。

ホットスペアのスピンダウン

有効オプションを選択した場合、指定された期間ホットスペアで読み取り/書き込み操作が実行されないと、ホットスペアはスピンダウンされます。

スピンダウンの時間間隔

このプロパティは、ホットスペアと未構成ドライブをスピンダウンするまでの時間間隔を設定します。

物理ディスク電源の管理は、次の手順に従って行います。

1
未構成ドライブのスピンダウンホットスペアのスピンダウン オプションに 有効 を選択します。
2
変更の適用 をクリックします。変更を保存せずに終了する場合は、前のページに戻る をクリックします。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報/設定 サブタブを選択します。
4
使用できるタスク ドロップダウンメニューから 物理ディスク電源の管理 を選択します。
5
実行 をクリックします。

保存キャッシュの管理

保存キャッシュ管理機能を使用することにより、コントローラキャッシュデータを無視または回復できます。

ライトバックポリシーでは、データはキャッシュに書き込まれてから、物理ディスクに書き込まれます。仮想ディスクが何らかの理由でオフラインになったり削除されると、キャッシュ内のデータは失われます。

キャッシュ内のデータは、ケーブルエラーや電源エラーが偶然に発生した場合にも失われます。このようなエラーが発生した場合、Storage Management は、仮想ディスクを回復またはキャッシュがクリアされるまで、保存キャッシュやダーティキャッシュに書き込まれたデータを保存します。

この機能はファームウェアバージョン 6.1 以降を搭載した SAS コントローラでのみ使用できます。

コントローラの状態は、保存されたキャッシュによって変わります。コントローラの状態は、コントローラに保存されたキャッシュがある場合は「低下」と表示されます。

警告: 場合によっては、Storage Management を使用して保存キャッシュを管理できないことがあります。例として、D1 と D2 の 2 台のディスクを持つ RAID 1 レベルがあるとします。ここで D2 を取り外すと、仮想ディスクが低下し、コントローラキャッシュのデータが D1 に書き込まれます。この時点では、D1 に最新データが入っていることになります。この場合に、D2 を再挿入し D1 を取り出すと、仮想ディスクは劣化しますが、最新データは含まれなくなります。

保存キャッシュの管理

保存キャッシュを破棄できるのは、次の条件が すべて 満たされる場合に限られます。

コントローラに外部設定がない。クリックしてプレビュー を選択し、外部設定の詳細を表示します。外部設定操作 を参照してください。
コントローラの仮想ディスクがオフラインまたは不足していない。仮想ディスクがオフラインまたは不足している場合は、これらの仮想ディスクのバックアップを作成しておいてください。
仮想ディスクへのケーブルが切断されている。

暗号化キーの管理

メモ: 暗号化を設定するためには SED は必要ありませんが、 セキュアな仮想ディスクを作成するためには SED が必要です。暗号化設定は、仮想ディスクと SED の設定に使用されます。

暗号化対応コントローラでは、暗号化キーの管理 タスクを使って LKM または DKM モードで暗号化できます。一度に有効にできるのは LKM モードまたは DKM モードのどちらか一方だけです。LKM を有効にすると、暗号化対応コントローラ上で暗号化キーを作成してローカルに保存できます。暗号化キーを変更したり削除することもできます。

DKM を自己暗号化ドライブ用に有効にすると、DKM サーバーから暗号化キーを取得できます。また、DKM サーバーから取得した新しい暗号化キーでコントローラの暗号化キーを変更することもできます。暗号化モードはいつでも LKM とDKM の間で切り替えることができます。

メモ: これらのタスクは PERC H800 と PERC H700 コントローラ上でのみ使用できます。

ストレージ管理で 暗号化キーの管理 タスクを起動するには、

1
ストレージ ツリーで ストレージ を選択します。
2
ストレージダッシュボード使用できるタスク ドロップダウンメニュー→ 暗号化キーの管理... の順に選択します。
3
実行 をクリックします。

または

1
ストレージ ツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。
2
暗号化対応コントローラオブジェクトを選択します。
3
情報 / 設定 サブタブ→ コントローラタスク ドロップダウンメニュー→ 暗号化キーの管理... の順に選択します.
4
実行 をクリックします。

コントローラが暗号化対応であるのに暗号化キーがない場合は、暗号化キーの作成 ページが表示されます。それ以外の場合は、暗号化の変更または削除 ページが表示されます。

暗号化キー

コントローラは暗号化キーを使って、自己暗号化ディスク (SED) へのアクセスをロックまたはロック解除します。暗号化キーは、1 つの暗号化対応コントローラに対し 1 つのみ作成できます。

Dell キー管理 (DKM) を使用する場合は、暗号化対応コントローラ上で暗号化キーが自動的に作成されます。ローカルキー管理 (LKM) を使用する場合は、暗号化キー識別子パスフレーズ を入力して暗号化キーを作成する必要があります。

メモ: DKM 機能は 2011 年の前半期からご利用いただけるようになります。

暗号化キー識別子

暗号化キー識別子 はパスフレーズに対するユーザ指定のテキストラベルです。この識別子は、外部暗号化 SED ドライブのインポート時の認証においてどのパスフレーズを入力するかを決定するのに役立ちます。

パスフレーズ

パスフレーズは、コントローラが暗号化キーを作成するために使用するユーザ指定の文字列です。

暗号化キー作成の詳細については、暗号化キーの管理 を参照してください。

メモ: 暗号化キーとパスフレーズのガイドラインについては、暗号化キーの管理 画面上の i アイコンをクリックしてください。

DKM を有効にする

暗号化キーの作成

1
暗号化キーの管理 ウィンドウを開いて、Dell キー管理 (DKM) サーバーを有効にする ラジオボタンを選択します。
2
変更の適用 をクリックします。

コントローラの 情報/設定 タブの 暗号化キーが存在するはい暗号化モードDKM となります。

メモ: Dell キー管理(DKM)を有効にする オプションは、システムが DKM 対応 BIOS と iDRAC ファームウェアを実行しているときにのみ使用できます。

暗号化キーの変更

DKM キーを変更するには、

1
暗号化キーの管理 ウィンドウを開いて、暗号化キーの変更 (DKM) ラジオボタンを選択します。
2
変更の適用 をクリックします。

暗号化キーの削除

暗号化キーを削除するには、

1
暗号化キーの管理 ウィンドウを開いて、このラジオボタンを選択して暗号化キーを削除する オプションを選択します。
2
変更の適用 をクリックします。

コントローラの 情報/設定 タブの 暗号化キーが存在するいいえ暗号化モードなし となります。

LKMを有効にする

暗号化キーの作成

選択したコントローラで暗号化キーを作成するには、

1
ローカルキー管理(LKM)を有効にする オプションを選択します。
2
暗号化キー識別子 を入力します。

暗号化キー識別子 には、数字、小文字の英字、大文字の英字、非英数字の任意の組み合わせを使用できます。

メモ: 暗号化キー識別子パスフレーズ のガイドラインについては、画面上の i アイコンをクリックしてください。
3
パスフレーズ を入力します。

パスフレーズ は、数字、小文字の英字、大文字の英字、非英数字(スペースを除く)を最低一つずつ含む必要があります。

メモ: Server Administrator Storage Management は、パスフレーズ テキストボックスの下に推奨パスフレーズを表示します。
4
暗号化キー資格情報を分散 Web Server を実行しているシステム上のファイルに保存する場合は、エスクロー チェックボックスを選択します。このファイルは将来の参照のために使用できます。

パス フィールドが表示されます。このファイルを保存する先のパスを入力します。パスには、.xml 拡張子が付くファイル名を指定します。ファイルは、SAS アドレス、暗号化キー識別子、パスフレーズ、変更日などの詳細と共に保存されます。

警告: 忘れてしまったパスフレーズを回復することはできませんのでご注意ください。忘れたパスフレーズが関連付けられている物理ディスクを別のコントローラに移動したり、コントローラが故障したり、交換された場合は、そのディスクのデータにはアクセスできません。
メモ: 暗号化キー識別子またはパスフレーズがファイルに & " < > などの特殊文字を含む場合、これらの文字は、&amp;&quot;&lt;&gt; のように表記されます。
メモ: ファイルの保存中にシステムがクラッシュした場合、そのバックアップファイルが指定した場所に保存されます。
5
パスフレーズを使用することの意味を理解したというチェックボックスを選択して、変更の適用 をクリックします。

コントローラの 情報/設定 サブタブの 暗号化キーが存在する が はい に設定され、暗号化モードLKM に設定されます。

暗号化キーの変更または削除

すでに暗号化キーが設定されているコントローラの暗号化キーを変更できます。セキュアコントローラの暗号化キーは、コントローラーに暗号化仮想ディスクがないときにのみ削除できます。

暗号化キーを変更するには、新しい暗号化キー識別子パスフレーズ を入力してください。現在の パスフレーズ で認証するように求められます。パスフレーズの重要性およびパスフレーズを保存しなかった結果についてよく読んでから、変更を適用してください。

暗号化キーを変更すると、コントローラ上の既存の設定が更新され、新しい暗号化キーが使用されるようになります。その前に暗号化ドライブを外した場合は、それらの暗号化されているドライブをインポートするには古いパスフレーズで認証する必要があります。

暗号化キーを変更するとき、新しい暗号化キー資格情報を分散ウェブサービスを実行しているシステムのファイルに保存または更新することもできます。エスクロー チェックボックスを選択します。コントローラの暗号化キー資格情報がすでに保存されている場合は、ファイルパスの入力するとコントローラの資格情報を更新します。資格情報が新しいコントローラのものであれば、詳細が同じファイルに追加されます。

資格情報がファイルに保存されていない場合は、ファイルを保存する先のパスを入力できます。パスには、.xml 拡張子が付くファイル名を指定します。変更を適用した後、このファイルが資格情報を使って作成されます。

暗号化キーを削除すると、暗号化仮想ディスクを作成できなくなり、未設定の暗号化自己暗号化ドライブはすべて消去されます。ただし、暗号化キーを削除しても、外部ディスク上の暗号化やデータには影響しません。暗号化キー資格情報がファイルに保存されている場合は、暗号化キーを削除してもそのファイルは削除されません。ファイルの管理はシステム管理者の責任です。

LKM から DKM への切り替え

コントローラ上で LKM を有効にした後で DKM に切り替える場合:

1
暗号化キーの管理 ウィンドウを開いて、Dell キー管理 (DKM) サーバーに切り替える ラジオボタンを選択します。

既存の LKM 暗号化キー識別子 フィールドが表示されます。

2
該当する 既存の LKM パスフレーズ を入力します。
3
変更の適用 をクリックします。

コントローラの 情報/設定 タブの 暗号化キーが存在するはい暗号化モードDKM となります。

DKM から LKM への切り替え

コントローラ上で DKM を有効にした後で LKM に切り替える場合:

1
暗号化キーの管理 ウィンドウを開いて、ローカルキー管理(LKM)に切り替えるラジオボタンを選択します
2
新しい暗号化キー識別子新しいパスフレーズ を入力します。
3
暗号化キー資格情報を分散 Web Server を実行しているシステム上のファイルに保存する場合は、エスクロー チェックボックスを選択します。このファイルは将来の参照のために使用できます。

パス フィールドが表示されます。このファイルを保存する先のパスを入力します。パスには、.xml 拡張子が付くファイル名を指定します。ファイルは、SAS アドレス、暗号化キー識別子、パスフレーズ、変更日などの詳細と共に保存されます。

警告: 忘れてしまったパスフレーズを回復することはできませんのでご注意ください。忘れたパスフレーズが関連付けられている物理ディスクを別のコントローラに移動したり、コントローラが故障したり、交換された場合は、そのディスクのデータにはアクセスできません。
メモ: 暗号化キー識別子またはパスフレーズがファイルに & " < > などの特殊文字を含む場合、これらの文字は、&amp;&quot;&lt;&gt; のように表記されます。
メモ: ファイルの保存中にシステムがクラッシュした場合、そのバックアップファイルが指定した場所に保存されます。
4
パスフレーズを使用することの意味を理解したというチェックボックスを選択して、変更の適用 をクリックします。

コントローラの 情報/設定 タブの 暗号化キーが存在するはい暗号化モードLKM となります。

巡回読み取りレポート

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

このレポートは、コントロールで実行された巡回読み取りに関するすべての情報を発生順に表記します。最後のランタイムや結果などの情報が含まれます。巡回読み取りが失敗した場合は、エラーの原因が表記されます。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ をクリックして、ダッシュボードを表示します。
2
レポートの選択 ドロップダウンメニューから 巡回読み取りレポートの表示 を選択します。
3
実行 をクリックします。

整合性チェックレポート

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

このレポートは、コントロールで実行された整合性チェックに関するすべての情報を発生順に表記します。最後のランタイムや結果などの情報が含まれます。整合性チェックが失敗した場合は、エラーの原因が表記されます。

Storage Management からこのタスクを検出するには次のようにします。

1
ストレージ をクリックして、ダッシュボードを表示します。
2
レポートの選択 ドロップダウンメニューから 整合性チェックレポートの表示 を選択します。
3
実行 をクリックします。

スロット占有レポート

この機能に対応するコントローラについては、 対応機能 を参照してください。

スロット占有レポートの表示 タスクでは、すべてのエンクロージャとバックプレーンの使用中および未使用のスロットの詳細を表示できます。物理ドライブスロットの占有状態を示す図が提供されます。各スロットにマウスオーバーすると、物理ディスク ID やサイズなどのスロットの詳細を確認できます。